「いいオトコがいるといいですわね!」
概要
長耳族の女戦士。
冒険者パーティ「黒狼の牙」の元メンバーで主人公・ルーデウスの両親とは昔の仲間。
「黒狼の牙」の解散の原因になったパウロの事は「クズ」「何を言っても許さない」とメンバーで最も嫌っているが、ゼニスとは仲が良かったので転移事件で行方不明になったゼニスたちを探すためロキシーやタルハンドと共に行動する。
容姿
輝くような金髪を豪奢にロールさせた、お嬢様然とした美貌の持ち主。
脂肪の少ない長耳族なので胸は小さいがすらりと高い背に引き締まったウエストの均整のとれた体つきをしている。
性格
見た目同様のお嬢様口調で喋る面倒見のいい性格。
「定期的に男性の精をあびないと死ぬ」という呪いに犯されているため、フリーの男性を見境なく食い漁る。近しい関係にある複数人と同時に関係を持つこともあるが、気遣いのできる性格で刃傷沙汰まで発展することはめったにない。ただし、立ち回りが上手くなったのはここ最近の話であり(黒狼の牙に入る前はあえて人間関係を壊していた)、それ以前の悪評が本編時点でも尾を引いている。
故郷を追放されるなど呪いに苦しめられてきたが、普段はその弊害を気にせずむしろ奔放な性生活を楽しんでいるかのように振舞っている。しかし実際は子供や孫が自分のせいで迫害されるのを避けるために名前を明かさずに自立した後は縁を切るなど、彼女なりに気を配っている。また、幸せそうな孫を見て感極まって涙を流すなど、そういう性格にならないと呪いを持ちながら生きていけなかった模様。
迫害され続けたためか、自分が悪者になって事を収めようと考える事もある。
戦闘能力
真空波を発生させるエストックと、衝撃を緩和させるバックラーの2つの魔力付加品を使い、攻撃力は低いが俊敏な動きと熟練のヘイト管理で堅実な前衛を務める。
他にもラノア魔法大学で初級水魔術を覚え、戦術に組み込んでいる。
パーティでの役割は敵を引きつける盾役で、死ぬときは自分が最初に死ぬのが役割だと言っている。
呪い
体の中に魔力がたまり、男性の精を受けることで小さな丸い魔力結晶に変える。もし男性の精を受けなければ、魔力が肥大化しすぎて死んでしまう。
魔力結晶一つにアスラ金貨十枚ほどの高値がつくため、換金用としてエリナリーゼ自身も幾つか持ち歩いている。
200年以上前に迷宮に捕らえられていた事でかけられた呪いで、迷宮から助けられる前の記憶はない。
後にクリフが製作した魔道具により呪いをある程度抑え込むことが可能となった。
作中の動向
転移事件の被災者を探すためにロキシー、タルハンドと共に魔大陸へ向かう。
魔大陸に到着した後は捜索を進め、魔大陸北西端の町であるクラスマで出会った魔界大帝キシリカの魔眼でパウロの家族の所在がわかり、ルーデウスへの伝言を預かって中央大陸北部へと渡る。
そして北方大地バシェラント公国にてルーデウスと接触。ゼニスがベガリット大陸の迷宮都市ラパンにいることが分かったと伝える。その後ルーデウスがラノア魔法大学に入学すると、彼女もそれについていって一般生として入学する。目的は男漁りであり、大学に通う男子生徒を喰いまくっていたが、クリフと出会い一目惚れされたことでその日常も一変した。当初は呪いの問題から穏便に断ろうとしていたが、真っすぐな告白に胸を打たれて交際関係に発展する。
恋人ができ勉学にも励むなど充実した学生生活を送っていたが、ギースの救援を求める手紙が届いたためルーデウスと共にベガリット大陸へ移動。迷宮都市ではパウロと和解する。転移の迷宮ではタンクとして前線を支え攻略に貢献するが、訪れた悲劇を避けることは出来ず、他のメンバーと共に気落ちしていた。
その後クリフの子を妊娠し息子のクライブ・グリモルを産む。
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ネタバレ
実はシルフィエットの祖母。前述の通り息子のロールズとは一人前になってから縁を切っているので面識はなかったが、一目見て孫かひ孫だと気づいた。しかし、自分の子どもという理由で子どもたちが周囲から忌避・迫害されているため接触しようとはしなかった。
しかし、ルーデウスとの結婚披露宴で幸せそうにしている彼女を見て思いを抑えきれず号泣し、シルフィエットとの血縁関係を互いにはっきりと認識した。その後は孫の相談に乗ったりと、いい関係を築いている。