キラキラネーム
きらきらねーむ
概要
バブル期前後から目立ち始めた命名法則で、「珍名」の中でも特にきらびやかさを重視したものを指す。アニメキャラの名前や外国語由来の単語を組み込んでいる(その場合はほとんど当て字になる。しかも難解で読みにくい)事も多い。
2000年台
当時は中華圏のイメージが下落する一方で欧米への憧憬が顕著であり、駅名等でもカタカナ言葉を使用する命名が増加していた。
「キラキラネーム」自体の語源は、2000年ごろに開設された子供の命名を考えるコミュニティサイトとされ、それを大手育児雑誌「たまごクラブ」が同名の特集記事としてまとめた事で一般的に広まっていったと言われている。
DQNネームへの揶揄や嘲笑が目立つネット上でも「キラキラネーム」の単語が使われる事もあるが、別に受け入れられたわけではない。それ自体が蔑称になっただけである。実はこれ、日本だけの現象ではなく、英語圏でも"bizarre baby name"とか"Exotic Name"などと呼ばれるキッチュなネーミングが流行しており、ネット上では馬鹿にされている。
物事は時と共に陳腐化してゆく。大正時代に当時最先端の都会的な若者を指す語として創作された「モボ」・「モガ」が今はレトロな語感になっているように、付けた時点で最先端のネーミングセンスであっても、年月が経てば必然的に古臭く陳腐なネーミングに化してしまう。先端的で異質な名付けであればあるほど。
2010年台
こうした事が明らかになってくるにつれ、次第にキラキラネームも変質してゆく。あえてひらがなを混ぜるなど、柔らかさや親しみやすさを重視した命名が台頭し始めたのである。
また、個人の命名としても、漢字に強引に外国語の読みを当てたようなものは減少傾向にあり、代わって万葉仮名のような使い方をするものが増えてきているという。
2015年生まれの子供の名前を調査した結果では、男子の最多が「湊(そう、みなと、いちか)」、女子の最多タイが「さくら(ひらがな書き)」「莉子(りこ)」であった。
・・・違う、そうじゃないとか言ってはいけない。
いずれにせよ、和風の命名が再び増加してきているのは事実であるものの、あくまで「キラキラ」させるための一要素でしかなく、伝統的な命名法則が復権したとは言い難いのが2010年代半ばの現状である。
2020年代
冒頭の記述の通り、2000年前後の流行語であり、2020年台になると、アスリートやプロスポーツ選手にも散見されるようようになっている。
もとより名付けられる側には何の責任も無い為、揶揄する対象が有名人の親というだけの一般人になる事も多く、蔑称として使う事は難しくなっている。
過去記事に於いて、カルマにこじつけた記述があったが、カルマとは本人の前世の因縁であり、しいて言うなら親ガチャのほうが近い。
令和になった今ではバーチャルYouTuberの名前すらも文字列的に考えてみるとキラキラネームだと感じるユーザーも少なからずいる。こちらの場合は命名される名前はいかにもキラキラネームぼい名前の方々がたくさんいる模様。