概要
カードの種類の一つで、クリーチャーの像や絵画といったアイテムが描かれている。
バトルゾーンに出した時に効果を発揮するものが多く、使用感は呪文に近い。
イラスト枠は四角形のフレームの中に呪文と似たかまぼこ型のフレームが更に収まる形となっている。また、「シンカライズ」能力を持つタマシードは縁取りの両脇に矢印が描かれている。
バトルゾーンに出すことが出来る非クリーチャーという点はクロスギアやD2フィールドと同じだが、「シンカライズ」能力を持つものはバトルゾーンにある間ならばその上に進化クリーチャーを重ねることが出来る。
また、DMEX-19までに登場した全タマシードは種族にレクスターズを持っているので、究極スター進化以外のすべてのスター進化クリーチャーに対応している。
クロスギアと同様にクリーチャーの攻撃で破壊されることがない為、スター進化を主力としたデッキでは場持ちの良い進化元として繰り返し使うことが可能。尚、通常の進化クリーチャーを重ねていた場合は、上に重ねていたクリーチャーが除去されると進化元になっていたタマシードも一緒に除去されてしまうので注意。
総じて、スター進化のサポートが主な運用方法となる。
ただし、クリーチャーと違って攻撃出来ない為、進化クリーチャーを採用しないデッキではD2フィールドや使い捨ての呪文に近くなる他、進化クリーチャーを主戦力としたデッキであっても【我我我ガイアール・ブランド】や【レッドゾーン】を始めとした速攻デッキには採用しづらい弱点もある。
他にも、クリーチャーではないため、種族を指定する進化以外には対応していないことが多い。(例:火文明のクリーチャー1体の上に置く)
マナ進化や墓地進化といった、バトルゾーン以外のカードを進化元に指定する進化クリーチャーにも当然非対応。
後にDM22-RP1では、カードタイプにクリーチャーを併せ持つことでこの弱点を克服したカードが登場し、今後も増えていくと思われる。また、種族とシンカライズを持たない《暴竜爵の爪》など、進化元という要素は薄れ、単純に「バトルゾーンに置ける新しい種類のカード」という要素が強くなっている。
背景ストーリーでの扱い
王来MAX
クリーチャーの魂が込められたアイテムとして描写されているが、出自はジョーカーズ、鬼レクスターズ、それ以外でそれぞれ異なっている。
既存のクリーチャーが元になっているタマシードは、ジャオウガ率いる「鬼の歴史」の住人たちの「龍の歴史」への侵攻を察知した超獣世界が、それに対抗するための力として「龍の歴史」に刻まれた英雄たちの力を物質化させたもの。
「鬼の歴史」のクリーチャーたちの猛攻に苦戦する「龍の歴史」のクリーチャーたちの窮地を救ったが、一部の英雄たちの魂はジャオウガによって奪われてしまい、鬼レクスターズへと変えられてしまった。更にそれを巻物に封じ込めてより力を凝縮した、鬼レクスターズのタマシードも出現した。
一方、ジョーカーズのタマシードはジャオウガによって破壊されたジョーカーズ星から瀕死の状態で宇宙空間に放り出されたジョーカーズたちを、ジョニーが救出する過程で救命措置としてスケッチブックに封じ込めたものとなっている。
また、漫画・アニメにおいては、鬼札アバクによってジョーカーズ星が破壊されたことでジョーカーズ達がジョーと離れ離れになってしまい、「離れていても心は一つ」という魂の結晶としてジョニーを介してジョーに託された。また、星を爆破された直後のジョーカーズ達は背景ストーリーと同様に瀕死の状態となっていたが、タマシードを通してジョーの心と繋がることで一命をとりとめている。
物語の最終盤、ジャオウガが「世界をつなぐ柱」を破壊したことで、「鬼の歴史」による超獣世界の鬼化とそれに伴う世界の崩壊が始まる中、火文明と水文明の化学力、闇文明の魔術、自然文明の兵力、光文明の統率力を結集して、自然文明に伝わる「世界の危機に備えて眠っている」とされる巨大な繭を乗せたロケットが天高く発射された。
超高高度へ到達した繭はどんどんと巨大化しながら薄く広がって世界中の空を包み込むと、超獣世界そのものを一つの巨大なタマシードと化し、その魂ごと鬼化を癒したのだった。