サンドマン(MARVEL)
さんどまん
「約束する。お前の病気を治す。どんな事があっても金を手に入れてやる。」
「俺は悪人じゃない、運が悪かっただけだ。」
概要
本名はウィリアム・ベイカーだが、高校進学後からはフリント・マルコに改名している。
その名が示す通り自身の肉体を砂状に変化させる事ができる。この能力は生き別れた実父フロント・ベイカーに再会するために刑務所を脱獄し逃走中、逃げ込んだ軍の核実験室の砂浜で核実験の爆発に巻き込まれたことで、身体中の分子が放射線を浴びた砂の分子と融合してしまったためである。
その後は能力を利用して銀行強盗を繰り返していたが、スパイダーマンによって業務用の掃除機で吸い取られ警察に引き渡された。その後も幾度となく脱獄を繰り返し、ドクター・オクトパスらとシニスター・シックスを結成したりして、何度もスパイダーマンを苦しめた。 スパイダーマンにとって因縁の敵。
長年多くの犯罪に手を染めたが根っからの悪人ではなく、アベンジャーズに一時的に加わりスパイダーマンを助けたり、小さな少女の父親代わりとなって育てようとしたりと更生の努力はしてきたが、結局努力は報われず犯罪者に逆戻りしてしまう哀しき悪役としての一面を持つ。
実写映画
サム・ライミ版の『スパイダーマン3』では、ベン・パーカーを殺した強盗犯フリント・マルコとして登場。演じた俳優はトーマス・ヘイデン・チャーチ、吹替えは石田圭祐が担当した。
脱獄中に素粒子実験場の素粒子分解装置に入り込んでしまい、体の分子が全て砂状になってしまった。本編後半では利害の一致でヴェノムと手を組み、スパイダーマンを追い詰める。
殺人犯ではあるが、かつてベンを殺害してしまったことを悔やんでおり、家族の下に帰ることを強く願っている複雑なキャラクター。
元々殺意はないどころか逃亡する寸前でベンに説得され、自身もそれに応えて罪を償おうとしたが、逃走車を確保していた共犯者に声をかけられた拍子に持っていた銃が暴発し、弾がベンに命中してしまった(共犯者は崩れ落ちるベンをフリントが抱えた時点で逃げ出し、犯人と誤解したピーターに追われた)
強盗行為も自身を慕う病気の娘ペニーの治療費を手に入れるために仕方なく行っており、それが原因で妻からは見放されている。
同シリーズのヴィランでは最終的に唯一死亡せず、ベンを殺した経緯を聞かされたピーターに「その罪を許す」といわれた後、悲しげな表情を浮かべながらどこかへと消えていった。
なお、未公開シーンでは、公園で砂の城に化けてペニーと再会する様子が描かれている。
MCU版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でも、サム・ライミ版と同一のサンドマンが演者を続投して再登場。彼の時系列は『スパイダーマン3』のその後である為、始めはスパイダーマンに協力的だったが、自分の知らない世界に対して不信感を抱いてしまった事、既に改心してる為、今さら元の姿に戻らなくてもいいという理由で再びスパイダーマンと戦う事になってしまう。終盤ではスパイダーマンが作ったデバイスによって砂の力を失い、本来のフリント・マルコに戻った。
日本独自の漫画
スパイダーマン/偽りの赤
ミステリオが作り出した幻影として登場する。