エリス(プリコネ)
えりす
人物
第2部での敵対ギルド【レイジ・レギオン】のスポンサーとして登場している、仮面を付けた謎の女性。
初登場は第1部のエピローグのシーン。覇瞳皇帝との戦いに勝利し、余韻に浸る主人公達をどこかからモニタリングしていた。
その時には「また会えたね、騎士クン」と発言している。このセリフはユイを★5にした時の称号と同じであるなど、彼女を象徴するセリフの一つとして扱われているが、果たして…?
第2部から本格的に登場し、上述の通り【レイジ・レギオン】のスポンサーをしている。当ギルドとは七冠を一人捕獲するごとに願いを一つ叶えるという契約をしているらしい。また、ミソラはエリスの直接の手下の様で、【レイジ・レギオン】の活動とは別に彼女の指示で暗躍している。
本編での動向(ネタバレ多数有)
第1部のエピローグでの初登場以降、彼女に関するシーンはあまり多くなかったが、第3章第12話内のアニメムービーにて再登場。
回想内で覇瞳皇帝が主人公一行を次々と倒し、遂に一行が全滅。覇瞳皇帝はエリスの事を「全ての元凶」と称し、闘いを挑むも敗北。エリスが使役する魔物によって倒され、エリスは「世界の再構築」を行いつつ「騎士クン」と呟いた。
幕間・Ⅳではミソラが通信魔法にてエリスとコンタクト。ミソラが主人公と出会った事などを彼女へ報告した。「エリス」の名もこの時に初めて判明したものである。
第7章第8話や幕間・Ⅶでは、フードを被った謎の男ミロクから、エリスの事を指して「神」と呼ばれている。
更に同じく幕間・Ⅶでは、ミソラが七冠の一人である誓約女君クリスティーナをおびき寄せ、エリスの手によって捕まるシーンがアニメムービー内で描かれた。
同時に変貌大妃ネネカもエリスによって捕まってしまうが、その際に駆けつけたマサキは、エリスと同様に仮面を付けた、謎の銀髪・金髪・緑髪の3人の少女と遭遇する。マサキは少女達を排除しようとするが、圧倒的実力差で逆にやられてしまった。
この少女達は、後の第9章第1話でもランドソル内に出現しミソラに窘められている。ミソラは彼女達を「Rちゃん」「Qちゃん」「Pちゃん」呼んでいるが、それ以外の彼女達の詳細は現状ほぼ不明(緑髪の少女がおそらく「Pちゃん」である事くらい)。曰く「あなた達の出番はまだ」との事。
この様に、第2部開始以降もエリスに関するシーンが描かれる事は多くなく、ミソラを介して暗躍するなどの描写が数回描かれる程度で長らく謎の人物扱いされていたが……。
以下、第9章第7話以降のネタバレ注意
第9章より開幕となった【レイジ・レギオン】との戦いに、主人公達が勝利を収め【レイジ・レギオン】メンバーと和解していく中、ユイがミソラへ手を差し伸べると、ミソラはその掌に花弁を置いて「ゲームオーバーです、ユイさん」と一言。直後花弁から魔法が放たれ、撃ち抜かれたユイは一時的に昏倒してしまう。
そして、遂にエリスが表舞台に顕現する事となった。ここでエリスの立ち絵も初めて登場。
その姿を見たレイは「この人物について、よく知っている気がする」と謎の既視感に襲われている。
顕現したエリスは、第2部OP映像や上述した第3章12話でも登場した巨大な魔物を召喚し、主人公を除く全員を吹き飛ばしてしまう。主人公だけは軽傷で済んだが、ミソラ曰く「騎士さん(主人公)を傷つける気はない。(吹き飛ばされた仲間を)庇おうとしなければかすり傷すら負わなかった」らしい。
そのあと主人公に近づきとどめを刺した……
かの様に思えたがそうではなく、主人公を殺すどころか、抱きしめたのである。
あっけにとられる主人公だったが、ここで終始無言だったエリスが言葉を発し、同時にエリスの仮面が落ちる。
騎士、クン…
‥‥わたし、だよ‥‥
遂にあらわになった仮面の下の顔は、なんとユイに瓜二つであった。
そして明かされたその正体は、「願いを叶える装置」のエラーによって生み出されたユイと同一のアバターデータを使用した存在であった。
「願いを叶える装置」はとある少女の願いを叶えようとしたところ、その少女が覇瞳皇帝の悪あがきによりいなくなってしまった。
このことについてミソラは「処理中のパソコンを叩いたり無理矢理コードを抜いたようなもの」としている。
これにより、願いを叶える対象を失い、エラーを起こした「願いを叶える装置」は代わりとなる同一のデータを使って願いの対象を生み出した。
それが彼女であり、言うならば暴走して分離し、本体さえ下してしまったミネルヴァの「力」そのもの。
つまり、ムイミが世界の再構築の直前に見た草野優衣のような人物はエリスであり、ムイミの言うところの「諸悪の根源」は彼女であることが判明した。
エリスを"実行"しているユイの願いは「騎士クンやみんなとずっと冒険をしたい」という物。
ReDiveの世界はこの願いが根底にあるため、万が一主人公やユイが死ぬようなことがあれば「願いを継続できない」として、エリスが一から巻き戻してしまう。
逆に言えば、エリスの方からユイや主人公を殺したり、それに繋がる様な危険性のある行為は決して行わない。どちらかが死ぬ事で漸く全力を振るうのである。
同世界の森羅万象を意のままに出来る力がありながら手駒を必要としたのも、等身大の目線で不穏分子を排除する事が難しかった為と思われる。
とはいえ、現状誰一人、彼女というゲームマスターに抗う公算さえないのも事実。
手駒のサポートによりクリスティーナ、ネネカ、そしてアメスやゼーンまで立て続けに彼女らの手に落ち、オクトーはやむ無く軍門に下り、ラビリスタも半ば奇跡を祈るような状況に。
辛くもアゾールドに逃がして貰えた主人公達だが、果たして今後どのような選択をするのだろうか…。
余談
第3章第12話にて、ミネルヴァからは「黒き薔薇」と言及されているが、その黒い薔薇は花言葉で「憎しみ、恨み」「永遠の愛」「貴方はあくまで私のもの」を表す。おそらくエリスのキャラクター性と掛けたものだろう。
七冠を一人捕獲するごとに願いを一つ叶えるという契約も実は詐欺に近いもので、というのも「ネネカとクリスティーナを捕縛したのはミソラが手引をしたエリス自身なので願いを叶える権利は得られない」「ラジラジは(恐らく本人ではないため)捕縛しても条件を満たさない」としてレイジ・レギオンの願いは叶えるつもりはないと断言していた。
とはいえ、もし十全に条件を満たせば願いを叶える気はあったのか、それともそうならない様に仕向けたミソラの策略なのかは不明。
そもそも出自ゆえに「ヒトとしての思考能力」を持っているのかも怪しい所である。
上述した通りエリスは初登場以来長らく謎の人物となっていたが、人物欄に記した「また会えたね、騎士クン」というセリフなどから早期にユイと関連付けられており、第9章第8話におけるやり取りはそれを確信させるものとなった。
また幕間・Ⅳにてエリスの名前が判明するまでは、その容姿も含めてユーザーから「闇ユイ」「ダーク草野」などの暫定名称で呼ばれており、ニコニコ大百科ではダーク草野のタイトルで早々(初版19/12/26)と記事が立てられたりしていた。
ネタバレ込みの関連項目
ミソラ(プリコネ) オクトー(プリコネ) ミロク(プリコネ)
ペルソナ・ヴァベル(SAO)…エリスと同じく仮面を付けて正体を隠し主人公達と敵対した黒幕繋がり。そして、彼女の本当の名は……