「俺を呼ぶ時は………ショーグンと呼べ」
概要
本名は落合 長治(おちあい ちょうじ)
バンコクに住んでいる者や角田からはショーグンと呼ばれている。
ケンヂの幼馴染の1人で、ひみつ基地で“よげんの書”を作った時のメンバー。
また、“ともだち”のシンボルマークの考案者でもある。
人物
長髪に無精髭が特徴的な男性。
暑い日であっても常にロングコートを羽織り、その身体には無数の傷が隠れている。
2014年以降は髪は真っ白になり、少し禿げて額が広くなっているほか、立派な口髭とアゴ髭を蓄え、まるで仙人のような容姿となっている。
少年時代から常に冷静で、ひみつ基地ではケンヂに次ぐリーダー格であった(サダキヨからは「小器用でかっこつけしい」と思われていた)。
作中でもトップクラスの戦闘能力の持ち主で、中でも棒術を得意とするほか、“血のおおみそか”の際には武器のチャーターや戦闘訓練を主に担当した。
来歴
過去
小学校時代から優秀で一流大学を卒業後、一流企業に就職し結婚するというエリート街道を邁進していたが、家庭を顧みない働きぶりから家庭環境は冷え切り、それが遠因となって息子を交通事故で亡くし、妻とも離婚した。
罪悪感や絶望に苛まれていた所、赴任先だったタイのジャングルでとある老僧に出会い、修行の道に入る。
ユキジの調べによると9年前にタイで事故を起こし1週間行方不明になったのちに会社を辞め(この時期に修行をしたと思われる)、8年前にインドで競争相手であった商社マンに目撃されている。
2000年〜
2000年頃にはバンコクの暗黒街でマフィアなどの裏社会を相手にするボディーガードをしていた。
マフィアに囚われていたホステスのメイを救出し、逃走するさなかで万丈目と出会い、ともだち一派の陰謀を知る。
その後、日本にいるケンヂから「お前の力が必要なんだ」と協力を求められ、麻薬工場を破壊したのちに日本に帰国しケンヂ達に合流する。
新宿で購入したトカレフ、コルト・トルーパー、ベレッタなどの拳銃を秘密基地に持ち込み、モンちゃんとヨシツネ、マルオに万丈目を拉致するための戦闘訓練を施す。
“血のおおみそか”ではユキジ・モンちゃんと共に友民党本部に乗り込み、モニター室からケンヂを“ともだち”らしき人物の元へと誘導する。
その後ケンヂ・マルオと共にトラックで巨大ロボットの下に潜り込むが、1人乗り込んだケンヂから後を託される。
2014年〜
血の大晦日以降に捕らわれ、海ほたる刑務所に収監されるが、看守の目を盗みスプーン1本で抜け穴を掘り続けた。
2014年、最後の希望であるカンナを守るために漫画家の角田と共に脱獄し、新宿の教会でホクロの巡査から命を狙われていたカンナを身を挺して庇う。
その後、細菌兵器の開発を止めるためにヤマネの所在を探り、元部下であった戸倉を襲撃しヤマネの住所を聞き出す。
戸倉から手に入れた住所の元に向かうも空き家となっており、隣人の女性から手に入れたヤマネの実家の住所から、大福堂製薬のDr.ヤマネが、かつての同級生の山根君という事実に気づき、同時に“ひみつ集会”の存在を思い出す。
“ひみつ集会”で山根と再開しキリコとの関係を問いただすが、後からやってきた“ともだち”を山根が暗殺したことでその素顔を確認する。
しかし暗殺されたはずの“ともだち”をユキジと共に中華街で目撃し、ローマ法王の暗殺計画が継続している事実と万博会場で“ともだち”の遺体と法王を対面させる、という情報から最悪の事態を想定する。
ともだち暦(2016)〜
ともだち暦以降は東京から締め出され、2年以上にわたって本州一帯を歩き回り、ワクチンをめぐって殺し合う人々や“ともだち”の息の掛かった者が支配する小さなコミュニティなどの“多くのゼツボウ”を見る。
壁を自力で登り東京に入るが、組織からの襲撃を受けサナエとカツオ姉弟の元で身を潜める。
氷の女王と呼ばれていたカンナと再会し武装蜂起を取りやめるよう説得するが、親友隊に捕まり万丈目のもとへと連行される。
万丈目から“ともだち”の暗殺を持ちかけられ、カンナ・ユキジと共にともだち府へ向かうが、高須が万丈目を暗殺した事で失敗する。
“ともだち”が全てを告白し攻撃を仕掛けた際には、二足歩行型ロボットに乗り込み円盤を2機撃墜することに成功する。
“ともだち”が倒れた後はケンヂと再開しかつての幼馴染達と乾杯し束の間の平穏を過ごす。
その後、入院しているサダキヨの見舞いに向かうも彼を捕らえにきた国連軍と対峙し、突如動きだしたロボットを止めようと奔走するカンナ達の元へと駆けつける。
全ては終わったあとはバンコクに戻り、再びショーグンとして裏社会での戦いに身を投じた。
実写版
1章の冒頭では、海ほたる刑務所内で角田に「俺は本当のヒーローを知っている」と語りかけるシーンが挟まれた。
2章では、教会で倒れたホクロの警官の持っていたショットガンを拾いあげ、パレードを行なっていた“ともだち”に銃口を向けてその正体を探るも、「翔太君も遊んで欲しかった」と、息子を亡くしてしまった過去を引き合いに出され深く動揺する。
“ともだち”が胸ポケットから見せたバッヂによってその正体を彼だと確信するも、直後に“ともだち”がヤマネに撃たれ、続いてヤマネが13番が撃たれたことで角田と共にその場を避難し、結果的に襲撃犯として追われる身となる。
最終章ではケンヂと連携して巨大ロボットを止めることに成功し、ヨシツネ・ケンヂと共に原っぱで“ともだち”と対峙しその素顔を見る。
その他
ともだちマークの考案者であり、唯一消息を掴めない事から、当初はオッチョが“ともだち”の正体だと思われていた。
その他にも
- チョーさんが卒業アルバムと名簿を照らし合わせるシーンにて「落合長治………………!!」と、オッチョを見て“ともだち”の正体に辿り着いた、かのように見える
- インドで目撃された姿がかつて“ともだち”が所属していた宗教団体の装束と酷似している
等々、オッチョが“ともだち”の正体だとするミスリードがあった。
関連イラスト
(少年時代:左)