「フー スッとしたぜ」
「おれはカーズやワムウに比べるとチと荒っぽい性格でな〜」
「激高してトチ狂いそうになると泣きわめいて頭を冷静にするようにしているのだ」
(スッキリ)
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第二部「戦闘潮流」の登場人物、エシディシの名台詞。
ジョセフの奇策に嵌って片腕を切り落とされたエシディシ。
怒り狂って攻撃を仕掛けてくるのかと思いきや、突如表題の台詞と共に号泣し、ジョセフを当惑させた。その後本人が明かしたところによると、自らの激しやすい性格をこうして号泣することでスッキリさせているとのこと(すなわち、普通の人間でいうところの深呼吸に当たる)。披露したのは後にも先にもこれっきりだが、非常にインパクトの強いシーンだったため、今でもエシディシを代表するシーンとしてネタにされることが多い。
(ついでにその直後の「フー スッとしたぜ (スッキリ)」もネタになることがある)
この「激しやすい性格」は、スージーQを乗っ取った際に散々汚い台詞をブチ撒けることで披露している。
ちなみにアニメ版でももちろん下記の声優の手腕により凄まじいインパクトを誇るワンシーンになっているが、「トチ狂う」の表現がセリフから削除されている。
- 泣きわめくという行為
目の前でいきなりやられると呆気に( ゚д゚)とられる他ないが、「人目のある場所で人目を気にせずに泣きわめく」という行為は現代の心理療法でも認知されているストレス緩和の有効な手段である。
涙には、ストレスホルモンと呼ばれる心身の健康に悪影響を及す『コルチゾール』というホルモンが含まれており、それを涙と共に体外へ排出することから、デトックス(解毒)効果がある。
紀元前の生物でありながらその作用を理解していた柱の男達の見識、そしてそれを精神のクールダウンと同時に敵の注意を引いて罠を仕掛ける隙作りに逆用するエシディシの戦闘センスは流石というべきであろう。
ワムウが戦車戦でも見せたように、戦闘とはメンタルであるというのが彼ら3人の基本認識であるようだ。
- オールスターバトルにおいて
『オールスターバトル』においてもエシディシの技の1つとして実装。ちょっと想像できないかもしれないが、当て身技としての扱いを受けている。発動に成功すると相手のハートヒートゲージを下げつつ自身のハートヒートゲージを上昇させるという効果がある。ただし、当然ながらダメージを与えたりすることはできない。
後、ジョルノの「痛みがゆっくりやってくるッ!」を食らった時の顔芸がちょっとそれっぽい。
このセリフを見事に怪演された藤原啓治氏は2020年に逝去。あまりにも早い彼の死を悼む意味で「あんまりだ」と感じたジョジョファンも少なくないだろう。
関連項目
焼け野原ひろし(野原ひろし・中の人ネタ)。ヒロシディシ等と呼ぶ人もいる。