概要
嘗て古代テオティの戦士達が決死の末に封じたとされる古の破壊神。何時、何処で誕生した経緯は判明していないが、その力は繁栄していた古代文明を崩壊させ、封印された後の影響は天変地異を引き起こすレベルに凄まじく、傷付き荒廃した地球も捨てざるを得なくなり、小惑星へ逃げ延びた。「復活すれば星をも砕く」とされる。
現在は日本各地に眠る12個のクサビ石によって封印を施された状態にあり、ヴァルトムはその封印を解き、地球をあるべき世界へ変える作戦で進行中にある。ソウギョクもその存在をワダツミなどから知らされている。
だが、王位継承者であるカンナギは破壊神の封印を解いても制御も再封印すら困難なハイリクス・ハイリターンにあると推測し、ダークシンカリオンこそ希望の光と考えている。
テオティとの騒乱が終わった頃にヴァルトムは好機を逃さず、残りの石をテアボルで同時に全てを破壊して復活を遂げる。この直後は流動するマグマに酷似するが、シンカリオンZ各機の如何なる攻撃をも寄せ付けない。これ等は謂わば『分割された肉体』であって、富士・樹海でひとつに成った際は『クトゥルフ神話』の旧支配者の如き容姿へと変貌。勝ち誇るヴァルトムを飲み込んで富士山の旧火口へ進軍し、地下の溶岩を吸収、地球その物を飲み込もうとしていた。
だが、偶発的にクサビ石の成分が塩で、触れると硬化して崩れた事で弱点だと判明。ゲンブやテオティの戦士達との協力で富士の地下に根を張る12の触手を破壊、ユゴスピアから電磁アンカーで吊り上げ、成層圏外から切り札である『ダブルZ合体』したシンカリオンZのZZグランクロスで撃退された。