概要
16色(またはそれ以内)のカラーパレットを用いたドット絵作品につけらるタグ。
起源
80年後半~90年前半のパソコンのグラフィック等で見られた「アナログ16色」が元になったと思われる。
当時のパソコンは性能が低いため、絵を描く上で同時発色16色という制限があった。(16という数字はコンピューターにとって比較的扱いやすい数字のため、いくつものパソコンで共通していた。ただし同時期のパソコンでもメーカーによっては同時発色数の多い機種や少ない機種も存在している)
グラデーションの再現が出来ず(中間色で色数を消費してしまうため)、多くの場合、タイルパターンなどで擬似的に表現されている。ちなみに使用できる色の種類もパソコンの性能に依存し、性能が低いパソコンの場合、色の選択すらままならなかった。
さらにゲーム製作においては、キャラクターや背景、アイコンパーツなどひっくるめて画面全体で同時発色数が16色という、今では考えれらない制限がかかるため、当時のグラフィッカーには管理能力とセンスの高さ、そしてなみなみならぬ苦労が求められた。
現在
パソコンならびにゲーム機、携帯電話の性能が向上した現在では、16色で描かなければならない、という状況はほとんどなくなっている。
それでもドット絵は16色からそれ以下の色数で描かれることが現在でもしばしばある。これはドット絵の最盛期時代に主に使えた色数が16色前後だった(例えばスーパーファミコンではスプライト1枚あたり16色のパレットを割り当てることが出来る)という事情に加え、そもそもドット絵は必ずしも大量の色が必要というわけでもなく、描く絵にもよるが背景なしでキャラクター1人を描くぐらいだと自然に16色程度に収まることも少なくない、という理由もある。
また余談だが、PNG形式などの可逆圧縮形式で保存する場合、16色、256色をひとつの区切りとして圧縮効率が上がることも、覚えておくといいかもしれない。