ファインモーションとは、日本の元競走馬。
※本馬をモチーフとする「ウマ娘プリティーダービー」に登場するウマ娘についてはファインモーション(ウマ娘)を参照。
概要
しかしその才能を見出した伊藤雄二調教師によって、競走馬としてデビューすることになった。
伊藤調教師は今迄の自厩舎の名牝達(マックスビューティ・シャダイカグラ・ダイイチルビー・エアグルーヴ)の良い所を全て合わせたような馬と絶賛しており、その期待に違わず2001年に新馬戦を4馬身差で圧勝デビュー。
しかし完成するのは古馬になってからという判断と骨折により、2002年には半年以上休養。
その後古馬相手の条件戦と阿寒湖特別を5馬身差で連勝。
さらにローズSではほとんど手綱を動かさずに3馬身差の快勝、これで重賞初制覇である。
いよいよGIの舞台へ立つこととなり、ここまで無敗で秋華賞へ出走する。
オッズは1.1倍、単勝支持率72%の支持通り、秋華賞の最大着差である3馬身半差で圧勝する。
近い感覚で出走したエリザベス女王杯でも、ダイヤモンドビコー・ローズバド・レディパステルら古馬に圧勝。
6戦目での古馬GI制覇は史上最短の記録だった。
年末の有馬記念ではファン投票3位に選ばれ1番人気となったが、シンボリクリスエスの5着に敗れ初黒星となる。
しかしGⅠを2勝した事などが評価され、この年の最優秀3歳牝馬には満票で受賞。
古馬になってからは気性の難しい所を見せる事が多くなり、あまり活躍する事が出来なかった、それでもGⅡを2勝しマイルCSで2着と連対するなど、通算15戦8勝の戦績を残した。
その後は繁殖牝馬となったが、検査によって医学的に受胎できない体質(出所不明の眉唾物レベルの噂だが、染色体異常で遺伝子的には雄だったとも)であった事が判明したため、現在は功労馬として余生を過ごしている。
結果論ではあるが、当初の予定を曲げてレースに使ったからこそ、血統表に名は残せなくても歴史に名を刻むことができたと言える。
競走戦績
S=ステークス
レース名 | グレード | 施行距離 | 着順 | 騎手 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|
2歳新馬 | - | 芝2000m | 1着 | 武豊 | (ネオマエストロ) |
3歳上500万下 | - | 芝2000m | 1着 | 松永幹夫 | (プリティジュエル) |
阿寒湖特別 | OP | 芝2600m | 1着 | 松永幹夫 | (メジロライデン) |
ローズS | GII | 芝2000m | 1着 | 松永幹夫 | (サクラヴィクトリア) |
秋華賞 | GI | 芝2000m | 1着 | 武豊 | (サクラヴィクトリア) |
エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m | 1着 | 武豊 | (ダイヤモンドビコー) |
有馬記念 | GI | 芝2500m | 5着 | 武豊 | シンボリクリスエス |
クイーンS | GIII | 芝1800m | 2着 | 武豊 | オースミハルカ |
毎日王冠 | GII | 芝1800m | 7着 | 武豊 | バランスオブゲーム |
マイルCS | GI | 芝1600m | 2着 | 武豊 | デュランダル |
阪神牝馬S | GII | 芝1600m | 1着 | 武豊 | (ハッピーパス) |
安田記念 | GI | 芝1600m | 13着 | 武豊 | ツルマルボーイ |
函館記念 | GIII | 芝2000m | 2着 | 武豊 | クラフトワーク |
札幌記念 | GII | 芝2000m | 1着 | 武豊 | (バランスオブゲーム) |
マイルCS | GI | 芝1600m | 9着 | 武豊 | デュランダル |