概要
【破壊力 - E / スピード - E / 持続力 - A / 射程距離 - E / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
ジョジョの奇妙な冒険第3部『スターダストクルセイダース』に登場した、エジプト9栄神のスタンドの一つ。書物の神。本体はオインゴ・ボインゴ兄弟の弟・ボインゴ。
ボインゴが常に持ち歩く本に描かれた漫画を通して、ごく近い未来を予知することが出来るスタンド。本に時間経過とともに浮き出る漫画には、独特なタッチの絵と簡潔かつシュールな内容で予知が描かれている。予知の内容はボインゴにもコントロールできないようだが、ボインゴの目的・意思をある程度反映している模様。
連載漫画のように、ボインゴの意思に関係なく定期的に数ページずつ現れ、タイミングによっては内容が少し過去(既に起った出来事)にかかっている場合もある。
この本は一般人にも見え、穴が空いてもボインゴにダメージはないため、物質同化型スタンドである様子。
漫画上で描かれた内容は絶対に覆せないが、予知の解釈を間違えたり、予知どおりに動くことに失敗すると歪んだ解釈での結果が訪れてしまう。
ちなみに本には行為とその結果が簡潔にしか描かれていないため、その間の過程はボインゴにも予測できない上に、「女性の首筋を蹴飛ばしてお礼をもらう」というような非現実的な予言が出ることもある。
また、予知の内容も
- 「毒入りの紅茶を飲んでしまいました、ゴク!」
→時間が経過した後、「でも犬がじゃまをしたので飲みこみはしなかったのです」というオチが出てくる。
- 「そのムカつく顔の男は大アワテ!大金の入ったサイフを落としていきました」
→後になって、その男が仲間を引き連れて仕返しに現れ、ボコボコにされる。
- 「承太郎は吹っ飛ばされます。顔がまっぷたつ、血を流してリタイヤだァーッ」
→成り行きで承太郎に変身していたオインゴが吹っ飛ばされる結果に。
- 「ウオオン!正午きっかりにホル・ホースの弾丸が脳天をブチ抜いたーッ」
→その漫画に描かれた承太郎の額をブチ抜き、弾丸はホル・ホースに命中。
等々、失敗した結果を後出しで告げたり、しっぺ返しが来ることがあったり、かなり強引な形で予知が的中する形になるなど、鵜呑みにして行動するには、かなり危なっかしい予知ばかりである。
ただし、これから乗ろうとするバスに死傷事故が起きることや、女性の首元の猛毒サソリを蹴り潰すなど、人命を救う予知に関しては特にオチもなく的中していることからすると、本来は人助けのために使うべき能力であり、数々の奇妙な予知と結末は、邪な目的で利用しようとした兄弟への、トト神の天罰のようなものかもしれない。
ボインゴも敗北後に改心してこれからはスタンドを善行に使おうとしたものの、結局イギーにボコボコにされて以前よりも暗ーい性格のまま入院してしまった。
「でも、くじけちゃダメだよボインゴ! 人生とはそういうものだから」
pixivにおいて
トト神の予言の漫画は独特なタッチの絵と簡潔かつシュールな内容で描かれている。
このタッチを真似して描かれたパロディイラストにも「トト神」タグが使われる。
余談
なお、このトト神の漫画は、2002年に集英社文庫から実際に出版されている。
タイトルは『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』。
あとがきとして岸辺露伴が感想を書いており、大絶賛し、漫画家として敗北宣言までしている。
しかし、漫画がスタンドで描かれていると知ると一転してバカにしている。
なお、承太郎が顔がまっぷたつになり、血を流してリタイアするという予言だが、3部では承太郎に化けたオインゴがその運命を辿っているが、その約25年後の6部において承太郎はメイド・イン・ヘブンのナイフ投げ攻撃により、顔がまっぷたつになり、血を流して死亡しているのであながち間違っていない。本人もそれがいつとは言っていないし、予言は絶対100%というのもそこを考慮すると間違ってないのかも知れない。
関連タグ
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース スタンド ジョジョの奇妙な冒険・スタンド一覧
ペイズリー・パーク:後の部に出てくる「最善の道を示す」という似たような能力を持っているスタンド。ただしこちらは中盤からはなんとある程度自分の意思で未来を操作できるというとんでもないスタンドでもある。