この記事にはデジモンサヴァイブのネタバレが含まれます。
概要
デジモンサヴァイブにおける全ての元凶にして被害者。
現代から約1000年前の人間で、『ケモノガミ』の世界と人間の世界を繋ぐ「水無瀬家」の家長にして巫女、「水無瀬ユキハ」の弟。
時の権力者はデジモンの力を利用して、世の中を平定する事を目論み、その為の生け贄として選ばれたのが彼を含む五人の若者だったが、彼は生け贄となった事を受け入れられず、また肉親であった姉が自分を捨てたと誤解する事になってしまう。(姉のユキハは弟との再会を諦めていなかったが、立場故に自由に動く事が叶わなかった)
他の生け贄の四人よりも家柄が上の様で、彼らからも慕われていた事を窺わせる描写があり、デジモンの強さに人間との絆の力が重要であることにも気付く、等元は聡明な人物だった事が示唆されていたが、最終的に人間世界への復讐の為に行動を開始してしまう。
復讐の動機は上記の誤解が切っ掛けだが、今作の舞台となる世界は人間の想いや認知によって成り立っている設定で、当時戦乱の世であった事も影響して、世界に渦巻く黒い感情まで取り込んでしまい暴走する事になる。
他の四人がパートナーを神獣にまで進化させ、その力で世界を良い方向に導こうと考える中、ただ一人憎しみを捨てきれなかったハルチカは世界の理を維持するシステムであった主と一体化。
更にパートナーであるファンロンモンを暗黒進化させる等、とてつもない脅威となって人間世界に牙を向き始めた為、他の四人達は自らを犠牲に四聖獣を主を封印する要石とした。
しかしそれでも尚尽きぬ憎悪から復讐を諦めておらず、ケモノガミの世界の維持と人間世界の崩壊を加速させる為、子供を贄として取り込み続けていた。
これが本編で伝承として残っていた神隠し伝説の真相である。
当初は主としてラスボスとなるが、主が撃破されると自らの半身、ファンロンモン:ルインモードを呼び出し最後の戦いを仕掛けてくる。
しかし子孫である水無瀬ミユキの策により全てが一変。
人間世界でタクマとアグモンがピエモンと戦っていた時、隠し撮りされた戦闘の映像が動画サイトを介して世界中に拡散。
純粋にタクマ達を応援する想いが、ゲートを通じてパートナーデジモン達に流れ込み強化、逆に憎悪の念が削がれてファンロンモンは弱体化し、最終的に敗北する。
憎悪の感情から解き放たれ、ファンロンモンも浄化され正気を取り戻した事で世界は安定。
再会した姉の魂とも和解でき、主人公達への謝罪と共に、世界を見守り続ける事を誓いようやく救われる。
事態の解決と共に二つの世界の融和が始まり、それから一年後、『ケモノガミ』は『デジモン』に名を改め、少しずつ人間達との距離を縮めていくことになる。
余談
ラスボスの中身を勤めるキャラクターであり、デジモンに分類されない存在と超究極体の両方として立ちはだかる珍しいポジション。
またシリーズで初めて明確に描かれた、ファンロンモンのパートナーでもある。