「カンナ……カンナ!!、一生懸命……幸せになれ……」
概要
漢字表記は遠藤貴理子
医師であり細菌学者。
“ともだち”に利用され間接的にウイルスの開発に着手していた。
人物
責任感が強く面倒見の良い性格。ケンヂにとっては母親のような存在であった。
小学校の担任であった関口が曰く「正義感のある子」「人生を踏み外すことのない子」。
幼い頃からボウフラ等の微生物に興味を持ち、野口英世のような細菌学者になるのが夢であった。
経歴
ケンヂが産まれる前、父親がアズキ相場に失敗しケンヂを育てるための金がなくなるが、キリコが「あたいがお母ちゃんになる!!」と言ったことによってケンヂは無事に誕生する。これ以降キリコはケンヂの母親代わりになり、常に弟の面倒を見るようになる。
大学受験の際、志望していた国立大学の受験に失敗するも私立大学には合格する。しかし父親が死去したことで授業料を払える余裕がなくなり、実家の酒屋を継ぐ。
ある日、恋人であった諸星がホームから飛び降りて自殺したことで(実際には殺し屋に突き落とされていた)傷心となるが、“ともだち”に籠絡されてまんまと恋仲になってしまう。
アフリカで医師の資格を取得し、鳴浜病院で細菌の研究とワクチンの開発をしていたが、夫の正体が危険な思想をもつカルト教団の教祖であることを知ってしまい、産まれたばかりのカンナをケンヂに預けて失踪する。
2002年には、かつて研究をおこなっていた鳴浜病院に戻り研究データを持ち出す。
2003年にはヤマネの研究室を訪れ、彼に事の重大さを訴えてかけつつ研究データを奪い取る。
その後はアフリカに渡り、ワクチンの試薬を作り、世界各地でワクチンの大量製造を試みるが、“ともだち”の息が掛かったった者に度々妨害されてしまう。
2015年にはアメリカのミシガン湖にある製薬工場でワクチンを大量生産していたが、組織の妨害工作により工場が爆破されてしまう。
アメリカで蕎麦屋を経営していたケロヨンに救出されるが、ほどなくして組織に拉致されてしまう。しかしその後なぜか解放される。
ともだち暦3年(2018年)にはケロヨンの組織した共同体で最終ウイルスのワクチンを開発していた。
実写版
演:黒木瞳
おおむね原作通りの設定だが、ケロヨンとマルオに“ともだち”との関係やその正体について語る際、原作では“ともだち”がフクベエを名乗っていた事に疑問をもっていなかったが、実写では「池上正人を名乗っていたけどホントかどうか……」と疑問をもっていた。
また、本編でカンナと再会するシーンは描かれなかったが、後に発売されたBD&DVDの特典映像に2人の再会シーンが収録されている。
その他
具体的な年齢は明らかになっていないが、ケンヂが中学3年生の頃に高校生であったことから1〜3歳ほど上であることが推測できる。
その為カンナ出産時は39〜41歳となり、物語終盤であるともだち暦3年(2018年)時点では60〜62歳となる。
カンナ役である平愛梨氏が原作者・浦沢直樹氏から贈られた言葉「一生懸命幸せになれ」は、元々はキリコがカンナに贈った言葉でもある。
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