解説
古くは原始宗教の頃から行われ、自然崇拝(アニミズム)において自然のあらゆる事象や構成要素を「人の及ばぬ強い力を持つもの」、つまり「神」として祀り、自然災害や老病死苦と心理的折り合いを付けたり「加護を願う」という形で利益を得ようとしたりしたものが代表的。
また、周囲と一線を画す強い力を持つ人間を称え死後に「神」として祀ることも東アジアなどでよく見られるケースである。(御霊信仰など)
また、古代エジプトや古代ローマ、日本の皇室など、為政者を神の化身や現人神として神格化し、統治の正統性や絶対性を掲げる看板に利用したケースも少なくない。
ちなみにキリスト教も、人間の導師を自認していたイエスを弟子達が神格化して現在の形になった宗教である。
現代ではもっとカジュアルに、特定の分野のカリスマや実力者を尊敬や憧れの念から神のように絶対視して崇めることにもこの語彙を使う。