キキーモラとは――
妖精としての「キキーモラ」
ロシア語で【кики́мора】、ラテン語で【Kikimora】と書く。
「キーキー音を立てる」という意味の名を持つ、「家憑き妖精」の一種。
暖炉の傍や屋根裏に隠れ住み、普段は滅多に人に姿を見せることはない。
夜中に大きな音を立てながら騒ぎ、住民の安眠を妨害するという。その一方、その家の妻が働き者であった場合には、住人たちが寝静まったのを見計らって家事を済ませて置いたり、糸を紡いだり機を織ったりするとも、働き者の妻の願いを叶えてあげたりしてくれるともいう。
『キキーモラ』の"キキー"は機織りの音の形容ともされ、特に機を織るのが大好きな妖精であるらしい。
ただし、怠け者の妻に対しては様々な嫌がらせを実行し、一説にはその怠け者の妻を餌として食らうとも言われる。
容姿についての諸説
伝承によってその姿は様々に言われており……
…など、かなりその姿にずれがある。
いずれもすべて『キキーモラ』とされており、もしかすると"家憑き妖精"で女性の見方をするもの全般を指す言葉なのかもしれない。
関連イラスト
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