CV:佐藤未奈子
概要
かもめ学園高等部1年A組、園芸部所属。
八尋寧々とはクラスメートで親友。蒼井茜とは家が隣の幼なじみである。好きなお菓子はラズベリーパイ、特技は噂の収集。
最近の悩み(6巻時点)は『寧々ちゃんが忙しそう』。
人物
優しくてマイペースな女の子。その容姿は可憐であり、学園の多くの男子生徒が振り返ったり、掃除当番のついでに告白されたり、園芸部にて草木の世話のついでに告白されたりする程。寧々からは学園のモテクイーンと称されており、『1-A付き合いたい女子ランキングNo.1』。
また容姿端麗で、『放課後少年花子くん』では源輝や佐藤・横尾に「学園一の美少女」と評される程。
学園の噂をよく知っていて度々寧々に噂を教えており、寧々からは「葵から聞く話は全部現実になってるから有難いが怖くて嫌」と思われる程の的中率。しかし葵本人は怖い話は苦手らしい。
蒼井茜とは幼少の頃からの幼馴染みで、昔から彼に好意を寄せられている。
彼から告白されること3624回(5巻源光の証言時点)だがその告白を断り続けている(断り続けている理由は、もし結婚することになったら名前が蒼井葵(あおい あおい)になってしまうから)。
一見脈が無い様に見えるが、告白の木で茜と山吹檸檬がうっかり結ばれてしまった際にはどんよりして「まさか山吹くんに走るなんて…」と発言し、『放課後少年花子くん』の小話では寧々・葵・茜・檸檬でこっくりさんを行い、茜が「僕の好きな人は」と質問した際に硬貨が「れもん」の字を示し「茜くん…そうなんだ…」とどこか不機嫌そうな拗ねている様なそんなような態度を取り、弁明する茜に『お幸せに…』と言い残していた(因みに硬貨を動かしていたのは…)。
また5巻の茜の回想において割と満更でもなさそうな台詞と表情をしており、更に12巻の期末試験回では葵と茜の名前が隣り合っているのを見て笑顔を浮かべていた。
以上の事からもしかして…?と推測する余地はあるかもしれない。
期末試験では前代未聞の510点を取っており、生徒会長である輝にも「さすがだね この点数は僕も取ったことがないよ」と褒められている。
可憐で雰囲気もほわほわとしている様に感じるが、茜の告白に対し「いや♡」「ムリ♡」「そっか♡」とにこやかな顔で返しており、告白に点数をつけたりとなかなかに容赦がない。
また、寧々に相談を聞いてもらおうとした時には、寧々が怪異絡みで忙しかった故にタイミングが合わず聞いてもらえなかったからか、まず壁ドンで逃げ場を塞ぎ、じりじりとにじり寄り、ムカデを顔に近づけて脅…約束を取り付けた。
この事に関して寧々は「あ…葵って時々こうやって…人の心臓を強引にときめかせに来るのよね…」と言っている。
意外な関係性
実は輝ともよく絡んでおり、『放課後少年花子くん』ではコンビニで葵がレジの店員に迫られているところを輝が助け、輝が「じゃ 貸しひとつだね~」と葵に言い放ち、夜の公園で二人で知育菓子を作るなどの学園のツートップらしくないデート(?)をしたり、作者のあいだいろのTwitter上では、バレンタインチョコを葵が茜に渡そうとしたところ、茜が女子生徒に告白されている所を目撃し葵がチョコを捨てようとした所に輝が「捨てるならちょうだい」とチョコを要求して、仕方なく葵がコンビニチョコを輝に渡したら、輝が茜に「赤根さんからチョコもらった? 僕はもらったけど…」と茜を煽り茜を憤死させたと綴られている。
以下ネタバレ
ネタバレ
実は赤根家は、生贄となる娘を育てる代わりにかもめ市で一定の地位を得ていた家系である事が14巻で明かされており、葵本人は知らなかった。
それが理由で、かつて赤根家の娘の監視役を務めていた七不思議六番に目を付けられ、拉致されてしまった。
それから葵は三々九度の盃に注ぐ霊薬を飲み、死への抵抗を取り除かれる。(何故記憶や人格が消えなかったのかは未だ不明)迎えに来た茜達に大ムカデに乗り蛾の様な生き物を飛ばし、花子くんと寧々を一度入ったら戻れないとされる穴に突き落とし、キスで油断させた隙に茜の胸部を刺すなど、激しく抵抗する。
自ら命を絶とうとする葵に胸部を貫通され、精神的にも身体的にも追い詰められた茜にほぼ無理心中同然の状態で穴に落とされ、その後は───
さらにネタバレ
「ばかみたい 茜くんは私のどこが好きなの?」
「みんなそう 勝手に私を想像して勝手に近付いてきて 勝手にがっかりして仲間外れにしたりして 私を別の生き物みたいに扱うの」
その恵まれた容姿から良くも悪くも他者の目を引いてしまう葵。いつからか自分の心を守るために、本当の自分を隠して猫を被るようになっていた。偽りの自分に好意を寄せ、挙句自分に嘘をつき隠し事をする茜に不信感を抱いていたのだった。
余談
『不良とメガネと恋と戦争』
Gファンタジーの勝ち抜きマンガ賞「ほぼ8マンガバトル」にて掲載された花子くん連載開始前の読み切り作品で、『地縛少年花子くん』5巻に収録されている。
この作品には蒼井茜・山吹檸檬・赤根葵が登場しており、容姿は殆どそのまま、関係性の一部が『花子くん』の方に引き継がれている。
作品内の葵は惚れっぽく、バスケ部やスマートで優男な秀才に惚れたりしている。また「ワイルドで男らしくて ちょっとワルっぽいところにドキドキしちゃう」という理由で檸檬の事を好きになっている(『花子くん』では普通にクラスメートの関係)。
また幼児体型である事を気にしている様子も見られ、『花子くん』では本人が発言したり受けたりする描写はないが、某人物に「あの子って意外と胸ないね」と言われている。