概要
カラス銀行に所属しているギャンブラーであり、ランクは下から2番目の「4リンク」。
自身に負けて債務者となったギャンブラーたちを購入し、自身の前に跪かせることで王のように振る舞うなど性格はかなり歪んでいる。
しかしその行動の裏には「債務者を買うことで残高を減らし、強い敵と戦わず楽に勝てるランクに留まりたい」という考えがあり、本質的には臆病さと狡猾さを兼ね備えた人物であると言える。
そのためか鏡に写った彼の姿は「虎の威を借る狐」だった。
実力的には4リンクに留まって強者と戦おうとしないこともあってか銀行が定めた危険度もそこまで高くないものの、その臆病さから来る読みの鋭さや負けを糧に成長を誓う向上心の高さなど光る部分も多い。
…とここまで色々書いてきたが、現在では再登場以降のイジられキャラとしての適性や面倒見の良さなどから人気が急上昇し、作品の癒やしキャラになっているのもまた事実である。
またオークションなど債務者たちの地獄のようなその後が明らかになってからは、「獅子神さんに買われた人たちは本当に幸せだったのでは?」という意見が読者から出るなどどんどん株が上がってきている。
実際後に債務者たちを追い出した際に、2人自主的に残った者がいたということから考えてもその高い人徳が窺える。
活躍
初登場は3話。主人公である真経津の4リンクでの対戦相手として登場し、「気分屋ルーシー」で対決。
経験者であることを活かし蛍光塗料を用いて真経津が選んだ鍵穴を探ろうとするも、イカサマを見抜いていた真経津に対策されて失敗。
その後真経津の「同じ鍵穴を選んだ」という言葉から自らの開けようとしている箱が真経津のものにすり替えられている可能性を疑い、御手洗の反応を見ることですり替えの有無を判別した後、真経津に正解の場所を教えないため手が傷つくのを承知で不正解の鍵穴を刺した。
しかし無意識に正解の位置から最も離れた鍵穴を選んだことが仇となり、既に癖を見抜いていた真経津に解錠され敗北した。
それでも納得が行かずせめて何かを盗んで負けようと真経津を問い詰め、自身の選択の誤りを知り戒めのために手の傷を残すことを決めた。
それからしばらくして40話で再登場。この回から真経津に呼ばれてクラブに来たもののそのことを忘れられるなどコメディリリーフ的な役割が目立つようになる。
しかし村雨を一目見てその強さを見抜く、彼の指示の意図を理解し代わりのダイスを持ってくるなど成長が見られる描写も多く、69話ではハーフライフに昇格している。