※注意※ この記事は20世紀少年最大のネタバレ要素となるので、十分注意の上閲覧する事。
概要
20世紀少年の登場人物。
遠藤ケンヂの小学校時代の同級生。いつもナショナルキッドのお面をつけていた。
理科が好きだったが、ある時から「フナの解剖の授業の前日に死亡し、夜な夜な幽霊として現れて理科室で実験をしている」という噂が広まるほどに存在感が無かった。
中学校時代に孤独に耐え切れず飛び降り自殺をしようとしたが、ケンヂが校内放送で流したロックミュージックを聴いて思い止まった。
成人後は『ともだち』を名乗りカルト集団を立ち上げたフクベエの影武者として活動し、フクベエの死後は自らが『ともだち』に成り代わり行動する。
行動としてはフクベエの影武者となっていたが本人の思惑はフクベエの死後に大きく変化した可能性が高く、物語における真の『ともだち』の正体ともいえる。
余談
「カツマタという名前は本名ではないのではないか?」という考察がある。
20世紀少年の登場人物に関しては外国人系の名前等の一部例外を除いて漢字で本名・カタカナで渾名を表記する傾向があり、特にメインキャラクターはその法則に基づいて渾名で呼ばれる場合が殆どである。
(例:遠藤ケンヂ→ケンヂ、落合長治→オッチョ(一部ではショーグン)、服部→フクベエ、佐田清志→サダキヨ、etc...)
が、カツマタに関しては作中一貫してカタカナで「カツマタ」と呼ばれており、それ以上の事は一切分からずじまいとなっている。
他、万引きの濡れ衣を着せられたのはフナの解剖の授業の前日であり、店主に糾弾される現場に居合わせたフクベエ達から「罪を犯した者は死刑。お前は死んだ。」と詰られている。
考察ではこの時に「捕まった」をもじって「カツマタ」と名付けられ、元より存在感が無く、同じお面をサダキヨが被っていた事により「ナショナルキッドのお面を被っている子=サダキヨ」という印象が周囲に広まっていたに加えて、この時の「お前は死んだ。」という言葉がいじめとして広まり、「カツマタは死んだ。」という部分だけが1人歩きするようになった結果、カツマタという幽霊が生まれたと考えられている。
だとすれば、最後まで彼の存在が物語の表に出てこなかったのは、彼が存在していると知るのは彼の存在を否定した現場にいたフクベエ達の他にはおらず、その他の登場人物のみならず読者も含めて「カツマタは死んでいる」と存在を否定していたから、とは考えられないだろうか。
物語序盤、チョーさんが“ともだち”の正体を探るため、ケンヂ達の小学校時代の名簿を確認する場面がある。
「6年3組……安斉行雄、飯田務……石倉俊文、遠藤健児、落合長治……」「………!!」
“ともだち”の正体に辿り着き、驚愕シーンがある。“えんどう”、“おちあい”とくると、おのずと次はかから始まる名前になる。そのため、実写版同様にカツマタが本名である可能性が浮上する。