概要
ヒュージ研究の多国籍企業。Last Bulletでは研究機関と表記される。
それだけを聞けば、世界における当たり前の組織のようにも聞こえるが、その実態は倫理観の欠片もない非人道的な組織。元々は民間企業の研究者集団だったのが、ヒュージやリリィやCHARMの核心を掴んだことで凶行に走るようになった。
人体実験は当たり前で強化リリィに仕立てている。
特定のリリィを強化リリィになるしかないように追い込む(舞台版に至っては闇討ち半分で襲撃している)など、非人道的な行為を挙げれば数え切れないほど犯している。
それどころかヒュージを捕獲して、改造したヒュージを解き放ったり、口封じのために口封じ対象のリリィを改造ヒュージだらけの戦場に置き去りにするなど、ヒュージと戦争をしている世界において本末転倒なことも行なっている。
G.E.H.E.N.A.に対する姿勢は各ガーデンによって異なっている。
反G.E.H.E.N.A.主義のガーデンである百合ヶ丘女学院や御台場女学校などはG.E.H.E.N.A.との接触を一切禁止し、強化リリィの保護を行うなど蛇蝎の如く嫌っている。
それでも完全に接触を断つことはできず、政府関係者や他企業を介し、スパイを紛れ込ませるなどの手段で反G.E.H.E.N.A.主義ガーデンのリリィに対して干渉を行なっている。
対して、親G.E.H.E.N.A.主義のガーデンは後述の穏健派にあたるイルマ研究室由来のイルマ女子美術高校、及び親G.E.H.E.N.A.主義ガーデンの総本山であるとシエルリント女学薗では目立った“事件”は起こしてないが、他の親G.E.H.E.N.A.主義ガーデンであるエレンスゲ女学園や私立ルドビコ女学院は日の出町の惨劇などの事件を起こしている。
また名前のモチーフとなったゲヘナは生贄が捧げされたエルサレム近くの谷の名前であり、新約聖書においでは地獄の事である。
かなり大規模なため、全てが非人道的なマッドサイエンティストなわけではなく、リリィとして戦いたいがその基準には達しなかった少女をリリィにしたり、イルマ研究室では被験者の安全を考慮して無理な強化は行わず被験者から負のマギの除去の研究を行う良識的な者も存在するなど一枚岩ではない。
エレンスゲ女学園は元々はG.E.H.E.N.A.穏健派によって研究所が運営されていたが、過激派により浸食されるなど、G.E.H.E.N.A.内部での派閥争いも存在している。
関連人物
強化リリィ
百合ヶ丘女学院所属。彼女の父が戦争犯罪人であったために、それを口実として何度も執拗に干渉している。
エレンスゲ女学園所属。胎児の段階でヒュージ細胞を与えられて誕生した、生まれながらの強化リリィ。
私立ルドビコ女学院所属にして、ルドビコ女学院編の主人公。
藍と同じく、彼女も産まれながらの強化リリィであり、その体質から彼女の下にはヒュージが集まりやすいという特徴がある。
彼女の存在には、G.E.H.E.N.A.の他、御前も注目しており…。
私立ルドビコ女学院所属。優秀なリリィであったが故に、単独でいるところをヒュージに襲撃させて重傷を負わせられ、強化リリィにならざるを得なかった。親G.E.H.E.N.A.主義ガーデンであるルドビコ女学院にあって、学院の方針に反発するリリィらとともにレギオン「アイアンサイド」を結成した。
私立ルドビコ女学院所属。甲州撤退戦で重傷を負ったところ、G.E.H.E.N.A.の研究所に搬送され、以降は複数回強化実験を施される。
御台場女学校所属。元々は親G.E.H.E.N.A.主義ガーデンである鞍馬山環境女子高等学校所属の強化リリィだったが、これ以上の強化は見込めないという理由で逆に壊滅させられた。現在は反G.E.H.E.N.A.主義ガーデンの御台場女学校に移っている。
所属不明。G.E.H.E.N.A.による改造ヒュージを操り、レアスキルに相当するレベルのブースデッドスキルを多数保有するなど、強化リリィの中でも異常レベルの能力を持つ。
G.E.H.E.N.A.の改造によって人格が改造以前よりも破綻してるほどに変貌している。
LGロスヴァイセ
百合ヶ丘における特務レギオン。構成員全てが強化リリィで、想定する相手は“強化リリィ救出作戦の障害となるもの全て”。
人造リリィ
グランギニョル社との提携で作り出した人造リリィ。
研究者
エレンスゲ女学園の教頭であり、G.E.H.E.N.A.のエレンスゲ・ラボの研究者。
元強化リリィ。