概要
投手の役割分担において、主にクローザー(抑え投手)の前に投げる救援投手。中継ぎとも。
クローザーに対するセーブのように、セットアッパーにも個人記録としてホールドがある。
「自チームが3点以内の点差でリードしている状況で登板し、1イニング以上投げる。または、任意の点差でリードしている状況で登板し、3イニング以上投げる。この状態でかつ試合途中で降板する(セーブの条件を満たさない)」などの場合にホールドが記録されるが、試合速報などで発表されることがない地味な記録である。
なお、自身がリードを保つことが条件の1つなので、降板後に逆転されてもホールドは記録される。
先発投手が降板した後、特定打者に対するワンポイント、負けが確定的な場面での敗戦処理など、先発投手や抑え投手に比べて地味な場面での起用が多く、イマイチ評価されにくいポジションである。
一般には、一軍当確線上のセットアッパー・凡田夏之介を描いたマンガグラゼニ、さらにかつての読売ジャイアンツのエース上原浩治がボストン・レッドソックスのセットアッパーとして好成績を挙げたことで注目を浴びることになった(上原はその後クローザーに移り、2013年レッドソックス世界一に大きく貢献した)。
また、元阪神の藤川球児はクローザーのイメージが強いが、元はセットアッパーとしてブレイクした選手であり、史上初めて150セーブ150ホールドを達成している。