岡山県の方言。
広島弁と近い語尾を持つがそれ以外では大きく違う点も多い。
また県が元々3つの旧国(備前・備中・美作)が合併して生まれたものであることから、細かく分けると3つの方言が存在する。(ただし、さらにそれら各地の中でも微妙に言い回しが異なっていたりもするので、それらについては、あまり深く考えない方がよい)
メディアでよく使用されるのは、ほどほどのアクがある「倉敷弁」(備中弁)が多い。
ただし実際に「岡山弁」と称する場合は厳密には「備前弁」を指す場合が多い。
また特に県北部ではいわゆる「津山弁・新見弁」(美作弁)と呼ぶべき別の方言を用いている。
言語学上はかつて現在の福岡市内の城下町地区(天神)で使われていたがっしゃい言葉(消滅言語)を下位分類として含む。これは、福岡城を築いた黒田氏のルーツが岡山にあることによるもので、同一言語の変種が地理的に隔絶した箇所で繁栄していた例は、英語やフランス語のような世界言語を除いて希有な事例である。
有名な方言
- でーこーてーてーてー
「大根炊いといて」。岡山弁の「訛り方」をわかりやすく表現できる
- えれぇ
偉いのではなく、体の疲労の表現。極端な疲労ではないが行動に多少の難がある程度。
- しねぇ
別にハニワ幻人を相手にしている訳ではない「しなさい」の意である。
つまり「早くしなさい」は「はよーしねぇ」になる。有名なネタである。
- チャラ
先日TV番組で「チャラ書き」として紹介されたが別に紙面作業に限ったことではない。
仕事の仕上がりが不十分であることを「チャラ」という
- できょーん?
「出来ているの」→「できよるん」→「できょーん」
類似語に「しょーん」
- ぼっけぇ・でぇれぇ・もんげぇ
「すごい」の意。特にもんげぇはとあるキャラの影響で、この方言が比較的有名に。
ぼっけぇは岩井志麻子のせいで全国区と化した。
でぇれぇ(でーれー)は青春映画(原作は小説)のタイトルになっている。
一応の強度としては「でぇれぇ<ぼっけぇ<もんげぇ」なので、なんでもかんでも「もんげぇ」や「でぇれぇ」を使ってると「その程度のことで?」といった扱いを受けるので要注意。