茂野大吾
しげのだいご
概要
『MAJOR 2nd』の主人公。前作『MAJOR』の主人公である茂野吾郎と、ヒロイン清水薫の息子。
捕手、外野手 右投右打。背番号13(ドルフィンズ)→7(中学校)。
茂野家は父と祖父の稼ぎもあって経済的には充実しており、母の薫、姉の泉と共に野球設備とプールがある大きな豪邸で生活している。現役選手を続ける父・吾郎は国内外のあらゆる球団を単身渡り歩いているため、自宅にいる時間は少ないものの、親子関係は良好。
元メジャーリーガーの吾郎の子であることから「茂野二世」、加えて実の祖父・本田茂治と義理の祖父・茂野英毅も共に元プロ野球選手であることから「茂野三世」と野球界の超サラブレッドとして周囲から期待されるも、先読み判断力は父親譲りであるものの、本人の野球センスは至って平凡であり(更には中学2年の時点で未だ低身長である)、周囲の期待を裏切ってしまうことへの恐怖と父や祖父たちへの劣等感から野球に対する情熱を一度は捨てた。
しかし、小学6年時の佐藤光との出会いをきっかけに野球を再びすることを決め、光の父で吾郎の親友・佐藤寿也の指導のもと捕手を目指すようになる。
父のような図抜けた身体能力こそ持たないが、日々の鍛錬でそれを補っている。また、中学2年ではメンバー不足に陥った風林中野球部のキャプテンを務め、癖のある新入生をまとめている。父譲りの熱血漢ではあるが、父とは違い礼節を弁えているため隠れ熱血漢と言える。
ただし、鋼のメンタルの持ち主である吾郎よりもまともな感性を持つがゆえに、精神的に脆い面がある。小学生編では前述の件に加え、光がクロスプレーで大怪我を負ったこと、中学生編では野球部の崩壊や光の変貌によって心が折れてしまっており、その都度吾郎や寿也の助言を受けて立ち直っている。
吾郎と異なり目上ならびに初対面の人物には礼儀をわきまえた振る舞いをするが、千代を野球部に勧誘した時に正直過ぎる言葉を放ち彼女を余計怒らせるなど、異性に対して鈍感で、不適切な対応をとってしまう点は同様である。
小学生編
当初は自分の抱えている劣等感や繊細で傷つきやすい一面を姉や母親に理解してもらえなかったことや、チームメイトからの無神経なヤジもあって捻くれた性格となっており、睦子や光等の好意的な感情も素直に受け入れられずにいた。しかし光との出逢いを機に、心境に変化が現れ始め、紆余曲折ありながらも再び野球と向き合うことを決め、三船リトルに再入団する。
投手を目指す光の提案で捕手を目指すことになるが、野球から離れていたこともあって当初は消極的かつ上から目線な態度を取り、いずみからの助言を受けて前向きになり、光を見返したい一心で吾郎からの頼みでコーチを引き受けた寿也の指導の下でバッティングセンターで特訓に励んでいたが、後に光が何も告げずに群馬へ引っ越してしまったことで気持ちの整理が付かずにいた。しかし、寿也を通じて光からの手紙を受け取って光の本心を知り、いつか共に野球をすべく特訓を再開。のちに光も再び三船リトルに復帰し、1回戦での奮闘ぶりを見たチームメイトからも仲間として認められた。またこれ以降、光や睦子にも友好的に接するようになる。
県予選では準々決勝で惜敗を喫した際に光が選手生命や日常生活に関わる怪我を負ったことで自責の念から再び思い詰めていたが、シーズンを終えて帰国した吾郎と寿也の協力や容態が回復に向かっていた光の励ましもあって立ち直る。
中学生編
私立風林学園中等部に進学。2年生になった際は事件沙汰で大半が退部した3年に代わり、監督不在の中主将を任される。仁科をはじめとした実力主義を貫こうとする後輩たちの不遜な態度に必要以上に反論せず、そのような消極的な姿勢や、唯一の上級生の丹波が生徒会長との兼任で多忙故に他に適任者がいなかったこともあり睦子以外の他の女子部員からは「お飾り主将」と見られていたが、模擬試合で仁科の速球を打ち返した際に守備を疎かにする彼らに舐怒鳴りつけるなどら心技共に大きく成長しており、そのことがきっかけで他の部員たちからも認識を改められている。
主将に選ばれた際に、吾郎に自身へのコーチを依頼し練習を重ねた結果、苦手だった打撃面でも粘りのバッティングが出来るほどの進歩を見せ、春の大会では、かつては格上だった卜部とアンディのバッテリーから、サヨナラ打を打つ。決勝では試合には敗れたものの道塁の本気の速球を打ち返すなど、かなりの成長ぶりが窺える。
指導者不在の中で自身が部員達の練習メニューを考案したり、練習前の下準備や後始末等の雑用を自分から進んで行っているが、部活終了後にも自宅で自主練習をするなどドルフィンズ時代とは異なりストイックな生活を送っている。
春季大会決勝で惜敗した悔しさから、夏の大会を見据えたチーム全体の早急なレベルアップを目指すが、休日を返上した練習時間等の増加や質の向上等を急ぐあまり、試合中に負傷したアニータや肘の古傷を抱えている弥生、膝を痛めてる関鳥に対しての配慮を怠ってしまうなど、一度は周囲が見えなくなってしまう。この為に練習量増加賛成派と反対派筆頭の太鳳との間でチームが空中分解するかとも思われたが、無理がたたって大吾が扁桃炎による高熱を発症し寝込んだことにより、チームメイトらが大吾の負担軽減のために協力し、集団で見舞いに行ったことでチームの結束はより深まった。その数ヶ月後に行われた辻堂中との練習試合で光と再会するも、辻堂側の出場選手がベストメンバーに入れ替わった試合で大敗した上に、捕手に転向していた光に心身ともに打ちのめされ、実質的な絶縁宣告をされてしまう。
このことから練習を緩和する方針に切り替えるが、これからの練習の在り方を睦子に相談された際は再び繊細な性格が災いし、今度は過換気症候群で倒れてしまう。
しかし勝利やチームの実力向上を決して諦めてはおらず、本音を聴いてくれた吾郎の伝手で監督に就任した寿也、ブランクを抱えながらもコーチを引き受けてくれた叔父・大河の手を借りて、辻堂へのリベンジのため再起する。
アニメ版ではキャプテンに指名された当初は自分の実力から就任に消極的であり、野球部を退部してシニアへの移籍を考えていたが、吾郎や大河の経験を聞いたことで徐々に考えを改め、吾郎にコーチを依頼したことが語られた。
関連タグ
前作主人公の息子で、次世代主人公繋がり。偉大な父親や祖父を持つあまり、物語当初ふてくされてしまっていた点が共通している。家族構成は4人家族だが、こちらは兄妹である。
こちらも前作主人公の息子で、次世代主人公、偉大な父親に対するコンプレックスからふてくされる。
野球作品繋がりであり、ポジションも同じくキャッチャー(捕手)である。特にアニメ版では所属しているチームに監督且つコーチが不在の為、練習メニューを作る等と共通点がある。(しかし、当初は体力が追いついていなかったが、後に加入する野球経験者と共に練習メニューを作るようになっている。)
椎名ゆかり@八月のシンデレラナイン
こちらも上記と同じで、キャッチャー(捕手)であり、野球をプレイしている姉が居る点も共通している。更に、こちらも姉が凄腕のプレイヤーだった事が災いとなり、周囲の人々から比較された挙句、試合でサヨナラ負けを喫してしまった事が原因で野球から離れてしまう等と同じ境遇を味わっていた事も共通している。