概要
様々なアニメ・ゲームの女性キャラクターを2.3頭身にデフォルメしたアクションフィギュアのシリーズ。
繰り返す。
アクションフィギュアのシリーズである。
この頭身のアクションフィギュアシリーズは他に例がなく、大きな特色となっている。
全身に十四箇所の関節を持つ共通構造のボディを軸に、共通規格で表情・髪型を変えられる頭部を組み合わせている。これにより、様々なポーズ付けが出来る他、頭部や髪型を交換して遊ぶ事も可能。足の部分には磁石が、専用台座には鉄板がそれぞれ仕込まれているので、片足立ち程度のポーズならばスタンドによる支えなしで立たせる事もできる。
また、バリエーション商品として、他の商品と組み合わせて使用する事を前提とした汎用胴体や小物のシリーズである『キューポッシュえくすとら』、キューポッシュに着せる為の布製のコスチュームである『キューポッシュコス』といったサブライン商品も展開、そこからドールタイプのオリジナルシリーズ『キューポッシュフレンズ』へと繋がることとなる。
名前の由来は「ポケットさいずのキュートなふぃぎゅあ」から来ており、箱のナンバリングもポケットから顔を出すような意匠となっている。
主なシリーズ
キューポッシュフレンズ(オリジナルキャラクター)
※素体に布性の服やPVC製の小物などを着せ付けるドール風のフィギュア。
ねんどろいどとの関係
ともにデフォルメキャラのシリーズでサイズも近い為、当シリーズはねんどろいどとよく比較される。
共通点としては、
- 身長約10cm程度のサイズ
- デフォルメフィギュアであること
- シリーズ内での組み換えを前提とした構造
- 豊富な付属品が付いてくる
といった点が上げられる。
一方、相違点としては
- キューポッシュがアクションフィギュアなのに対し、ねんどろいどはパーツの付け替えによる半固定フィギュア(一部商品除く)
- 頭身がやや異なる(キューポッシュは2.3頭身、ねんどろいどは2頭身)
- 商品点数。ねんどろいどの方が比較にならないほど多い(歴史が違うので当然だが)
といった点が上げられる。
特にアクションフィギュアであるか否かが決定的な違いであり、キューポッシュはねんどろいどに比べて遥かに自由なポージングが楽しめる。
が、反面どうしても間接部分は不自然な造形となってしまう。
この辺はどちらが優れているかという話ではなく、コンセプトの差である。
基本的に両者は規格が違う為に基本的にパーツの流用は出来ないが、手持ち品ぐらいならば問題なく共有が出来る。
また、キューポッシュはねんどろいどの頭部に付け替える事も可能(逆は加工しないと不可)。
但し、一部製品はジョイントをキューポッシュのものに交換する必要がある。
細い部品なので、実行する場合には破損に気をつけて作業しよう。
競合商品の出現と商品展開の停止
上記のキューポッシュとねんどろいどの組み合わせ作例が多く観られた影響なのか、2018年からねんどろいどは2.5頭身サイズの新ブランド『ねんどろいどどーる』の展開を開始した。
通称『ねんどーる』のコンセプトは『着せ替えのできるねんどろいど』で奇しくもキューポッシュフレンズ同様の仕様であった。素体も各関節可動であり、キューポッシュを参考にした節がある。ただしウィッグを着用できる点など異なる点がいくつかある。
一方、キューポッシュは2020年初頭に発売した製品をもってシリーズ展開を終了、6年以上続いた歴史にひとまず幕を下ろすこととなる。現状素体に代わる新規素体を開発していたが、日の目を見ることはかなわなかった。今後はプラモデル素体に力を入れるという。
現在はねんどーるがフレンズに代わってその座に君臨する形となっている。サイズも統一化しているためキューポッシュコスの流用も可能な商品であり、結果的に展開停止で素体購入が困難となったキューポッシュ難民を受け入れる形となった。
キューポッシュ展開停止前後に、類似商品としてFunnyKnights から『ちびっこドール』という2.5頭身サイズのドールが発売、ドールアイを採用するなどドール寄りのデフォルメフィギュアとなっている。
pixivにおいて
未だ点数は少ないが、ポーズをつけた写真の他、商品化されていないキャラクターのイラストが投稿されている。
関連タグ
アクションフィギュア デフォルメ ちびキャラ SD 2頭身 2.5頭身