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編集者:てんわん
編集内容:アニメ化で明らかになった情報など、色々と追記。

「さて ここでクイズ 私は誰でしょう!?」

「君は鳥が好きか? 僕は好きだ 重力に囚われず飛翔する完全な自由――僕はそれを求める」

プロフィール

年齢26歳
誕生日4月1日
身長184cm
体重68kg
血液型B型
好きなもの奇術、演劇、人が驚く顔、クイズ、ピロシキ
嫌いなもの洗脳、隷属、自由でないこと
異能力外套
CV子安武人

概要

テロ組織《天人五衰》の構成員。例に漏れず特一級の危険異能者である。二つ名は「道化師」。

二つ名の通り、シルクハット・仮面・外套(マント)・道化服を身に付けている。杖を持っていることもある。銀髪(白髪)で、長い三つ編みがある。左目の周りには縦長のペイント(傷?)があり、右目の周りは仮面で隠している。左目の瞳孔はなぜか十字になっているが、生まれつきのものかどうかは不明。

アニメ化にあたり目の色が判明。左目は黄色であり、普段隠れている右目は緑色もしくは青色。

後述するように非常に強力な異能者であるのに加え、道化師らしく変装の心得もある。

人物

一人称は「私」。愉快そうに喋る一方で、人を殺すのに快楽を覚える残酷な性格。戦闘の際にも軽口を叩くなどする。

クイズを出すことを好むが、相手より先に自分で答えを言う、ヒントが答えになっている、そもそも問題を思いつかないなど、クイズとして成立していないことも多い。

このように陽気かつ残忍である一方で、仮面を外し全く異なる性格を見せることがある(一人称も「僕」になる)。曰く「完全に正気」であり、殺人や《天人五衰》の計画を邪悪だと認識している。

独特の人生観を持っており、曰く「鳥の自由」を求めて天人五衰に入った。頭蓋骨(≒感情)や道徳という洗脳に抗い自由を得ることを目的としている模様。

この価値観を理解したのはドストエフスキーのみであり、ゴーゴリは彼を「ドス君」と呼び「唯一の理解者であり親友」としている。

なお、コミックでは一度も彼の思考が(吹き出しの中には)書かれておらず、文字通り「考えの読めない」人物である。

異能力

能力名外套
解説外套の布面と、離れた空間を接続する。接続できる距離は最大30メートル。

厳密には、外套の裏地を接続する。接続できる数の上限は不明だが、少なくとも2つの空間へ同時に接続できる模様。また、布の面積が広いため、人体などそれなりに大きな物も転送できる。

死角から銃を撃つ、別の場所にある電柱を打ち出す、自分の体を転送して瞬間移動するなどと、非常に汎用性の高い能力。実際には行わなかったが、相手を土砂で埋める、爆薬の爆風だけを浴びせることなどもできる模様。理論上は遠距離攻撃を相手に返すことも可能だと思われる。

戦闘に限らず、強盗や盗聴、あるいは誘拐、更に傷口から出た血を体内に戻すという応急手当まで何でもできる。本人曰く「万引きの時とか便利」であり、曰く「絶対に悪人が持ってはならない異能」。

活躍(単行本14巻のネタバレ注意)

初登場は単行本14巻、第56話。ただしこの時点では警官に変装していたため、実際に容姿を見せ本格的に活躍を始めるのは第57話から。

第56、57話時点の約半年前から秘書として斗南司法次官に接近、探偵社の有罪性に関する資料を提供し、《天人五衰》の計画の下準備を進めていた。

そして第56、57話で小栗虫太郎が乗ったパトカーを襲撃し、彼を拉致。彼の異能力『完全犯罪』を解除させた。これにより太宰治のマフィア時代の犯罪の証拠が復活し、太宰は《猟犬》の一人である条野採菊に逮捕されてしまう。

虫太郎襲撃後、政府関係者の重要人物を4人殺害。これをもって《天人五衰》からのメッセージ(宣戦布告)とした。

その後、探偵社の有罪性を告発する秘密会議に参加していた政府関係者を拘束し人質とし、警察と連携しない条件で探偵社を呼び出す。地下道から建物に侵入した敦の脚を地面に埋めて文字通り足止め。そして人質のいる部屋へ戻り斗南のみ解放した。

これらは全て『頁』の現実改変の条件である「整合性」をもたせ探偵社を《天人五衰》にすり替える計画の一部であり、ゴーゴリが仲間の頭巾を脱ぐよう指示した瞬間『頁』が発動。探偵社が犯人になり、ゴーゴリは「被害者」として拘束椅子に付いていた鎖鋸で胴体を切断された。

ゴーゴリ「で 電話で助けを! 犯人の正体を!!」

斗南「《天人五衰》の正体は武装探偵社だ!!」

これにより真犯人が消滅し、探偵社から逃亡以外の道は無くなった。ゴーゴリは《天人五衰》の計画を完成させるのに多大な貢献をしたと言えよう。

単行本18巻以降のネタバレ注意

「さあ 死者復活マジックの時間だ!」

死亡したかに思われていたゴーゴリだが、単行本18巻、第77話で再登場。天空カジノから落下するシグマを空間接続で受け止め救出した。シグマの出血も、血液を体内に戻して応急処置している。このことから異能力『外套』は非常に繊細な操作も可能であると分かる。

先述の作戦の際、ゴーゴリは胴体を切断されたように見えたが、実際には異能力によって自身の胴体部分に隙間を作り、別の人間の胴体とつなげることによって自らの死を偽装していた。どうやら『外套』は外套がゴーゴリの手を離れていても発動可能な模様。

なお、上半身がゴーゴリで下半身が別人の体であるということから、外套の方にはゴーゴリの下半身と別人の上半身が生えていたのではないか? とネタにされることがある。その別人の体が既に上下に切断されていた可能性もあるが。

しかしゴーゴリは本来死ぬ予定であった。なぜ生きているのかとシグマに問われ、「親友であるドストエフスキーを殺せば感情という洗脳から解放され、真に自由な鳥であると証明できる」とい回答。シグマの異能力でドストエフスキーの異能力の詳細を探るように要請した。

ちなみに、ゴーゴリは「《天人五衰》で一番一般人っぽく驚いてくれるから」という理由でシグマを気に入っている模様。確かに他のメンバーは驚いてくれなさそうではあるが……。一方のシグマはゴーゴリが《天人五衰》の中で一番苦手らしい。

単行本22巻のネタバレ注意

欧州異能刑務所ムルソーの最下層『無限賽室』に収容されていた太宰とドストエフスキーを、異能力によって直上の第四層に転送。

ドストエフスキーを単純に殺しても自分の本能を発露したに過ぎないのではないかと自問自答したようで、親友の救出と殺害を同時に満たす妙案として、太宰・ドストにどちらかが死亡する脱獄レース、背神の遊戯「ゴーゴリ・ゲーム」を提案する。ゴーゴリ自身はゲームが始まって間もなく姿を眩ませた。

ゴーゴリ・ゲームの内容は次の通り。30分で回る毒薬を2人が同時に注射し、先に脱獄した方が解毒薬を得られるという、ルールとしては非常にシンプルなもの。しかしムルソーの警備体制は世界最高峰であり、ゴーゴリのような空間転移能力でも無い限りは攻略が非常に困難なゲームである。そこでゴーゴリは脱獄の手助けとなる「気まぐれプレゼント」を用意しており、そこから各々1つずつ道具を持ち出せる。

文豪・ゴーゴリ

モデルとなったのは19世紀ロシアの作家、ニコライ・ゴーゴリ。ロシアのリアリズム文学創始者の一人であり、社会の腐敗や人間の卑俗さを鋭く風刺した。またその作品はドストエフスキーエドガー・アラン・ポオ芥川龍之介など後世の文豪たちに大きな影響を与えた。代表作は『検察官』『鼻』『死せる魂』など。

異能力の由来にもなった『外套』は近代ロシア文学の先駆け的作品であり、かのドストエフスキーは「我々は皆ゴーゴリの『外套』から生まれ出でた」と評価している(ただし実際にはフランスの外交官ヴォギュエの言葉であったという説もある)。

なお、コミックではキャラクター紹介においてなぜか「ゴーゴリ」とファミリーネームでしか紹介されていなかった。そこで一部のファンは何かの伏線ではないかと推測していたが、アニメ化にあたり「ニコライ・G」と紹介され、名前がニコライ・ゴーゴリであると確定した。コミックでフルネームが出なかった理由は不明。

関連イラスト

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