六腕
ろくわん
もしかして→多腕
概要
リ・エスティーゼ王国王都を中心に国内に根を張り、その裏社会を牛耳る巨大犯罪組織『八本指』の警備部門のトップに立つ、六人の戦闘強者達の総称。
名前の由来は、盗みの神の兄弟神が六本の腕を持つ事から来ている。
一人一人がアダマンタイト級冒険者に匹敵するとされる実力者揃いで、特にリーダーのゼロは英雄の領域に足を踏み入れている、国内トップクラスの戦闘力を有している。
彼らの武力威圧による影響力も、八本指に迂闊な手出しを出来なくさせる要因になっていた。
メンバーの選出は八本指内の強者から選ばれる他、部外者を勧誘する事もあり、何よりも求められるのは『強さ』のため、デイバーノックの様に話が通じるなら、異形種でも選ばれる。
セバスが奴隷売買部門直轄の娼館からツアレを連れ出したのがきっかけで、間接的にナザリックと因縁が発生し、アインズが自ら保護を約束したツアレを攫った事で、敵と認識される。
その後、サキュロントを除く五人がセバスにそれぞれ一撃で瞬殺され、サキュロントはクライムに倒されたため『六腕』は全滅し、『八本指』もナザリックの支配下に入る事となる。
メンバー
- 『闘鬼』ゼロ
『八本指』の最高幹部の一人で、警備部門の長。
六腕最強のモンクで、ガゼフやブレインに比肩する戦闘力を持つ英雄級の実力者。
- 『千殺』マルムヴィスト
レイピアを使いこなす剣士。
純粋な剣の腕前はガゼフやブレインに及ばないが、刺突技の技量が突出しており、その面に限れば国内最強の実力を備える。
- 『踊る三日月刀』エドストレーム
踊りながら五本の三日月刀(シミター)を、魔法『舞踊(ダンス)』で宙に浮かべて操る魔法戦士。六腕の紅一点。
- 『空間斬』ペシュリアン
フルプレートに身を包んだ寡黙な剣士。
振れば鞭の様にしなる柔軟性のある刀身が特徴的な、『ウルミ』と呼ばれる剣の扱いに卓越している。
- 『不死王』デイバーノック
生者への本能的な憎しみを魔法への探求心で克服したエルダーリッチ。
人外故の強大な魔力と、新たに取得した魔法によって、平均的なエルダーリッチを凌ぐ戦闘力を備える。
- 『幻魔』サキュロント
幻術で相手を惑わせながら戦う軽戦士。
幻術に依存している面が強く、純粋な戦闘力は六腕の中で最弱で、「クライム以下」と自嘲していた。