概要
日本の女忍者(くノ一)、及びそれをモチーフにしたキャラクター。
徳川家康が、当時の政敵であった石田三成を暗殺するため刺客として送り込んだが、逆に三成の人柄に惹かれ恋をしてしまい、後に彼の側室となった。何故だ……。
司馬遼太郎の『関ヶ原』に登場したことで後発の創作物においてもくノ一として扱われるようになり、一般的には架空の人物であるとされているが(文庫版『関ヶ原』巻末の「解説」を担当した国際政治学者の高坂正堯氏は「架空の人物である」と明言している)、それ以前に下記の『石田三成と佐和山城址』における記述も存在している為、実のところハッキリとはしていない。
また、堺屋太一の小説『大いなる企て』にも登場しているが、こちらはくノ一としてではなく、単に石田三成の愛妾として書かれており、佐和山城落城に伴い、石田家に殉じている。
なお、近年ではパズドラや戦国武将姫MURAMASA、戦国大戦イラストコンテストなどで色々な初芽局が描かれている
原型
彦根市立図書館が昭和17年(1942年)に刊行した冊子『石田三成と佐和山城址』に「初芽の局」についての記載がある(リンク)。この時点では家康との関連や忍者設定はついていないが、三成を謀殺しようとする企てを彼に知らせ宇喜多秀家邸に逃げさせた事が記されている。
そこに彼女も「夜陰に行っていろいろと世話をした」とあり、三成も彼女の温情に感謝したとある。初芽は彼を慕うようになり彼を追っていったがその死に目には会えなかったという。
また、この冊子における彼女についての解説箇所の最後に、三成の墓を詣でる若い尼僧の話が添えられている。
『戦国武将姫MURAMASA』公式Twitterアカウントは完全な創作ではなく「藤堂高虎家臣の保田采女(藤堂元則)を換骨奪胎した者」であるという見解をツイートしている(ツイート)。
関連イラスト
関連タグ
青葉初芽(RELEASE_THE_SPYCE)※初芽局が名前の元ネタになっている