阿部晴明
あべのせいめい
「夜鳥子をここに連れてくることができたなら、お礼をしましょう」
「さ、そろそろ楽にしてください」
御前試合で最強の一派・阿部晴明社中の大将。
他の参加者とは全く次元が違い、メチャクチャ強い。
太照天からの鳳招来で、御前試合を奉納点を稼ぐカモとしか見ていない多くのプレイヤー達を虐殺した。
2では主要人物として登場。
俺の屍を越えてゆけ2
CV:平川大輔
一族を罠にかけた憎き宿敵
不死身の力を持つ、謎に包まれた陰陽士
帝の信任厚い、当代一の陰陽士。
一族の惨殺を謀った上に、『短命と種絶の呪い』をかけた張本人。
どんなにひどい怪我をしても瞬時に治り、何度死んでも生き返る不死身の力を持つ。
一族に対して外道の行いをしたにもかかわらず、彼らを「夜鳥子を自らの元へ運ぶ護衛」としてしか見ておらず夜鳥子を連れてこなければ相手もしない。
何故、彼は夜鳥子に執着するのか。
この先はネタバレかつ批判的な発言があります。
「母上は……何も…、何もわかっちゃいない…」
「最初は、式神の使い方がわからなくてね……」
「飢えて死に、病に倒れ、幾度となく殺されました」
「だけど、そのたびに生き返る…この身を恨んだものです」
夜鳥子に執着しているのは、彼が夜鳥子の息子だから。
母への愛情を欲しており、その姿はマザコンそのものである。
しかし彼は夜鳥子とイチャつきたかった■■に若い体を乗っ取るためだけに生み出された存在だった。
その後に夜鳥子に殺され地上に降ろされるものの、両親が居ない彼は飢え死にや病死、殺害を繰り返されそのたびに生き返るという生き地獄を苦しむ。
父親は息子の体を道具としてしか見ておらず、母親はネグレクト。
最終決戦では土蜘蛛「アスラ」を身に宿して襲いかかるが、その後に本性を現した鬼頭こと■■に体を乗っ取られる。
■■撃破後、夜鳥子は一族と晴明を無視して■■といちゃつきだす。
そのスルーっぷりから結局彼は家族愛を受けられなかった事を如実に表している(同時に夜鳥子が「子供をネグレクトする外道である事も示している」)。
しかもすべてが終わった後に両親が一族と晴明を無視して「楽しかった」とのたまわれる。
彼もまた一族と同じく「夜鳥子の踏み台」でしかなかったのだ。
夜鳥子は昼子に晴明を神として祀る事を頼む。しかしそれ以外に晴明の事を顧みる言動は最後までなかった。
このためクリア後は晴明と交神出来るが、彼の記憶は消えている。
以下、交神時の彼の台詞である。
「私でよろしければ…」
「お役にたつなら、光栄です」
「地上とは、どんなところでしょう?」
「なぜだろう、懐かしいな」
「あなたの名を 教えてください」
「永遠って信じますか?」
「親って 苦労するんでしょうね」
「私は、誰から生まれたのでしょう」
「かなうなら、私を産んでください」
特に最後の母親の事を考えた発言が、彼が両親から受けた仕打ちと扱いを顧みると憎い相手だったとしても同情してしまうようなものとなっている。
ファンからの扱い
無論、2つの呪いをかけた存在として黄川人と同じく否定的な意見も存在する。
特に発売当初は完全に一族ではなく夜鳥子を向いている事や、
■■の外道な行いと晴明の行いが混同されやすい事から、強い批判に晒されていた。
しかし、最後までプレイした時に場合に分かる彼のあまりの不憫さっぷりから、
次第に同情の意見が強くなりはじめ、クリア者が増えるほどにその度合を増していった。
現在では、分かりやすいマザコンでちょっと残念な所、また一族の事も「夜鳥子の護衛」としてはそれなりに評価している発言もしてくれる事、何よりもヘイトを稼いだ夜鳥子に最後まで無視された犠牲者である事、交神時に記憶を消されつつも家族愛を求める彼の姿に哀愁が漂う事など、多くの面が評価されている。
また桝田氏によって「夜鳥子の代わりに晴明が憎まれると思っていた」というトンチンカンな返答があった事も、それを増長。
ふたばちゃんねるのimg板の住人から「はるあき」という愛称を付けられネタにされるなど、
現在では俺屍2で唯一の愛されキャラと言っても良い。
同情する層からは「ネグレクト両親から引き取りたい」「一族と手を組んで夜鳥子と■■を殴りに行きたい」という意見が出る事も。
「夜鳥子にさんざん振り回された立場」と言う境遇が、プレイヤーや一族と被ると言うのも大きい。
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