概要
『Dead by Daylight』に当初から登場しているキラー(殺人鬼)の一人。
チェーンソーを片手に狩場を走り回る狂人。長身で引き締まった肉体とは裏腹に、醜悪な奇形の顔面を殺した人から剥いだ皮を被って隠している。
呼称の意味は「田舎者」「山男」など、低所得の白人を指した蔑称でもある。
農家に生まれた奇形児で、その醜悪な姿を他人に見られることを嫌がった両親に隔離されて育った経歴に由来すると推察される。脚を常に引き摺っており、過去に家族から受けた虐待の苛烈さを物語っている。それでもチェイス力は高く、特にチェーンソーダッシュ時のスピードは引き摺って歩く姿からは想像できない恐ろしい速度を見せる。
因みにアップデート前は「Krug(クリュッグ)」という普通の人名だった。
人物
プロフィール
本名 | マックス・トンプソンJr.(Max Thompson Jr.) ← ※父親の名に由来する仮称。 |
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性別 | 男 |
出身 | アメリカ |
声優 | Filip Ivanović(@hellsbandit) |
背景
「コールドウィンド・ファーム」という農場を経営するトンプソン一家の息子として産まれるが、望まれて産まれた子ではない上に生まれつき醜い見た目をしていたために親には監禁と虐待、そしてロクでもない方法で食事をとらせるという親のやることじゃない残酷な虐待を受けて育った。名も無き息子はただ親の愛が欲しかっただけだった。しかし親から受けたのは仕打ちとしか言いようのない虐待であった。彼は虐待した親を許す事は出来ず、そのまま同じ方法で親を「愛した」。その後自由となった彼の「愛」によって農場周辺は家畜や周辺動物の悲鳴があふれる地獄と化し、土地を売却するために人が入った所、生皮を剥がされて遺棄されるという反撃を受けたために断念。今日も無人の農場にはチェーンソーの騒音が鳴り響き、次なる犠牲者を待ち続けている。
性能
基本情報
移動速度 | 4.6m/s(通常)、9.2m/s(チェーンソーダッシュ) |
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心音範囲 | 32m |
凶器 | ハンマー |
一般的なサイズに比べると大きな金鎚。彼はこれを片手で軽々と振り回す。 | |
能力 | チェーンソー |
数秒のチャージの後、超高速の突進攻撃を繰り出す。 | |
根城 | コールドウィンド・ファーム(Coldwind Farm) |
両親が経営していた農場。だだっ広いトウモロコシ畑と農業器具、そして飾りとばかりに溢れる動物の死骸が溢れるのどかな地獄。 |
何と言ってもチェーンソー。このチェーンソーはチャージを必要とするが、いったんチャージが完了すれば超高速のダッシュで生存者に迫り来る。このチェーンソーでの一撃は生存者を一発でダウン状態に持って行ける(このゲームは攻撃を受けると「負傷」⇒「ダウン」の順に状態変化する)。つまりは一撃必殺。この一撃必殺のチェーンソーで相手を斬り伏せる圧倒的なパワーが特徴的な反面、チェーンソー攻撃は非常にクセが強く、使いこなせなければそれ以上の強みがないため、上級者向けとなっている。
メメント・モリは、逃げようとする生存者を足で踏みつけて保定した後、チェーンソーのエンジンを入れてそのまま胴体真っ二つ。その一切の躊躇の無さは、まともな教育も愛も受けずに育ち、残虐性だけが残ったヒルビリーのおぞましくも哀しい性を表している。
パーク
不屈 Enduring
板を当てられスタンしてもすぐ復帰する。以前は“決死の一撃”によるスタンにも効果があったがその効果は削除された。
光より生まれし者 Lightborn
ライト攻撃を無効化し、ライトスタンを狙った生存者のオーラが数秒間表示される。ライトは攻撃手段として間違っていないが、これを煽りに使うプレイヤーも少なからずいるため、そういう人を斬り伏せるには有用かもしれない
ガラクタいじり Trinkerer
発電機の修理度が70%を超えるとその発電機が強調表示され、さらに数秒間心音が消失する。
以前は85%で発動だったが強化が入り、ヒルビリーのような高速移動持ちでなくても発電機の修理を妨害できる可能性が上がった。
なお、かつてのこのパークは全く効果が異なり、「アドオンの効果幅を上昇させる」というものであったが、組み合わせによっては強すぎたためか全く違う効果に差し替えられた。
アドオン
チェーンソーの部品やメンテナンス用品のアドオンが多数。改造によるものなのか、チェーンソーの騒音やチャージ時間、操舵性の強化に特化している。ヒルビリーのチェーンソーは形状を見るとわかるが、牙のようなものが装飾されていたりと、非常に禍々しい形をしている。
尚、日本において改造チェーンソーを作ること自体は法で縛られてはいないが、ソレを第三者に販売や移譲の形で渡すと罪になる。絶対ににしないように。ましてや人なんて斬らないように。罪の度合いが桁はずれて違うからダメ、ゼッタイ。
評価
長所
チェーンソーダッシュがとにかく速く、直線上でのチェイス最強。生存者側のチェイスパーク「全力疾走」で逃げても追いつかれ、ぶった斬られる。それほどに早い。そのため、根城のコーン畑のような障害物もないだだっ広い場所でヒルビリーに発見されると大ピンチに陥る。
しかし、チェーンソーダッシュは小回りが利かないため、サバイバーに意識されるとまず当たらない。そのため、チェーンソーを当てるためには至近距離から回避の隙を与えずぶった斬るか、速度を活かして油断しているサバイバーを奇襲するなどテクニックが必要。
また、チェーンソーダッシュはその速度から移動手段として愛用される。チェーンソーの音が聞こえても、大抵は移動に使っているだけだったりする。
チェーンソーダッシュを使って他殺人鬼に真似できない高速発電機巡回をしつつ、チェーンソーによる一撃必殺でチェイスを高速で終わらせられるのが彼の強みであり殺人鬼の中でもトップクラスの強さを誇る。
短所
アドオンでそれなりに改善出来るとはいえ、とにかくチェーンソーダッシュは小回りが利かない。そのため、急速旋回といった回避行動を取られると簡単に避けられてしまう。また、チェーンソーは構えてから振り下ろすまでに結構なチャージ時間を要するため、絶好のチャンスと思って構えても、その間に板を倒されたり、入り組んだところに逃げられたり、窓枠ジャンプされてしまう可能性がある。入り組んだ壁ばかりのレリー記念病院といったステージでは更に真価を発揮できなくなる。使う側はとにかくチェーンソーに慣れないとただエンジン音がうるさいだけの戦いになる。また、チェーンソーの音におびえない熟練プレイヤーにとっては居場所を知らせる雄叫びになりかねない。
また、普通のチェイスで追いかければ負傷くらいいけたものをチェーンソーダッシュにこだわり過ぎるて逆に取り逃がす事もザラ。チェーンソーを抜きにした素の性能も高いので、チェーンソーにこだわらず通常攻撃と使い分けることが重要である。
リワーク
優れた移動能力、一撃で生存者を倒せる能力から戦績が高すぎる問題があったため、2020年7月のアップデートで調整が行われた。
アドオンの見直しと、チェーンソーにオーバーヒートシステムが追加され、チェーンソーを使いすぎるとオーバーヒートし、冷却が終わるまで使えなくなった。
余談
モデル
農場一家の息子、醜悪な見た目、ヒトの皮を被る、そしてチェーンソー。この要素からわかるように映画『悪魔のいけにえ』の「レザーフェイス」をモチーフとしたキャラクターである。そして現在、そのモチーフ元さんが「THE CANNIBAL(ザ・カニバル)」という名称でDLC参戦。二人で仲良く今日もどこかで「エンティティのいけにえ」を演じている。
関連イラスト
関連タグ
THE WRAITH → THE HILLBILLY → THE NURSE