概要
超音速の定義がマッハ1以上だが、極超音速とはマッハ5以上の事を指す。つまり秒速約1.7km、時速6120kmで飛ぶミサイルが極超音速ミサイルである。
2021年より、中国、ロシア、北朝鮮が開発したと取り沙汰されるが、そもそも既存の弾道ミサイルの終末速度がマッハ20を超えるので、ICBMやSLBMといったすべての弾道ミサイルは極超音速ミサイルである。これらを撃墜することは現代の技術で可能ではある。
しかし、問題となっている極超音速ミサイルは主に2種類である。
- 極超音速滑空体
弾道ミサイルの弾頭を滑空体にすることで、グライダーのように変則的な軌道を描き目標を攻撃する。
- 極超音速巡航ミサイル
単純に巡航ミサイルの速度がマッハ5以上であるもの。巡航ミサイルは地を這う軌道でレーダーに映りづらく撃墜しにくい。
変則的な軌道を、マッハ5以上の超高速で描きながら向かってくるというこの兵器を撃墜する能力を、かのアメリカでさえ現在は持っていない。
航空機から発射可能な極超音速ミサイルもロシアは開発保有しており、ウクライナ侵攻においても使用している。