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極超音速ミサイルの編集履歴

2024-02-03 15:41:31 バージョン

極超音速ミサイル

ごくちょうおんそくみさいる

極超音速ミサイルとは、極超音速域といわれる高速度で飛翔するミサイル。

概要


 超音速の定義はマッハ1以上だが、極超音速とはマッハ5以上の事を指す。つまり秒速約1.7km、時速6120km以上で飛ぶミサイルが極超音速ミサイルである。

 2021年より、中国ロシア北朝鮮が開発したと取り沙汰されるが、そもそも既存の弾道ミサイルには終末速度がマッハ20を超えるものもあり、ICBMやMRBMといった多くの弾道ミサイルは極超音速ミサイルであるといえる。


 しかし、単に極超音速ミサイルと言った場合には、主に次の2種類のミサイルを指す場合が多い。


  • 極超音速滑空弾

 弾道ミサイルの弾頭を、操舵翼を備えたり、紙飛行機のような形状の滑空体にすることで、既存の弾道ミサイルより低い高度(概ね100km以下)をグライダーのように変則的な軌道で跳躍飛翔させ目標を攻撃するミサイル。


  • 極超音速巡航ミサイル

 マッハ5以上の速度で飛翔する巡航ミサイル。通常の巡航ミサイルは海面や地表を数十m以下の低高度を這うよう飛翔しレーダーによる探知を難しくする事が可能であるが、極超音速巡航ミサイルは大気による影響を大きく受ける事から、現在のところ高度20~40km程度を飛翔するため、探知自体は既存の巡航ミサイルよりも容易といえる。


 どちらにしても、既存の弾道ミサイルよりは探知の難しい低高度を変則的な軌道を描き飛翔することから、目標の飛翔経路を予測し迎撃体を送り込むSM-3などを用いる既存の広域防空システムでは対処が困難である。

 その半面、PAC-3などを用いる近距離迎撃システムは、防衛地点付近に布陣し向かってくる弾道ミサイルを待ち構えるシステムであり、終末時の目標に向かう段階であれば、極超音速弾であっても弾道ミサイルと概ね同様の特性であるため対処可能である場合もある。


 ロシアによって開発されたキンジャールは、航空機から発射可能な極超音速ミサイルであると喧伝されているが、単なる空中発射弾道ミサイルであるとの指摘もある。もっとも、極超音速ミサイルという概念はやや曖昧なものであるため、弾道ミサイル(特に機動可能な弾頭を備えたもの)との区別は難しく、お前がそう思うんならそうなんだろうという事で良いだろう。

 キンジャールはウクライナ侵攻において実戦使用されたが、PAC-3によって迎撃されている。

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