概要
食べた者は自身と接触している岩石や石造りの建造物と同化し、巨大化することができる岩石同化人間になる。
能力の効果範囲は極めて広く、岩山と同化することで山ほどの大きさの巨人になることすらできる。
自然系ではなく超人系の悪魔の実なので、この実を食べた能力者自身が岩石の体になれるわけではなく、あくまで『同化できるだけ』である。
その為、同化する対象がない地形では何の能力も発揮できない。例えば、岩石が無い地形や船上での戦いでは能力を発揮できない。
同様に、岩石を一瞬で砂に変えることが出来る『スナスナの実』の能力者であるサー・クロコダイルは、『どうやっても勝ち目がない天敵』である。そもそも岩石との同化自体がままならないし、もし仮に同化しても、同化した岩石ごと砂に変えられて即死する可能性が付きまとうという、『一切の勝ち目を見出せないレベルの、絶望的な相性の悪さ』である。他にも、岩石をドロドロに溶かす『マグマグの実』の能力者・サカズキとの相性も同レベルで最悪である。これらの相手には、能力を一切使わずに戦うことを強いられるだろう。
逆に、『ドクドクの実』の能力者であるマゼランは、ピーカにとっては『最高に相性の良い相手』である。マゼランの毒攻撃は岩石には通用しない(マゼランが見聞色を活かしてピーカの本体がある場所にピンポイントで毒攻撃を出来たとしても、岩石の体に毒が通じるか不明)だろうし、何よりマゼランとの戦場となるであろう『インペルダウン』は、ピーカが自由に同化できる石造りの建造物なので、ピーカにとってこれ以上無いレベルの『楽に倒せる相手』だと思われる。
また、同化する際には幾つかの制限がある。
内部には本体が存在しなければならず、本体が同化している間に岩石が受けたダメージは本体にフィードバックされるという弱点を抱えるが、後者はダメージを食らう寸前に同化を解除することで不意打ち以外の攻撃を無力化できる長所でもある。
その為、上手く使いこなせば自然系の悪魔の実に近いレベルの『物理攻撃を通さない戦い方』を実現できる。
実際、この実の能力者であるピーカは上述の長所を発揮して戦っていたが、戦いの中で実の特性を看破したロロノア・ゾロの敵ではなく、見聞色の覇気で本体の位置を正確に把握され、ゾロに一太刀も浴びせることが出来ぬまま、同化解除へと追い込まれて敗北した。