概要
正式名称は『バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い』。
開発は(当時は)外注開発が主だったATLUSで、パッケージイラストは当時ジャレコの社員であった漫画家の爬沼庵が担当した。
2081年に滅亡の危機に瀕した人類が、全ての希望を託してバイオ手術で強化改造した青年「DAN」を1999年にタイムワープさせ、地球に侵攻してきたばかりの超増殖生命体「インクリーザー」を殲滅するのが目的のアクションアドベンチャーゲームである。
ステージ内を探索してアイテムを手に入れ、メッセンジャーのヒントを聞いて、謎を解きながら進行する横スクロールアクションであるが、時間経過によりステージボス(マザーインクリーザー)のHP(M.V:マザー・バイタリティ)が増えていくというシステム(時間制限あり)を取っており、ステージクリアに時間を掛けすぎると(999になると)強制的に1ミスになる。
全6ステージで、ラストステージはラスボス「ゴッドインクリーザー」との闘いである。
余談
- 設定だけを見るとよくあるアクションゲームのようであるが、とある理由でクソゲー扱いされることが多かった。
- このゲームがクソゲー扱いされるのは、どう反応していいのかわからないような雰囲気ぶち壊しのギャグ演出が多いことからで、現在ではどちらかというとバカゲーに分類される。
- メッセンジャーの外見や言動がおかしい。(関西風や中国風の店員、キャバレー風の女性、緑色のモンスター、「ひとりでもせんにんじゃ」など)
- 体力を回復できる宿屋の演出が浴衣を着てくつろぐ姿。(SEは風鈴)
- 室内に入るといきなり押し相撲を挑んでくる長髪のクリーチャーがいる。(見た目は怖いが敵では無い 勝つとENをくれるが、背景には「♂押忍♂」の看板が...)
- ステージクリア後のデモでDANが意味不明の姿に変わる。(ステージ1は忍者だが、その後はバネ仕掛けのおもちゃ、ダチョウ、イモムシと本当に意味不明である ちなみにステージ内ではこの姿に変わらずゲーム進行に全く関係はない)
- しかしステージ途中でメイクされただけで、ブロックをパンチで破壊できる大男の姿に変わる。
- エンディングでのDANの表情があんまりなものである。
- 操作性にクセが強く、回復などが難しいところもあるがアクションゲームとしては、当時としてもバランスが良い部類である。
- ステージの毒々しいグラフィックも雰囲気が出ている。
- ステージボス「マザーインクリーザー」は、ステージ内に登場する雑魚敵が進化したという設定で、時間経過でノプリス期→ゾエア期→マーズ期→メガロ期と強化されていくという演出がある。(倒すと退化して消えていく)
- 『女神転生』と開発時期が近かったところから音楽は増子司氏が手掛け、特に1面、3面、4面の曲に人気がある。(実は『女神転生』との同時持ち込み企画だったがジャレコ側はこちらを採用した)