「偽りの世界を、再構築(リビルド)せよ」
概要
コトブキヤ初となる日本国内製造を主とした2024年2月から展開がスタートしたプラモデルシリーズ。
キャラクターモデルの「可動性」と「演技性」を追求した新素体「マリオネットスタイル」を投入しており、全50か所が可動し、前かがみやI字バランス、ジョジョ立ちやジャック・オーのあのポーズを取らせられる程の幅広い可動を可能にしている。
キャッチコピーの「偽りの世界を、再構築(リビルド)せよ」は「理想の世界は自分の手で創り上げよ」という意味が込められており、“公式世界観・設定を一旦崩し、自分だけの世界観・設定に再構築(リビルド)した作品を作って良い”と公式から推奨されている。
そのためマリオネットスタイルのキットには『創彩少女庭園』『メガミデバイス』『アルカナディア』『ヘキサギア』『フレームアームズ(フレームアームズ・ガール)』『M.S.G.』との互換性があり、各部に3mmジョイントとヘキサジョイントを有する。
この『無限邂逅メガロマリア』の世界は「アンリミテッドユニバース」とも称され、ほかコトブキヤオリジナルシリーズと共演するクロスオーバータイトルとしての側面を持っており、一例として『創彩少女庭園』の世界においての『無限邂逅メガロマリア』は人気の特撮番組という設定となっている。
公式サイトにて『メガロマリア』の世界観とストーリーを描いたweb小説が公開中。
ストーリー
地上に巨大な剣のような物体トワイライトが現れてから7年が経った世界。トワイライト出現以来から世間では人々の内側から発生する怪人アナザーが現れるようになり、更に恐怖と絶望で何かに依存しまくる精神病フィトフィリアが発生していた。
そしてフィトフィリア患者がアナザーに体を委ねて怪人ブラッドレスに変貌しているケースもあった。
己の内なるアナザーを開花させて戦う者達トリガーはそれぞれの理由から人知れずに戦っていた。
キャラクター
アナザー
- プリンシパル
篝火真里亞から開花した「自愛」のアナザー。
特別な能力は無いのだが突出したスピードと技量で敵と戦う。武器は短剣「イシュタム」。
舞い踊るようなその戦いぶりはあたかも彼女を主演(プリンシパル)とした舞台のように見えるという。
芝居めいた丁寧語を使い、真里亞に対しては姉のごとく振る舞う。
『メガロマリア』のプラモデルシリーズ記念すべき第1弾で2024年2月発売。
現時点ではプリンシパルのみだが、実験的要素として通常のフェイスパーツに加え、可動式眼球にて視線変更ができるフェイスパーツが付属しており、好評であればブラッシュアップして今後のキャラクタープラモデルにも導入する事を考えているとのこと。
- ルビーアイ
かつて篝火真里亞から開花した「自虐」の アナザー。
白衣の天使みたいな外見だが、その言動は残酷で制御も困難である。巨大なメスを連結した武器「スカルペル」にトリガーの血液を纏わせ、暴力的なまでの力で敵を蹂躙する戦い方を行う。
幼い少女のように無邪気な性格で、真里亞のことを「お姉ちゃん」と呼ぶ。
プラモデルシリーズ第2弾で2024年3月発売。ナース服と医療器具をモチーフにしたアーマーパーツと武装は「メタモルフォーゼユニット」というオプションパーツセットシリーズの一つとして単品販売されている。
- ノーヴィス
まるでメイドのような姿をした女性型アナザー。
真里亞の後輩、月詠水面など何人もの人間がこれに開花しており、最もベーシックなアナザーの一種だと推測されている。ただし開花させた人間によって個性の異なる個体が複数存在する。
武器であるスローイングナイフを使っての牽制、暗殺など、他者との連携を得意とする。
水面が開花したノーヴィスは「服従」で慎ましくも気品のある性格ながら被虐趣味があり、強権的な命令に従うことを好む。
プラモデルシリーズ第3弾で2024年4月発売。
- シーカー
ブラッドレスにより人間が強制的に怪人化したもの。
他者や世界に対する破壊衝動に従って活動しており、人間の域を超えた身体能力で標的を仕留める。
意思疎通は困難で個性も希薄だが、宿主だった人間の特徴に応じて武器や意匠に差異が生まれることがある。
プラモデルシリーズ第4弾で2024年5月発売。
- ペネトレイター
M.S.G.のトリガー達が特殊な訓練により開花させた女性型アナザー。アーミーグリーンの装甲や目元のシューティンググラス、武器にアサルトライフルを持つなど、ミリタリー的な姿を持つ。
集団戦が得意で、外見的な個体差は乏しい。一方、開花させたトリガーの個性に応じて性格や得意な武器が様々に異なっており、それぞれの相性に応じたチームを編成して任務に当たっている。
元はYouTubeのスペシャルトークライブで披露された作例だったが、後述のメフィストとの間隔を埋める狙いもあって商品化されることとなった。
プラモデルシリーズ第5弾で2024年8月発売。
- メフィスト
悪魔のような外見をした男性型アナザー。
他のブラッドレスと行動を共にしていることから「黄昏教団」の関係者であると推測されているが、その人間態を見た者はいない。
シンプルな“殴る”“蹴る”といった荒々しい戦いを好む。搦め手の多いブラッドレスの中では特異な存在だが、その実力は上位のブラッドレスにも引けを取らない。
口数が多く、軽薄な性格。
プラモデルシリーズ第6弾で且つシリーズ最初の男性型アナザー。2024年11月発売。
また、カラーバリエーションとして発表当初のプロトタイプカラー(黒×クリアグリーン)も商品化が決定している。
- ギリードゥ
漆黒の装甲に身を包んだ正体不明のアナザー。
トリガーによって「開花」した存在であることは確かだが、常に単独で行動しており宿主の顔を見た者はいない。
重二輪「ナイツ・シューペリア」を駆って戦場に現れ、“鞘”である背中の十字架に納められた“光の剣”の慈悲を相手に与える。
その言動は軍人のように冷徹。開花した「篝火 真里亞」への接触を図っている節があるが、その動機は一切不明である。
メフィストと同じ素体に神父モチーフのアーマーを纏わせた男性型アナザーで、プラモデルシリーズ第6弾。2024年12月発売。
特徴的なロングコート状のアーマーと十字架型複合武装「グレイヴアームズ2」はメタモルフォーゼユニットとしてギリードゥのモノとは異なるカラーリングでアーマーと武装それぞれ単品で2025年1月発売予定。
- 風魔
烏天狗型や鬼型のアナザーと共に、闇に紛れて任を果たす姿が確認されている。
隠密行動を得意とするが体術にも優れており、蹴り技や腕の鉤爪で数多のアナザーを葬っているという。
2025年2月発売予定で、同時期に風魔のアーマーパーツと『創彩少女庭園』のキットと連動できる拡張パーツが付属したメタモルフォーゼユニットも発売予定。
- 是空
前腕に翼を備え、錫杖やヤツデの葉型の扇子を武器とする烏天狗型のアナザー。
2025年4月発売予定。翼をしっかり保持するため三連リストジョイントが男性素体と同様の大型となっている他、プリンシパル以来となる眼球可動ギミックが搭載される。
ライトグレー×クリアオレンジ成型の新規部分パーツに拡張スキンパーツが同梱されたメタモルフォーゼユニットも同月発売予定。
- 鬼型(仮)
スターターブックにてシルエットのみ公開された鬼娘型アナザー。
- ヴァリアント
背中の巨大な手錠型ユニットとポニーテールが特徴の婦警型アナザー。
バリエーションとして鞭を持った看守型の「ヴァリアント・オフィサー」も発売予定。
- ペリドット
ルビーアイのカラーバリエーションである女性型アナザー。
メインカラーが黒、クリアパーツが緑と某エナジードリンクを思わせるカラーリングをしており、コトブキヤショップ限定でそれを意識したエナジードリンクボトルのパーツが付属する。
クリアパーツがバブルガムピンクの「ルビーアイ・クリープポイズン」とのコンパチ仕様としてシリーズ第7弾で2025年1月発売予定。
- アイスアイゼン
赤菱サナが開花させた巫女型のアナザー。
時代がかった所謂『のじゃ』口調をしており、トリガーであるサナと共に人知れず戦っている。
小説の描写から、空間を湾曲させる能力を持っていると思われる。
- グリーングラス
ノーヴィスをベースに、M.S.G.や新規造形パーツで姫騎士風にアレンジされたアナザー。
「『創彩少女庭園』の佐伯リツカが特撮番組『メガロマリア』のオーディションでネームド役を勝ち取った」という設定のもと、彼女をモチーフとしてデザインされている。
2025年2月発売予定。
- レッドキャップ(仮)
商品化検討中のゴブリン風女性型アナザー。
- ホライゾン(仮)
商品化検討中の人狼風男性型アナザー。
トリガー
- 篝火 真里亞
高校3年生の少女で新体操部所属。プリンシパルとルビーアイを開花させたトリガーの少女。
7年前に事故死した祖母との約束で困っている人を助けることができる「普通」の人間であることにこだわっている。
普段は落ち着いた性格だが、約束を破ることと人の生き死にに関わることに対しては激情を露わにする。
『創彩少女庭園』シリーズの一つとして篝火真里亞と、『創彩少女庭園』世界で彼女を演じる女優・薬師寺 久遠の商品化が決まっており、真里亞に関しては『メガロマリア』シリーズと一緒に遊べるよう引き出し関節や二重関節などが採用され、可動性が高い仕様になっている。
- アンノウン(ポーンA1)
騎士を彷彿とさせる「強化装甲服」に身を包んだトリガー。
素性は不明。背面に動力源と思わしき特徴的な“六角形”のコネクタを持つ。
『ヘキサギア』シリーズに登場するパイロットキャラクター「ガバナー」の1種であるポーンA1をメガロマリアシリーズと同サイズにスケールアップしたキットとして現在商品化検討中である。
ただスケールアップしただけでなく、マリオネットスタイルの可動性と演技性を得るために体型バランスや各部デザインにアレンジが加えられる様であり、初期型・Ver.1.5やVer.2.0とは若干異なるスタイルになる模様。また、Ver.2.0の様にヘルメット頭部に加え素顔パーツも付属も考えられている。
- 月詠 水面
金持ちの家の娘。年齢的には高校1年生ではあるが生まれつき体が弱く学校にいけない。家庭教師をしている真里亞の教え子で彼女をお姉さまと慕っている。
多数のメイドたちに囲まれて過保護に育っている自分に負い目を感じているのか自信なさげな言動が目立つ。トワイライトの出現で病状が回復した為に両親は黄昏教団に傾倒している。
- 赤菱サナ
様々な銃火器を手に人知れず戦うトリガーの少女。巫女型のアナザー「アイスアイゼン」を開花させている。真里亞と同じ学校に通う高校三年生で正義感が強く秩序を重んじる性格。
風紀委員として学校全体の向上のため違反生徒を次々と取り締まっており、その有無を言わせぬ口調から「まるでAIみたい」と噂される事も。
「普通」であろうとする=秩序を守ろうとする真里亞には一目置いており、ほのかながら友情が芽生えかけていた。
元ネタは『ヘキサギア』初代Pが展示品についての注意喚起のために描いたゆるキャラで、現在『ヘキサギア』シリーズの公式マスコットキャラとなっている少女・サナちゃん(または『ヘキサギア』の作中設定に登場する人工知能・SANAT)。
メカ
- ナイツ・シューペリア
戦闘用のバイク。
警察と連携している対アナザー用兵器の研究開発を行う合併企業MSGが開発した。
アナザーやほぼ同じサイズのキャラクターが乗れるビークル型アイテムとして2024年12月発売。
用語
- 神の剣「トワイライト」
7年前に突如として出現した超巨大な剣のような物体。
地球上のどこにいても必ず日の入りの方角に見える。その為、名前は黄昏を意味している。
地球を貫いているように見えるが実体はなく、接近する事も叶わないらしい。
これが出現して以降、アナザー出現や人間の怪人化が起こるようになったと言われる。
またこれを信奉する新興宗教、黄昏教団も存在している。
- アナザー
トワイライトが出現した7年前に初めて観測された怪人達の総称。
人間を越えた戦闘能力を持っている。普段は人間の内側で休眠しているのだが、宿主の人間が何らかの精神的ショックに陥ると覚醒。以後、宿主の負の感情で成長し、やがては宿主を内側から乗っ取って、その体を異形な姿に変貌させてしまう。その時点で宿主は「自分が自分である事」に疲れ切っている為、殆ど抵抗は出来ない。
仲間を増やそうとしており、宿主を乗っ取った後は次の人間を絶望させようと宿主の姿に擬態して活動している。
だがごく稀に絶望の淵に落ちても「自分が自分である事」を諦めない人間がおり、幸運にもそんな宿主のもとで目覚めたアナザーは自分だけの肉体を得て開花できる。
出現から7年後には研究が進んでおり、全人類が潜在的に内なるアナザーを有していると言われている。
世界に黄昏をもたらそうとしているらしい。
- トリガー
自分を諦めずに内なるアナザーを開花させる事で共に戦う人間達。
開花に伴い、当人の戦闘能力も大幅に向上するので怪人化した人間に対抗できる唯一の存在。
一人のトリガーに付き、二つの個性を持ったアナザーが宿るが同時に開花するとは限らない。
宿ったアナザーは宿主が内に秘めた相矛盾する本性(例えば自愛と自虐、支配欲と服従欲など)を体現するような性質を有している。
- ブラッドレス
宿主を乗っ取ったアナザーの中でも主体的な意思を持って人間を怪人化させようとする上位者アナザー。
宿主だった人間が自ら身体を譲り渡す事で誕生するが宿主の人格は消滅してしまう。
通常のアナザーよりも遥かに巧妙に人間社会に潜り込み、組織的かつ戦略的な活動で被害は広くなる。自発的に人を捨てたためか怪人態は人型とは言えない外見や能力を持っている事が多く、多くのトリガーを手にかけているらしい。
- フィトフィリア
トワイライト出現以来から発生した新しい精神病。「自分が自分である事」を否定したくなるくらいの精神的ショックで発症し、その絶望から逃れようと何かに病的に依存するようになる。
現時点では予防法と治療法は確立しておらず、中には重症患者が怪人化したと言う例もある。
(アナザーやブラッドレスの設定と照らし合わせると、内なるアナザーが覚醒状態にある人間のことを指すと思われる)
- 黄昏教団
トワイライトを信奉する宗教団体。数年で信者が増えており、無視できない勢力になっている。
- M.S.G.
頻発するアナザー事件に対応するために設立された半官半民の技術開発組織。警察と提携して事件に対処するらしい。
トリガーが何人か所属している他、ナイツ・シューペリアと言ったメカを作っている。
関連動画
- コンセプト紹介
- プリンシパル スピード解説
- ルビーアイ スピード解説
- 第二弾『ルビーアイ』ボイス付き紹介動画
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アチェルビー:メガロマリアのタイトルと第一弾のプリンシパルの発表と同時期に発表され、2023年10月に第一弾が発売されたバンダイが展開するオリジナルロボットプラモデルシリーズ『30ミニッツミッションズ』のロボ娘型エグザマクス。
30ミニッツファンタジー:「可動に優れた素体に様々な装備を取り付けてカスタマイズする」というメガロマリアと同じコンセプトを持つ30MM派生シリーズ。多種多様な見た目のキャラクター・オプションパーツが登場するメガロマリアに対し、こちらは(現時点では)剣と魔法のファンタジーをモチーフにしたキャラクター・オプションパーツのみである。
アリス・ギア・アイギス:2024年6月開催の創彩少女庭園新規コラボにおいて、リツカとエマの専用スーツのデザインベースとしてまさかのコラボ。確かに、アリスギアは過去にフレームアームズ・ガールとコラボを実施したり、『FAガールwith創彩』の復刻コラボでヘキサギアのアクセサリーを実装していたりしているのだが。実際、ゲームそのままは不可能ではあるものの、一種のミキシングビルドで再現は可能である。