「僕はアオちゃんを守るって決めてるんだ。たとえ振り向いてもらえなくてもね」
CV:土岐隼一
概要
かもめ学園高等部1年A組、生徒会副会長で八尋寧々のクラスメート。
身長167cm、赤っぽい茶髪に黒縁の眼鏡がトレードマーク。
特技は背負い投げで好きなおやつはラズベリーパイ。得意科目は数学、苦手科目は国語。
人物
普段は真面目で大人しく、誰にでも別け隔てなく親切でクラスからも頼りにされてる。
家が隣の幼なじみ、赤根葵のことがかなり病的に好きで葵のこととなると少しネジがゆるむ。
一途で努力家な気質。葵の言動によって自らを作り変えており、葵が頭脳明晰タイプに惚れれば猛勉強し成績学年1位になり、生徒会に憧れれば選挙に立候補、当選し生徒会に入るなどなど……それでも告白してはフラれ通算0勝3642敗と振り向いてもらえない。
葵に告白しようとしたり好意を寄せる者がいようものならそのフラグを折り続けており、その際に野球バットを相手に振り回すなどしている。(ギャグ描写が強いので本当に殴っているのかという疑問は少々野暮かもしれない)
葵が昔くれたハニワの置物を「ハニ太郎」と名付けている。肌身離さず持っているが、いつの間にかどこかに行ってしまう。(恐らくもっけの仕業)
前述したが、幼なじみの赤根葵が好きであり彼女のことをアオちゃんと呼んでいる。
たとえ振り向いてもらえなくても守ると決めているほどである。彼が好きなラズベリーパイは葵と同じであり、アオちゃんの作ってくれるものならなんでも好き。(但し作ってもらったことはない)
最近の悩みについてアオちゃんが可愛いから毎日ハッピーだよ!と回答しており彼にとって彼女に振り向いてもらえないのは悩みではないらしい。他にも「アオちゃんが生きていてくれればそれで毎日がハッピー」「アオちゃんの吸う空気すら好きだ」と言っている。しかし、放課後少年花子くんにて彼女の一番好きなところを源光尋ねられた際には「内緒」と返した。また、14巻にて葵へ抱く本音を本人に晒しているのだが……。
余談
『不良とメガネと恋と戦争』
Gファンタジーの勝ち抜きマンガ賞「ほぼ8マンガバトル」にて掲載された、花子くん連載開始前の読み切り作品で「地縛少年花子くん」5巻に収録されている。
この作品には蒼井茜・山吹檸檬・赤根葵が登場しており、容姿は殆どそのまま、関係性の一部が「花子くん」の方に引き継がれている。作品内の茜はこちらでも葵のことが好きであり、葵の言動によって自らを作り変えたり、口が悪かったり、檸檬をバットで襲ったりするところなどが「花子くん」に引き継がれている。
性格の相違点として読み切りの茜はやや泣き虫であるが、「花子くん」の茜はそうした気は無く、ちょっとやそっとでは折れないような前向きさがある。
ネタバレ(5巻)
以下ネタバレがあります。ご注意下さい。
正体はかもめ学園七不思議一番「三人の時計守」のひとり。
時を止める時計を持っていて一日三回、一回五分程度、かもめ学園の中でだけ使える。怪異になると襟足の髪が伸びたりなど見た目が多少変わる。怪異になった経緯は他ふたりの時計守による仕込みの自作自演。中等部の入学式の日、葵と校舎の外を歩いているときに未来を司る時計守、ミライによって葵が命の危険に晒されてしまった。迫り来る危機の中、茜は強く願った。
止まれ 止まれ 止まれ 止まれ!!!
『───さて少年 時を操る力が欲しいかね?』
過去を司る時計守カコが現れ、チカラを手にする代わりに七不思議一番と縁を結んで怪異になった。契約期間は六年間、高校卒業までとされている。時計守の他二人にこき使われており、主な仕事は大時計の掃除。また、ふたりに名前がない為、過去を司る時計守を「カコ」未来を司る時計守を「ミライ」と名付けたのは茜である。
彼が普段かけている眼鏡は、「これまで通りの生活がしたい」という茜の願望により、生徒会長兼祓い屋である源輝によって霊力が一般人レベルまでに抑えられるまじないがかけられている。この眼鏡をかけている間は怪異が見えないため、簡単に怪異の術に引っかかる。それ故、友人の山吹檸檬とうっかり結ばれてしまったこともある。
人物その2(キャラクターとの関係性)
怪異のことが「大っ嫌い」。「人殺しは嫌い」「これだから怪異は嫌なんだよ 人の都合はおかまいなし、なんの脈絡もなく襲ってくる」と嫌悪を露わにしている。
また花子くんに対して厳しい態度をとるが、そういった姿勢が彼には好まれている様子。
祓い屋の長兄で生徒会長を務める源輝とは、生徒会室で時間を共にすることが多い。が、輝からは「先輩への敬意が足りない」「怪異に関わることで受けるストレスを解消させたい」といった理不尽な理由から、霊刀の雷を浴びせられたり、怪異捕縛用の数珠で吊るされたり……といった仕打ちを受けることが多い。それに対して「パワハラ野郎」と罵るものの、まじないの恩なのか単なる力関係なのか、バットや背負い投げなど、力で対抗することはしない。