夜鳥子
ぬえこ
「儂の命を使って、この者たちをあの世から呼び戻す」
「ああ、そうだな。楽しかった。本当に楽しかったな……」
概要
鬼切り夜鳥子
主人公である桂木駒子に憑依し、彼女を助ける。
平安時代の後期に生まれた陰陽道の葛城一族の娘。
眠り姫と呼ばれるある方法により、数百年を眠ってたそうが、源平の乱前後に目覚めた模様。一度眠り姫になる覚悟をしていたが、眠り姫を行う術者がもういないため、その時代を生きていくことになる。
式神は百足(百爺)、赤唐獅子、青獅子(玉・虎)、大蜘蛛の足(阿修羅)、大蛇(虚・襤褸)、烏(八咫)が判明しており、後に毒蛾を舞から継承し、それぞれ名前をつけている。
体の刺青は全て式神が宿っているため。本当は鬼となった人を切るのがいやで人を斬ったさい夜にひっそりと泣く繊細さを持っているが、人前ではそんなそぶりは見せず葛城に生まれた宿命として受け入れている。
源氏一族の追っ手に追われている際に求道と知り合い、彼に惹かれていく。
源頼政の配下によってから一族の赤ん坊である(駒子)を一族から託され(駒子)を守るため命を落とす。後にこの赤ん坊が成長して主人公の桂木駒子の先祖になる。
最終話であらゆるものの魂と肉体を蘇らせる事が出来る禍ツ星の依り代として使用された水子を救うため求道とともに赤ん坊に宿り、昔なじみの夫婦に貰われていく。
俺の屍を越えてゆけ2
CV:林原めぐみ
一族を蘇らせた女神。かなり扇情的な格好をしている。
天界に封じられた、記憶を失っている女神である。一族を復活させ、共に行動をすることになる。
自らの命を使って死者を蘇らせる「反魂の儀」を行い、一族を復活させた命の恩人である。そうして死んだはずであるが、後に転生して一族の一員となる。
この先はネタバレかつ批判的な発言があります。
「こやつを天界でひきとってくれ。社でも建てて、神にまつりあげれば、こやつの魂も鎮まるであろう?」
「もしも儂の助けが、必要になったら、たたきおこしてくれ」
「貴様たちの事は家族と思っている。だから、遠慮はいらぬ。」
「本当に世話になったな。感謝している」
「静かに寝かせてくれと言ったはずだが?」
俺の屍を越えてゆけ2の実質メインヒロインにして主人公そして『俺屍2』の最大の批判点である。
ストーリー上の設定
実は本作の宿敵阿部晴明の実母。そしてラスボス『■■■■■(名前が黒塗り)』と愛し合った仲。
だが晴明は彼は『一族』に対して殆ど興味を示さず、ストーリー上でも夜鳥子との掛け合いしかない。(鬼頭は一応一族に構ってくれる)
晴明は夜鳥子を自分の元へ連れてくる「ベルトコンベア」としてだけは一族の事を少しだけ評価してくれるが、それでも「どうでもいいと思ってた連中に一矢報いられる」等のカタルシスは一切ない。
それもまた桝田氏が意図的に入れていたものだから救えない。
しかも晴明が狂った原因は夜鳥子と■■■■■のせいでもあり、エンディングでは両親から一族と晴明は仲良く夜鳥子と■■■■■に「無視」される。(我が子の名を呼ぶことも、一言声を掛けることもしなかった)
その姿から晴明もまた夜鳥子と■■■■■の被害者ではないかと同情する意見もある。
体験版の時点では夜鳥子が物語ボス戦にてパーティに必須であること、事実上の主人公であることは一切匂わせない。
だが中盤からラスボスまでストーリーを進める際には、高い奉納点を支払い、貴重なPT枠を1人削って、夜鳥子を転生させてパーティに入れなければならない。
彼女を転生させるための奉納点はどんどん上がって行くため、終盤になるほど作業的なゲームを強いられることになる。
しかも弱い。最初はそこそこ使えるが次第に使い物にならなくなってくる。
普通に転生させればステータスがあまり関係ない回復役か支援役にするしかないだろう。
(上記の能力面の問題にはパッチで上方修正が入った。)
彼女を家族として受け入れるにしても、交流が出来ない。
高い奉納点を使い潰す癖に交神を拒絶して血を紡ぐ事を阻害する。
隊長に任命しても拒絶されるため、PT編成の自由にできなくなる。
転生してすぐに蘇るにも関わらず遺言は百種類以上も存在。
写真に写る際にも一族の着物を着たりしない。交神も出来ない癖にプレイヤーの育てたキャラの家系図には居座る。
お客様の立ち位置を崩さない癖に、大きな顔をしているため、ただ純粋に交神システム・育成を楽しみたい層にとっても邪魔である。
前作・今作序盤はオリジナルの一族を作るというプレイ方針で楽しんでいる中、途中から夜鳥子がメインのストーリーになり、夜鳥子を育てるゲームに代わるため、前作ファンはおろか、今作からこのシリーズを始めた層からも批判が出ている。
余談だが、彼女の「趣味:鍋料理」が一族(自分の育てた他のキャラ)のパーソナリティ(習得能力)に影響を及ぼすため、『鍋汚染』『鍋が伝染る』と言われ、自分だけのオリジナル家系図を作りたい層からも不愉快に想われている。
(なお、上記の奉納点や鍋汚染はアップデートにより改善された。)
また、彼女の初出である「鬼切り夜鳥子」の時点から設定や性格が変わっているため、小説からファンになった層からも戸惑いの声が上がっている。
クリア後では彼女と戦えるが、異常に強くなっており、大抵の初見プレイヤーはほぼ返り討ちにされる。
メインストーリーで散々プレイヤーの足を引っ張ったくせに、敵ボスとして登場すると異様に強くなる。
自分だけの最強一族を作りたくとも、一族の育成の邪魔になっている原因のほとんどが夜鳥子なのでさらにヘイトを集めている。
(高い奉納点、育成必須、彼女がPTにいると戦闘効率が落ちる。
またシステム的な問題だが、今作には成長キャップが付いており、ストーリー進行度によってキャラの成長に制限がかかり、最強遺伝子持ちの一族がクリア後でないと作れない)。
そんなに強いならお前一人でラスボスとやりあって解決して来いと思ったプレイヤーもいることだろう。
また今回、堕天する神様は夜鳥子の事をやたら持ち上げてくる者が多い。
その中でも前作から続投のやたノ黒蝿は人気投票上位で、性能も良かったため男女プレイヤー問わず不動の人気があったキャラなのだが、夜鳥子はメロドラマ風のアニメで彼を吸収し、式神(技というか装備品)にするシーンは多くの前作ファンを憤怒させた。
男神だけではなく、人気のある女神(葦切四夜子など)も■■■■■のハーレムの一員となってる。(実際にゲーム中で、■■■■■が多くの女神をはべらせるスチルが存在する)
夜鳥子親衛隊の記事も参照。
夜鳥子の初転生で彼女を無愛想さを皮肉り、基本的には一族の世話をしてくれているコーちんですら、「晴明を生んだ夜鳥子様の事を恨んでいる?」という問いに、「夜鳥子を恨んでいる」と答えると「ちっちゃ」と罵ってくる。
このやりとりせいで、コーちんの評判が一気に地に落ちてしまった。
(この台詞は台本にはなく収録時に決められたもの)
彼女が必須なストーリー展開も天丼ネタかと言わんばかり。以下コピペ。
- 晴明が繰り出してくる式神(前作からの続投キャラ含む)を吸収する
- 晴明が思い出しましたか?とささやき、「貴様!」と食って掛かるが、謎の頭痛で倒れる(何回も見せられることになる使いまわしモーション)
- 「そうか思い出したぞ!」
- 以下晴明と夜鳥子のネタバラシ茶番劇を見る
ちなみにこの間、序盤はイベントの中心だった主人公一族は、殆ど画面に映してもらえない。
夜鳥子(と■■■■■)のやったこと
- 自分に都合のいいように勝手にごろつきを神に仕立て上げ、組織票で天界の情勢を変える。(鎮守ノ福郎太のセリフより)結果、人間に干渉する神々が優勢となり、前作の昼子や黄川人たちの大江山の悲劇を招くこととなる。
- 自分の子供を(過失か故意かは不明だが)殺してしまい、反魂の儀を使い復活させ、自らの転生能力を分け与えるが、自身は代わりに死亡し天界に昇り記憶を封じられ幽閉される。一応、式神という護衛をつけてはいたが、夜鳥子は「守れ」としか命令しておらず、式神に育児能力はなく、人間界で一人で生きる事になった子供は、病気や飢餓で幾度となく死の苦しみを味わう事になる。
- そのような過去を持った子供と対峙しても、母を慕うわが子の声に応えようとしない。(記憶を当時天界最高神であった太照天夕子に封じられていたため記憶喪失であるが、記憶が戻っても態度を変えない)
結局子供に謝ることも一言声をかけてやることなく、夫が出てくるとイチャつきはじめる。
- エンディングで「少し疲れた、冥界でしばらく眠る」と一族に労いの言葉をかけることなく、実の子の事や残りの事を天界に押し付けて旦那と冥界に引きこもる。
- 一連の育児放棄が原因で、主人公一族が呪いをかけられるのだが、実の子供に対しては一度もそのような事を言わなかったのに、主人公一族に対して別れ際に「貴様達のことは家族と思っている」などとのたまう。
晴明は一族に呪いをかけた憎い仇なのだが、あまりにひどすぎる境遇から彼に同情してしまった人もいる。だが、晴明が歪むきっかけを作ったのはほとんどこいつと■■■■■である。
要するに製作者側の持ち上げが酷過ぎるけど、実際の描写からは到底「人格者」には見えず受け手が総スカンを食らっている典型的なアレにある。
批判点まとめ
- 物語のラスボスが生まれる原因を作ったキャラであること
- 人気のあった前作及び小説版と違うキャラなこと
- パーティキャラ4人を自由にカスタマイズできるのが売りのゲームなのに、中盤から強制的にその枠1つを削ってパーティに加えないといけないこと
- ストーリー上で必ず育てておかなければならない上、弱く戦闘で常に足を引っ張り、育てるのがとにかく大変なこと(パッチで改善)
- 彼女の育成には高い奉納点(資金のようなもの)が必要になり、時間制限のあるゲームなので彼女を優先して育てねばならず、プレイヤーキャラを育てる余裕がなくなること(パッチで改善)
- イベント時の言動(イベントの流れを含む)が一族や、自身の過去と関係あるとあるキャラを顧みず、ユーザーによっては母性を感じさせないただの自己中心的なキャラに感じること。
- 終盤は彼女ばかりがイベントの中心に立ってしまい、カスタマイズして育てたキャラ(一族)が画面に映してもらえなくなり、さらにイベントに参加させてもらえなくなること(完全に空気化する)
- ネタバレであるが、夜鳥子の勝手な行動によって主人公一族が不幸な運命に遭い、その後も夜鳥子関係で主人公一族が責められる場面がある。(主人公一族が彼女を否定する選択肢を選ぶと、プレイヤーがガイドキャラに罵倒される場面がある)
- 前作から続投の複数の人気キャラが夜鳥子に恋愛感情を抱いている描写がある。(キャラによっては明確に惚れている旨のセリフを言う)
- また、一部の前作からの人気キャラが夜鳥子のために設定を改ざん(改悪)されてしまっていること
- 二柱の神(そのうちの一柱は前作の神様総選挙二位の人気神)が、夜鳥子の式神に設定改悪され、イベントで夜鳥子に吸収されてしまう(吸収したキャラの専用技を取得)
- 物語上の彼女の「描写」を見ていると、周囲から称賛される人格者には見えないのだが、他の登場人物は総じて夜鳥子を持ち上げる発言をすること→夜鳥子親衛隊
- エンディングでは「儂は疲れた、しばらく寝る」と言って勝手に仲間リストから抜け、冥界に旦那と引きこもる
- 上記エンディングで「お前たちのことは家族と思っている。用があるならいつでも叩き起してくれ」と言いながら、クリア後は元凶であるラスボスとメロドラマ風のムービーのあと、勝手に和解し、タッグを組んで敵として登場する。
しかも「眠らせてくれと頼んだはずだ」とプレイヤーを挑発し、夫婦そろって襲ってくる。さらに、異様に強く勝つのが困難。
「序盤は面白かったのに、夜鳥子の登場から一気につまらなくなった」「プレイするのが嫌になった」という意見が批判の大半を占めている。
そのため「嫌い」とか「憎い」とか以前に「消えてくれ」「関わるな」というユーザーの声も大きい。
また、彼女は基本的に無口であるためゲーム中では非常に影が薄く、彼女らのような嫌われキャラやネタキャラになるほどの存在感もなく、ストーリー的にもゲームシステム的にも扱いにくくただの不愉快な存在となってしまっている。
余談だがニコ生の公式番組「俺の屍を越えてゆけ2~五十嵐一族の物語~」では「夜鳥子」のコメントがNGワード扱いされており、出演者からも触れられない存在となっていた。
コレについては
・運営がNGワードにしていた(初回放送)
・運営がNGワードを手動設定していた(放送2回目)
・他のユーザー達が「夜鳥子」のコメントをするユーザーを尽くNGにしていた
と様々な説があるが
どれにしろ公式HPキャラ紹介にまでいる「夜鳥子」の話題がほぼNGとなっている時点で異常である。
更に余談だが放送中の広報スタッフの背後に3種類のポスターがあり、初回はその3枚の内1枚が夜鳥子だった。
しかし放送2回目には夜鳥子のポスターだけが晴明のポスターに変えられていた。