概要
RIM-116は、1970年代から1980年代にかけてアメリカ合衆国とドイツ、デンマーク(途中加入後に途中離脱)によって共同開発された近接防空用の艦対空ミサイルの制式番号である。4枚の後翼によって弾体を回転させながら飛翔することからRolling Airframe Missile(直訳すると回転弾体ミサイル)とも表記され、頭文字をとって「RAM」(ラム)と通称される。
AIM-9サイドワインダーの弾体とFIM-92スティンガーのシーカーを基にした小型軽量の赤外線誘導式ミサイルで、対艦ミサイルに対する防御兵器として開発されている。
また、ファランクスCIWSのレドームと合体させたSeaRAMも後に開発された。
SeaRAMも含めると、現在では開発国のアメリカとドイツのほか、アラブ首長国連邦、エジプト、カタール、韓国、ギリシャ、トルコ、そして日本の海上自衛隊でも採用されている。
海自ではいずも型護衛艦やもがみ型護衛艦などにSeaRAMが搭載されており、建造予定の4880トン型護衛艦などにも搭載予定。あぶくま型護衛艦にも通常のRAMが後日搭載予定とされており、前甲板にもRAMを搭載するためのスペースが確保されているが、結局搭載されることは無かった。