概要
NHK教育(現在のEテレ)で1984年から1992年にかけて放送されていた小学三年生の社会科授業に対応した教育番組。全160話。
将来的に自分の商店を持つのを目標とする主人公のチョーさんが様々な街の商店へ修行の為に下宿し、配達の仕事の傍ら地域社会の仕組みを学んだり配達の際に役立てる為に「たんけん地図」(初期の名称は「ひみつ地図」)という自作の地図風イラストを作成していくというのが番組の大筋である。
下宿先の商店の店主や客は実際に現地に住む住人で、通行人として番組スタッフがエキストラとして出演する事もままあった。
配達に使用していた自転車は「チョーさん号」と名付けられ、シリーズ途中からデコレーションもされるようになる。
8年間レギュラー放送されていただけあり当時の視聴者からの人気も高く、現在でもEテレで放送された番組の人気投票で上位を獲得したり特番として現在のチョーさんを交えて再放送されたりとEテレ教育番組の中でも知名度と人気は高い。
主な登場人物
本作の主人公。黄色いジャケットに円眼鏡が特徴。
自分の商店を持った後に「日本一の店長」になる事を目指す青年。
番組開始当初は「地元の高校を主席で卒業したばかり」という設定だった(この時点で演ずる長島氏は26歳)。
明るい性格で仕事熱心なものの、うっかり者な一面があり仕事でミスをし下宿先の店主に叱られる場面もしばしば。
犬が苦手で作中で犬から逃げるシーンが挿入されるのがお約束となっていた。
…が、後年になって同じくEテレの看板番組いないいないばあっ!のメイン格にして犬モチーフのワンワンとは友だちである事が明かされたものの、何故か二人が画面上で対面する事は無い。一体何故なんだ…
余談
作品裏話
チョーさんが作中で作成していたたんけん地図(ひみつ地図)は勿論チョーさん本人による手描きだが下書きはしておらず基本的に一発描きだった模様。
この地図は当初は特定の回でしか作られなかったが、番組開始から2、3年後からは定番演出として毎回作成するようになった。
劇中でチョーさんが配達に使用していた愛車「チョーさん号」は収録先の現地住民の物を撮影用に借用していたようで、時にはその住民が配達先の客として出演する事もあった。
これは撮影用に自転車をNHKからロケ先に持っていく手間を考えての措置だったとの事。
演者関連
本作でチョーさんを演じた長島雄一は俳優として駆け出し時代に8年に渡ってレギュラー出演した本作への思い入れが非常に強かったようで、声優として軌道に乗り著名人となっていた2006年に本作で演じたキャラの名前そのまま「チョー」に改名した。
なお、劇中のチョーさんの犬嫌い設定は、本名の長島茂がプロ野球で活躍した長嶋茂雄と一文字違いだった事に加えてその選手とライバル関係であった王貞治=ワンちゃんから取ってこのようになったという。