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サンスクリット語では「ヴィディヤ・ラージャ」、これを訳して明王という。

ヴィディヤは知識や学問を意味し、同じく知識を意味する『ヴェーダ』とも関連ある語である。

ヒンドゥー教のヴェーダが神話だけでなく呪文と祭式を記した文献であるのと同様、

明王たちが司るヴィディヤもまた「呪」としての一面を持ち、明王たちは

密教の様々な儀式で重要な役割を担う。

彼らは如来たちの化身とされたり、使者であるとされる。

明王と如来を一体とする解釈においては、明王を仏の「教令輪身」と呼ぶ。

明王たちはみな恐ろしい姿と憤怒の形相をしているが、

これは仏教に敵対的なものを威圧し打倒するためのものであり、

煩悩や邪悪に対する厳格な態度をあらわしたものでもある。

唯一の例外が孔雀明王であり、優雅な姿で女性的な柔和な表情をしている。

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明王の編集履歴2012/01/29 01:30:41 版