静御前
しずかごぜん
平安時代末期~鎌倉時代初期の女性、源義経の愛妾。
概要
平安時代の終り頃に始った舞・白拍子の創始者とも云われる磯禅師の娘で、飢饉の際に朝廷で「雨乞い神事」を行い、ただひとり雨を降らせる事ができた「神に届く舞」を舞ったとされる。
義経と兄の源頼朝との対立の最中捕らえられ、頼朝に白拍子の舞を命じられた。そのとき、義経を慕う歌を唄い頼朝を激怒させるが、妻の北条政子が取り成したと云われている。
以下はその歌。
しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
後に義経の男児を産んだが、北条氏により生まれて間もなくして始末され、遺された静は磯禅師と共に京に戻されたという。生没年は不明だが、二十余歳で亡くなったとされる。
京都府京丹後市が生誕の地とされており、彼女を祀る静神社も鎮座する。
創作上のキャラクター
- 上記の女性をモデルにした、ゲーム『SAMURAI SPIRITS』の登場キャラクター。⇒静御前(侍魂)