赤髪の吸血鬼(混血のカレコレ)
あかかみのきゅうけつき
概要
カゲチヨの故郷を襲い、カゲチヨの家族や友人をゾンビに変えた吸血鬼。また、カゲチヨ本人もゾンビと吸血鬼のハーフに変えた張本人である。
この事から、カゲチヨの因縁の敵となっている。
初登場から長い間本名が明かされておらず、その容姿から「赤髪の吸血鬼」「鈴の吸血鬼」という仮称で呼ばれていたが、2022年2月5日に始まった彼のサブストーリー編において「アザミ」という本名が明かされた。
人物
代表的な異宙人である吸血鬼だが、何故か異宙人に対抗する組織トッププレデターで指揮を行う謎多き人物。
話し方は淡々としており、目的達成のためなら非道なことも表情ひとつ動かさないことからも冷徹な性格が窺える。
カゲチヨ過去編にて
18歳のカゲチヨの故郷をレイナと共に襲いに行き、カゲチヨの家族やシロウ、ヒビキといった友人をゾンビに変えてしまう。
それに気付いたカゲチヨはアザミに友人を元に戻すよう泣いて懇願するが、アザミらはそれを聞くこともなく一蹴する。
カゲチヨは憎悪と殺意のあまりアザミらに襲いかかるが、アザミはカゲチヨの喉元に噛みつき、血を与えた。
ゾンビに噛まれて感染しつつあるカゲチヨに自らの血を与えることで眷属とし、彼をゾンビと吸血鬼のハーフに変えたのである。
カゲチヨ「お、お願いします…ヒビキを…シロウを…皆を元に戻してあげてください…お願いします…」
アザミ「この期に及んで助けを乞うか」
カゲチヨ「殺す うおああああああああああ!!!」
アザミ「そうだな…」
カゲチヨ「!? いがああああああああああ!!」
カゲチヨは倒れながら、故郷を奪った宿敵に復讐を誓うのであった。
カゲチヨ「殺してやる… 絶対に…殺してやる…」
ストーリー編2章にて
第1話
話の終盤で、カゲチヨの前に現れる。
カゲチヨにとっては故郷を奪った宿敵との2年ぶりの対面であった。
興奮したカゲチヨは衝動的にアザミに襲いかかるも、あっさりと抑えられてしまう。
アザミ「2年ぶりかな 我が眷属」
カゲチヨ「あぁっ…あぁっ…あああああっ…!!」
カゲチヨ「ウァアアアアアアアアアアア!!!」
アザミ「成長が見られない」
カゲチヨ「カハッ…!!」
第2話
シディやヒサメも交戦するが、アザミの能力によって全滅してしまう。
ただ、アザミ本人も決してカゲチヨらを倒すことが目的ではなく、後述する台詞からもある通り、カゲチヨに何かを期待していたものだと思われる。
カゲチヨ「うそだろ…シディ…シディ!!シディ!! コイツは吸血鬼だろ!?昼は力が落ちてる…なのに日中最強のシディを一撃…!?なんで!?なんでだよ!?おかしいだろ!?」
アザミ「わかるか?これは努力で手に入れた力だ。お前が俺に勝てない理由はたった一つ、努力が足りないからだよ」
ヒサメ「うわあああああああ!!カゲから離れろおおおおお!!」
アザミ「なんだ?震えてるのか?…努力の原動力は心だ。お前は心が弱いから努力ができない。心を強くするためには痛みが必要だ。」
カゲチヨ「や、やめて…もうやめてください…もう…俺から…奪わないで…」
アザミ「また懇願か。本当に進歩がない」
シディ「それは懇願じゃない。脅しだ」
アザミ「…!! まだ立てるのか…」(陽が出てる今、片腕無しで陽狼を相手取るのは面倒だな)
アザミ「…腐血、期待外れだ。ゾンビにされた友が泣いてるぞ」
アザミはその場を後にするが、カゲチヨらが神谷からもらった「位置情報がわかるバッジ」を拾うことに成功する。これは後の物語の大きな伏線となった。
アザミ「とんだ拾い物かもしれないな」
第8話
物語の終盤で、神谷のいる職員室に向かっていた。
神谷は元トッププレデターの研究者でありデュアルコアプランの生みの親「キュリオシティ」として知られていたことがここで明らかとなったが、アザミと神谷が対面したのはここが初めてだったらしい。
アザミは神谷に研究を再開させるよう命じるが、それを断った神谷の心臓を剣で貫き、絶命させてしまう。
その後、ストーリー編3章への伏線となるような台詞を吐き、去っていった。
神谷「いや、知らねえか… だってお前は 元からいなかったんだから」
アザミ「…黙れ トッププレデターに戻り研究を再開させろ」
神谷「嫌だよ めんどくせー」
アザミ「そうか」
神谷「カハッ…!!」
アザミ「才を無駄にしたな キュリオシティ」
アザミ「さあ 戦争だ」
2章総集編
神谷の隠しファイルの中身を確認する形で、これまでの記録とストーリー編2章のまとめが行われた。
アザミは「下らない」とそのファイルを部下に削除させた。
その後バルボアの名前を初めて口にし、物語はストーリー編3章へと続くのであった。
「…10年か…バルボア」
サブストーリー(鈴の吸血鬼編)にて
初登場からかなり長い間不明となっていた本名が、このサブストーリーにおいて初めて明かされる。
また、彼の凄惨な過去についても描かれている。
第1話
物語は本編から10年前のこと。
当時アザミは、同じ吸血鬼のカッゼ、ハウンドと共に行動していたことが明らかになった。
ここでは、トッププレデターの研究者レイナ・ガーベラの捕獲を目的に奴隷市に向かう。
許可なく奴隷を助け出そうとするハウンドを一時は咎めるものの、カッゼの助言もありそれを認めることにする。
吸血鬼3人は奴隷市で虐待を受けている少女を救いだし、その少女を人間から匿うことにする。
その少女は「レンゲ」と名付けられた。
その後アザミはレンゲと話すが、そこで「アザミ」という彼の本名が当チャンネルで初めて明かされたのであった。
アザミ「なんだ?」
レンゲ「私、レンゲ」
アザミ「名前か?」
レンゲ「うん さっきつけてくれた…ハウンドが」
アザミ「そうか 用が済んだら出てけ」
レンゲ「貴方の名前は?」
アザミ「…俺の名前はアザミだ 短い間になるが、よろしくな レンゲ」
第2話
冒頭では、カッゼ、ハウンドと戦いの訓練をしていた。
食事を取り囲むシーンでは、ハウンドに「料理の腕が落ちた」と言いつつ、レンゲに食事を分けている情に厚い一面が見られた。
第3話
吸血鬼たちを襲いに来た天狗を返り討ちにしたカッゼとハウンド。しかし、突如として現れたバルボアによって、瞬く間に2人は息の根を止められてしまう。
しばらく経ってその場にやってきたアザミは、仲間が殺されているのを目撃。アザミは怒りにまかせバルボアに突撃するものの、圧倒的な戦闘力の差によりあっさりと抑えられてしまう。
バルボア「僕の名前は『デ・バルボア』。10年後にこの星を征服する者の名だ。君の名前は?」
アザミ「…」
バルボア「ああ、安心してよ。今回は奴隷を買いに来ただけだ。結界が思った以上に厄介でさ、これは10年後までに対策を練らないといけないね」
アザミ「黙れ」
バルボア「え?」
アザミ「あぁあああああああああああ!!!」
アザミ「くっ…!!」
バルボア「フッ…!」
レンゲ「アザミ様…」
その後目を覚ましたレンゲに、カッゼとハウンドがバルボアに殺されたこと、自身もバルボアに負けたことも明かす。そして、レンゲの寿命が残り10年であることも告げる。
そこでレンゲに吸血鬼にするよう懇願されるが、吸血鬼になれる可能性は低いという理由で断る。しかし、カッゼとハウンドを殺した異宙人が許せないというレンゲの思いから、アザミはレンゲを吸血鬼にすることを決めるのだった。
考察
「アザミ」は花の名前でもあるが、その花言葉は「報復」「厳格」など。
本編から10年前にアザミの仲間を殺したバルボアに対する報復の意が込められた名前ではないだろうか。