CV:庄子裕衣
概要
ストーリー上で暗躍するスネージナヤの外交使節ファデュイの一味であり、その執行官であるファトゥス第8位にあたる妖艶な女性。コードネームは「淑女」。
ストーリーでは序章の最終盤に初登場。モンドを襲った風魔龍の一件を解決し安堵していた旅人とウェンティを襲撃し、世界の鍵を握るあるものを奪い去っていく。
その後も璃月、稲妻を舞台に裏で手を引く者の一人として暗躍し、璃月では穏便な形で、稲妻では過激な形で旅人の前に立ちはだかる。
戦闘
タルタリヤ同様複数の形態を持つボスキャラクターであり、ストーリーで戦って以降は同様に週ボスとして対戦できる。
第1形態は氷元素を用いた攻撃を行う。体力が減ると氷の繭に包まれて気温を下げ、ドラゴンスパインで旅人を苦しめた極寒ゲージを蓄積させる。
第2形態は、赤い蝶を思わせる衣装を身に纏った姿をしており、炎元素を用いた攻撃を行う。更に、極寒ゲージの炎版である「燃焼ゲージ」が戦闘中に蓄積していくだけでなく、攻撃の余波で床が炎上、スリップダメージを食らってしまう。しかも、極寒ゲージは一部の料理などで蓄積を軽減できるが、燃焼ゲージは軽減方法が存在せず、ゲージが溜まり切ってしまったら、後述の方法を除けば基本はとにかく回復しながらこちらが力尽きる前にシニョーラを倒すしかなくなる。
したがって、両形態(特に第2形態)ともに回復が追い付かなくなる場合があるため、どちらの元素でも対抗できるようチーム編成をして挑みたい。
特にマルチプレイでは回復役の存在が安定した攻略に不可欠となるだろう。場合によっては攻撃の手を止めてでも料理などで回復しないと詰む。
これまでのボス戦では非常に有効だった鍾離等のシールド使いも、ゲージによるスリップダメージは防げない。
ただ、スリップダメージ以外はしっかりとシールドで防げるので、被ダメを大幅に軽減させ事故率を低下させることは出来、シールド使いと回復役をバランスよく編成する必要がある。
なお、ゲージと床の炎上に関してはエリアの四隅に定期的に出現するオブジェクトを破壊すれば対処出来るほか、第1形態終盤の繭も、周囲を飛ぶ蛾を獲得すると、キャラクターの元素を問わず次の攻撃に炎元素が付加され、ゲージを大きく削ることが出来る。
総じて、苛烈過ぎる攻撃とゲージ蓄積・スリップダメージが組み合わさっているため、形態は一つ少ないものの、タルタリヤを上回る難敵となっている。
なお、第2形態時に表示される「ロザリン・クルーズチカ・ローエファルタ」は、恐らくシニョーラの本名と思われるが、戦闘中「私を魔女と呼ぶな!!」と叫んでいることからこの名を名乗りたくない理由があるようだ。
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以下、「魔神任務第2章第3幕」後半のネタバレ注意
稲妻を苦しめる「目狩り令」と「邪眼」にまつわる騒動を裏で操っていた張本人。
天領奉行当主・九条孝行と結託し、目狩り令を推し進めて幕府への抵抗力を削ぐ一方で、勘定奉行当主・柊慎介を通じて抵抗軍の支援も行い、稲妻の内乱を長引かせることを画策していた。また、長引く内乱の中、幕府軍に対抗する力を求める抵抗軍の兵たちに邪眼を与えて実験台としていた。
その上で天領奉行は雷電将軍への報告書を偽造し、抵抗軍や邪眼の存在、民衆の不満や苦境が将軍の耳に入らないよう工作を行うことで目狩り令が問題なく機能していると思わせ、計画に邪魔が入らないよう仕向けていた。
将軍の前でそれらの事実をバラされても、自らの地位を傘に着て人民そのものや旅人を馬鹿にしたが、旅人が申し込んだ「国政に口を出す資格を巡る御前試合」の直訴を将軍が承諾した事により、戦いによる決着を余儀なくされる。
結果、今までの驕り・慢心も祟って、以前よりも各段に力を付けた旅人の前に敗北。
規定に則って自らを処刑しようとする将軍を前に、納得できず国や組織の力を盾に抵抗しようとするが、問答無用で「無想の一太刀」を喰らい、断末魔をあげることもできず消し炭となって絶命。
その直後、「淑女が死んだ」とモノローグでも語られ、執行官初の殉職者となった。
当初の優雅さや威厳、聡慧さが見る影も無くなってしまった末の呆気ない最後に、多くのプレイヤーも困惑を隠せなかっただろう。
多くを語らず舞台から退場してしまった彼女についてもっと知りたいなら、彼女が遺した品と、聖遺物「燃え盛る炎の魔女」および「蒼白の炎」シリーズに描かれた物語を見るといい。
炎と激情を振るい、しかし魔女と呼ばれる事を嫌った彼女の過去を垣間見る事ができるはずである。