概要
1935年大阪府生まれ。本名は桑田二郎で、現在はこちらの名義で活躍している。
13歳の時に「奇怪星團」でデビュー。同じ漫画家の一峰大二は兄弟弟子にあたる。
線の美しさは手塚治虫と双璧と言われており、病気で寝込んでいた手塚に変わり鉄腕アトムを代筆したこともあった(代筆作品は「アルプスの決闘の巻」。「近い絵の描ける人に」と思って桑田に頼んだものの、出来上がりを見てみたら桑田の画風がだいぶ変わっており、単行本収録の際に大幅に描きなおしたと手塚は述懐している。ただ「当時の桑田の画風は手塚に近いはず」「代筆版は明らかに桑田でも手塚でもないタッチのアトムがいる」といった意見もあり、桑田も忙しかったのでさらに別の誰かが孫請けしていたのではとも言われる)。
主にヒーロー番組のコミカライズを描く。
10代のころから自殺願望があり、当時交際していた恋人との痴話喧嘩により拳銃の不法所持を通報され、銃刀法違反で逮捕されてしまい代表作『エイトマン』を打ち切りに追いやってしまった。
出所後に改めて連載の続きと完結編を他誌で執筆している。
2020年7月2日、老衰により死去。享年85歳。
逸話
非常に真面目であり、次週掲載分を執筆してから逮捕されたという。そして大塚警察署の留置所に拘留された際、桑田が入れられたのはなんの偶然か八号房だった。その留置所でついに締め切りが来た時に「全てを失うかもしれない」と悟ったとのこと。二十九日間拘留され保釈された時にそれまでの二十九年で得たものが消えつつあった。