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Pixiv従業員セクハラ裁判事件の編集履歴

2022-05-31 22:53:00 バージョン

Pixiv従業員セクハラ裁判事件

ぴくしぶじゅうぎょういんせくはらさいばんじけん

pixiv従業員セクハラ裁判事件とは、イラストコミュニケーションサービスpixivを運営するピクシブ社の従業員が、同社をセクハラで訴えた裁判及びそれに対する世間の反応の総称である。

事件の概要

2022年5月27日、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」に以下のニュース記事が掲載された。



記事内容の要約は以下のとおり。


  • pixiv」を運営するピクシブ社に勤めるトランスジェンダーの女性社員が、男性上司からセクハラを受けたとして、男性上司および同社に対して、慰謝料約555万円を求め、東京地方裁判所に提訴した
  • 原告は2018年4月にデザイナーとして入社した当日、歓迎会で同社執行役員の男性上司(加害者)から腰に手を回された上で、わいせつな言葉もかけられる等した
  • 2018年夏ごろには、男性上司から原告に対してセクハラについての謝罪があったが、「男だから平気だと思った」「これからはお前を一人の女性として見る」などと言われるなど、トランスジェンダーの性同一性について理解を欠く内容だった
  • 謝罪後も、手を握られた上で性的な質問をする、原告の陰部に顔を押し当てられるなどのセクハラは続き、顔を押し当てる際の様子を撮影した写真もあるという
  • 一連の問題を会社に訴えた結果、2019年4月には、男性上司は懲戒処分として執行役員を解任された。しかし、2020年4月からの1年間は同じ事業部に配属される状態になるなど、配慮が行き届いているとは言いがたい状態だった
  • 原告は2022年1月、精神疾患があるとの診断を受けて休職。2022年4月に復職したものの、精神的損害は大きく、男性上司との慰謝料請求に関する交渉も不調に終わったことから、訴訟提起をするに至った
  • 周りにも同様の被害を受けている女性がおり、原告はピクシブ社に対し一緒に相談したが、生来の女性と原告に対するセクハラでは『重みが違う』と言われ、非常に悔しい思いをした

女性かつ性的マイノリティ(LGBT)である被害者に対するあまりに酷いセクハラ内容と、原告以外にも被害者が出ている状況でありながら、ピクシブ社が未だに加害社員を懲戒解雇せず、事件についても会社側が把握している事実の公表や一切のコメントを行っていないことから、pixivユーザーを中心にSNS等で炎上状態になった。


退会、意見送付……ユーザーの様々な反応


ピクシブ社は2018年にも、当時の社長だった永田寛哲氏がプロデュースしていた元アイドルの女性に性加害で訴えられるというスキャンダルを起こしており(pixiv社長セクハラ事件)、世間から多数の非難を浴びていた。永田氏はその後責任を取り辞職している。

本原告の被害は2018年の入社時から起こっておりピクシブ社がセクハラ問題について一切事件の反省なく、企業コンプライアンス上問題のある行為を繰り返していた疑惑が浮上している


本件を受けてユーザーには即時退会を表明する者のほか、



等々、多数の意見が出ているものの、「ピクシブ社は速やかに何らかの適切な対応を取る必要がある」という点では一致している。


漫画家の山内尚氏は、「前回のセクシュアルハラスメントの問題から考えるとまたボンヤリした対応しかない可能性もあるので、いろんな人の声が集まるといいよねと思います」とコメントし、「お問い合わせ」フォームからのコメント送付を推奨している。

運営からの反応

これを受けて運営は2022/5/30 16:45頃に弊社におけるハラスメントに関する報道についてのお詫びとお知らせというツイートをしているが、よく読むと2019年のことには触れつつ、2020年からの不祥事には何一つ触れていないという、謝罪文の体でごまかしていることがわかる。つまり前述の山内尚氏が懸念していた「ボンヤリした対応」どころではなく、運営は今回の不祥事そのものを認めていないため何の対応もしておらず、結論としては速やかに何らかの対応を取るフリをするという悪質な形で逃げたことになる。


文書には「2019年に該当する加害者に対して、降格・減給の処分とともに、被害者への接近禁止等を命じております」とあるが、逮捕もありうる案件であり普通なら懲戒解雇に処される事件である。そのうえ、加害者が2020年には今回の被害者と同じ部署に配属されていた。研修をしている旨も書かれているが、その結果がこの不祥事なのだから、研修が意味のないものであったことを証明している。

そしてこの文書では今回の被害者に対して謝罪を何もしていない。

pixiv社長セクハラ事件の頃と何も体質が変わっていないことが明るみになったのである。

結果として、作品非公開で留めるつもりだったユーザーを退会へ踏み切らせる事例が出ており、火に油を注ぐ形となった。


事件による弊害と注意喚起

以上のことから、同じ過ちを繰り返した運営に対する抗議の一環として、ユーザーが作品の非公開・pixivからの退会をしており、海外にもこの情報は知られ退会者が出ている。一方でそれによって今まで投稿された作品が閲覧出来なくなる、という事から危機感を抱く者たちも少なからず存在する。


最後に、この事件を目に通した上で自らの意思で作品の非公開や退会を行ったのならば兎も角、SNS上で他の利用者にPixiv退会行為を促すような行動を慎む事を推奨する。


また、退会して他のサービスを利用するのであれば、移転先の風土が良い物であるかどうかを見極めるのがよいだろう。被害者の心情を考えずに今回の問題を茶化したツイートをした同業他社がさっそく批判されているのだから。

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外部リンク

Pixiv騒動2022の炎上理由は?退会・アカウント削除・垢消しはなぜ?

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