概要
種類 | 自然系 |
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自然物 | |
概要 |
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能力 |
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利点 | |
弱点 |
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色 | (実の色等は不明) |
形 | (実の形は不明) |
※1 地下でドロドロした状態になっているものを「マグマ」、それが噴火などによって地上に噴出したものを「溶岩」と呼んでいるだけなので、能力の特性は同じ。
※2 作中では「火をも焼き尽くす"マグマ"」として発言しているので一応記述しているのだが、そもそも双方の能力には力量差が生じており、能力の上下関係を決めるには79巻SBSの注意書きの情報も考慮する必要がある。すなわち一般的になってしまった双方の能力の上下関係の判断手法は、全く条件が一致しない作中の戦闘描写からの比較手法、そして両者の特性同士をそのまま並べただけの比較手法なので、幾ら両者の力を比較しても間違った結果にしかならないので十分注意が必要。下記の項目で上下関係の優劣の付け方について解説しているので、そちらを参照。
解説
自然系悪魔の実の一つ。体中をマグマに変え、マグマを噴出させて操る「マグマ人間」になれる。当然「マグマ」の力の強大になれば、火山弾などの「火山噴火」の力に発展させることができる。
能力者は海軍元帥サカズキ(赤犬)。
鉄や岩盤を瞬時に溶かし、巨大な氷山すらたちまち蒸発させてしまう。
この能力により岩盤を溶かし、地中を移動することもできる。
さらに、作中では上下関係で“マグマは火をも焼き尽くす”とされ、実際マリンフォード頂上戦争でエースの火拳を押し返し、そのまま腕を焼いたうえ、致命傷を与えた。実際にそれを見ていた周囲の者は、火をも焼き尽くせることに驚愕しているとも受け取れる描写がある。
このことから考えて、一見するとマグマそのものが熱に耐えうるだけの耐熱性も有しているように錯覚してしまうのだが、そもそも両者の能力の衝突には、力量差が生まれていると思われるので、単純比較はできない。すなわち、サカズキが発揮した「マグマ」の力の強さの方が一歩優勢だったから、エースが発揮した「火」の力そのものが焼き尽され(=搔き消され)てしまったせいで、火の効果を一切発揮しなくなってしまったという方が正確。そもそも、エースを焼き尽くせた根拠をサカズキが発言している場面は、白ひげを過度に侮辱するなどの敵であるエース側を挑発して混乱させることを目的にサイコパスな発言を多くする場面。ということは話の流れからして、根拠としている能力の上下関係もプロパガンダ戦略による心理戦の一環として状況を上手く利用した発言でしかないということになるので、真っ赤な嘘である可能性が高いのである(サカズキの発言は、特に頂上戦争では敵対者に対して発言をする場面で、心理戦として敢えて根拠不明の噓を言う場面も多い。その事例の一つとして、スクアードが彼の戦略による嘘を信じ込んでしまい、結果的に騙されている描写が挙がる。このようにキャラクターの発言もそれだけ情報は不確かな場合もあるので、作中で描写があったとしても、「作中で○○○○が発言していたから=正しい」とは限らないのである。)
ただ、サカズキが「火山噴火の力を持っているのが"マグマ"なのだから、ただの"火"をも焼き尽くせる」などと能力単体でのポテンシャルという意味で発言しているとすると、マグマグの実のポテンシャルとしてはグラグラの実に匹敵する可能性が十分に考えられ、自然系最強クラスの能力であってもおかしくはない(詳細は『上下関係について』の項目を参照)。そうすると、上下関係における内容は、サカズキの発言した通り矛盾はないので、納得がいくものとなる。実際に79巻のSBSでもメラメラの実とマグマグの実の上下関係の内容は修正されていない。
要はサカズキにおける上下関係の発言は、あくまでも彼の戦略の一つとして「能力の上下関係」を利用してエース側を挑発することによって、揺さぶりをかける狙いで敢えて発言しただけに過ぎず、作者は「上下関係が存在する悪魔の実もあるよ」という意図も含めて、敢えて戦略的発言をする心理戦の場面を選んで描いただけに過ぎないと考えた方が自然で、戦闘描写と能力の上下関係は全くの別物として考えなければならないということ。
また、肉体を遥かに凌駕するほどの量のマグマを生成することが可能で、溶岩の雨を降らせることも可能な、まさに災害級の火力を有する。すなわち、この能力の最上位の力は「火山噴火」なので、能力者次第では火山災害となってしまう。
このパワーはクザン(青キジ)の持つヒエヒエの実のパワーと拮抗し、彼らが戦ったパンクハザードでは島そのものが溶岩帯と氷雪地帯に分かれてしまった。この光景は島半分が大規模噴火の発生の跡地とも言え、アイスランド、ハワイのような火山地形となっているほど。
なお、能力の絶大さは、彼の凄まじい実力と熟練度の高さ故である。
上下関係について
マグマグの実はメラメラの実の上位種とされているが、炎の温度は約1000~1800℃程度(青い炎は1万℃超)、マグマの温度は約900~1400℃程度と、温度だけで比較すれば確かに「マグマ」よりも「火」の方が高い。そのため、作中の描写や79巻のSBSの情報に納得がいっていないファンも多い。
しかし注意していただきたいのが、そもそも作者は双方の悪魔の実の能力の上下関係をどのようにして決めているのかということが依然として不明ということ。つまり作者ではなく、こちら側が上下関係の見方を根本から間違っている可能性が否定できない状態だということについても考えなくてはならないので、温度の違いではなく、それ以外の別の視点から考える必要もあるだろう。
仮にマグマグの実とメラメラの実を、元々持っている最大級のポテンシャルとして比較していた場合は、以下の理由からファンの主張とは真逆になる「マグマグの実>メラメラの実」となってもおかしくはない。以下の比較方法は、「双方の能力が最大級の力を持っている状態で、その特性が最大級の効果として発揮する」ということを考慮しているので、マグマグの実は最上位の力は「火山噴火」に発展する一方、メラメラの実は「火」で大規模な自然現象に発展できる力はないので、ただの「火」のままでの比較となっている。そうすると、
- 双方は能力単体で比べ物にならないほどの力量差が生じている時点で、温度云々の問題ではなくなってしまうので、「火」の方は例え極端に温度の高い「青い炎」だろうが、火山噴火となった「マグマ」に呑み込まれてしまい、効果は一切発揮されない(マグマグの実は圧倒的な力量差で上位)
- 生物や物体に触れると燃やせる「火」でやれることは「マグマ」でも可能で、火山噴火となった「マグマ」の場合は、発展する災害の規模・種類ともに桁違いになってしまう(マグマグの実は包摂的にも上位)
というのように、マグマグの実自体は最大で破局的噴火に発展できるほどの力量を持っていることになるのだが、その一方でメラメラの実自体にはそれに相当する力量は持っていないので、能力自体ではどんなに温度が高くてもそれは関係なくあっという間に搔き消されてしまう。こちらも地震同様に実感が湧かない者が大多数と思われるので、以下で双方の力の大きさを比較して見るとしよう。実際に能力単体では力量差が桁違いであることは明らかであることが分かるはずだ。
- 「歴史的な噴火」と「エース最大級の“火”」との比較
能力の強大さをエースのメラメラの実の最大級の「大炎戒」からの派生技の大きさと国内最大(7300年前に発生した鬼界カルデラで発生したアカホヤ噴火・9万年前に発生した阿蘇カルデラの噴火など)クラスの噴火を、火山噴出物の量で決まる爆発の大きさ「火山爆発指数(VEI)」というもので例えて、力の大きさを比較しながら実感して見るとしよう。なお、火山爆発指数は原則VEIの値が1上がると、噴出物の量は10倍に膨れ上がるのだが、VEI1とVEI2の間は100倍の差となっている。因みにエース最大級のメラメラの実の技は、描写を見るに火山噴火の中で最大でVEI3程度と推定できるので、その程度の大きさを基準にする。
VEI | 大きさの分類 | 現実と作中世界の歴史的な噴火 | 国内最大級の噴火との力量差の目安 |
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3 | 中規模噴火 |
| 数万倍 |
4 | 大規模噴火 |
| 数千倍 |
5 | 数百倍 | ||
6 | 巨大噴火 | 数十倍 | |
7以上 | 破局的噴火 |
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※VEI6相当「巨大噴火」に相当する規模だったとも考えられている。
このようにして見ると力量差は、「火」と「火山噴火」との比較になるので、最大で数億倍を超えるほどの桁違いで、エース最大級の「火」ですらも数万倍程度以上と、例え温度の極端な差でも到底対応しきれないほどの桁違いな力量差となっていて、多くのファンの想像を遥かに超えるものとなっている(これは、「振動⇒地震」に発展したグラグラの実と比較した場合の力量差に匹敵するため、正直能力単体でこれだけのエネルギーを持ち、対抗できる可能性のある悪魔の実はグラグラの実・ズシズシの実くらいだ)。
もう少し実感を湧かせるために、噴火の恐ろしさを現実に起きたいくつかの過去の噴火を例に挙げる。
過去の大規模な噴火の例 | VEI | 火山災害の規模 |
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9万年の阿蘇カルデラの噴火 | 7 | 火砕流が九州の広範囲を焼き尽くし、火山灰は北海道にも到達するほどの日本全土を覆う規模だったと考えられている |
7300年前の鬼界カルデラの噴火 | 7 | 火砕流が鹿児島県にまで到達し、火山灰は東北地方にまで到達するほどの規模で、九州や四国にあった縄文の土器文化の痕跡が無く、ほぼ全滅と言えるほどの噴火だったと考えられている |
2022年のフンガ・トンガ噴火 | 5~6 | こちらは最近発生した巨大噴火なので、記憶に残っている者も多いだろう。こちらの噴火様式は「プリニー式噴火」。噴煙の高さは最大58km程度にも達し、その範囲は関東地方一円をすっぽりと覆い尽くすほどの規模で、噴火の衝撃によって発生した「空振(くうしん)」などによって世界中で津波が観測される事態となった(約8000kmも離れた日本でも最大1m超の津波が観測された) |
これらの事例だけでもメラメラの実である「火」が相手にしているのは、力が大き過ぎる火山噴火そのものでもある「マグマ」なので、「温度の差で有利だから」という甘い考えで挑んでしまうと、メラメラの実の能力者は例え青い炎でも痛い目を見ることになるということが分かる。因みにVEIは8まであるので、世界に目を向けると国内最大級よりも遥かに巨大な噴火も起きている。このようにマグマグの実の最大級の力は、はっきりとした描写や情報がないというだけで、「世界を滅ぼす力」と称されるグラグラの実にも引けを取らないポテンシャルを持っている可能性が十分に考えられるのである。
- 「火」「マグマ(火山噴火)」から発展・誘発する可能性のある災害の規模の比較
「★」は、作中で描写されている災害。
メラメラの実(火) | マグマグの実(マグマ) |
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火災 | 火災(溶岩等のよるもの)★ |
噴石 ★ | |
火山泥流 | |
火砕流・火砕サージ | |
火山灰 | |
火山ガス | |
火山性地震 ★ | |
火山性津波(海に火砕流が流れ込むなど) |
メラメラの実の方は「火」がどんなに強くなって温度に差は開くが、「火災」にしか発展しない一方で、マグマグの実が「火山噴火」に発展した場合は火山灰・噴石などの発生などの火災以外の現象も誘発してしまうため、災害の規模も大規模火災にしか発展しない「火」よりもとにかく桁違いなのである(実際に現実では大正桜島噴火が例として挙がり、噴火開始から僅か8時間後にマグニチュード(M)7.1という桜島地震を誘発していて、逆パターンである1707年の富士山の噴火では49日前に発生したM8.9と推定される宝永地震(南海トラフ巨大地震の一つ)が発生している)。大規模噴火クラス以上となった場合は、惑星規模で気候すらも変えてしまうほどの力を持っている。さらに火山災害の一つ「溶岩流」などのように、溶岩に触れた物体や生物はすべて燃やしてしまうので、触れたら火災を引き起こす。つまり、火でやれることはマグマでもやれてしまうのだが、逆パターンである火では、マグマを形成するということはできないので、マグマ関連の力は扱えない。
「マグマグの実>メラメラの実」となっている理由は、根本的な問題が能力単体での比べ物にならないほどの桁違いな力量差にあるので、「火」の効果は一切発揮されずに焼き尽くされてしまい、温度に幾ら差が開いたとしてもどうにもならないからだということが推定できる。そうすると、疑問を抱いていたファンも納得だろう。
このケースでは「マグマグの実なら“マグマ”」「メラメラの実なら“火”」と、特性同士をそのまま比較しても意味がないということを表した比較方法と言える。両者の上下関係は能力を発揮する過程も考慮していると見られるので、温度の差だけで決められるほどそこまで単純ではない。つまり、マグマグの実の方は「マグマ⇒火山噴火」にも発展する力を持っているということを一切考慮していない故、納得できない結果になってしまっているだけである可能性が高いのである。
しかし、これはあくまでも能力単体で見た場合の話。そもそも悪魔の実の能力は、能力者がその力に相応しい力量になった段階で、初めてその力に相応しい効果を扱えるようになるもので、能力のポテンシャルを如何に引き出せるのかについては能力者自体にかかっている以上、それは全くの別問題なのである。最も分かりやすい例では、「通常能力⇒覚醒能力」で、能力を得ただけでは覚醒能力を扱えないし、逆に覚醒能力を扱えても能力者が極端に消耗していれば、それをすぐに扱うことはできない。つまりサカズキではないごく普通の一般人が、マグマグの力を最大限に引き出しても、強大なマグマには到底ならない可能性の方が圧倒的に高く、「火山噴火」は「地震」同様に力が大き過ぎて、発展する可能性は0と言っても良いだろう。
実際にSBSの情報には、上下関係を記した悪魔の実の下の覧に、以下の注意書きが足されているので、悪魔の実の能力の上下関係についてもその点に注意しなければならない。
- 能力のルールは別の方向にも向かっていたりする
- 能力の強さ=キャラクター(能力者)の強さでもない
- どんな戦いも勝負の行方は分からない
このような情報(特に2番以降の内容が重要)から、「マグマ」と「火」による攻撃の衝突の描写をそのまま単純比較して判断したところで、それは既に双方の能力の条件が対等ではない以上、比較の仕方が根本から間違っているということになるので、すべて同じ条件で比較しなければ上下関係を判断することはできないということが分かる。
実際に戦闘においてはケースバイケースで、逆にメラメラの実の能力者が、マグマグの実の能力者を圧倒する可能性も十分に考えられるので、「マグマグの実>メラメラの実」⇒「メラメラの実>マグマグの実」と逆転してしまう可能性も出てきてしまう。最も分かりやすい事例が、マグマグの実の能力者とヒエヒエの実の能力者の戦闘で、普通に能力の相性でマグマグの実の能力者が簡単に圧倒するはずなのだが、戦闘が10日間にも及ぶほどマグマグの実の能力者が苦労してしまっていることだ。さらにケースバイケースで能力の相性が逆転している事例も実際にあり、その代表的な例がドクドクの実の能力者(毒)とドルドルの実の能力者(蝋)の戦闘である。蝋は毒を通さず、Mr3の能力が優勢だったが、その後に蝋の強度を凌駕するほどの猛毒を出したマゼランには通用しなくなり、結果的に逆転してしまった。
また、双方の悪魔の実の能力者の戦闘は、覇気やその他の技術なども関わってきてしまい、描写されている双方の能力の力量は全く対等ではないケースが殆ど。それは強者であればあるほどより複雑なものとなっていく。
戦闘における「能力の上下関係」「能力の相性」については、本来はあくまでも双方の強さや勝敗を決める"一つの指標"として見るもので、鵜吞みにするものではないので、作中の戦闘描写から「能力の上下関係」を判断できる可能性は0と言っても良い。
余談
- 能力者について
作中では能力者が赤犬であった事により、より絶大な能力として描かれているが、『ONEPIECE magazine vol.10』によると自然系の能力も制御は練度(力量)次第とされるため非常に難しく、常人であれば望んだ部位を変化させることさえも一朝一夕ではかなわないとのこと。
つまり、結局はこの能力も使い手の力量と技術に伴って多く使用幅を広げているからこそ、より強力な使い方ができる程に昇華されたという話である。
ちなみに、大将の中で唯一実の名前が劇中で語られておらず、SBSにて名称が判明。
関連タグ
類似能力
メラメラの実…SBSにて上下関係が明確にされている悪魔の実
地学現象を引き起こす能力
グラグラの実…こちらは「地震」に発展する悪魔の実