概要
種類 | 自然系 |
---|---|
自然物 | マグマ(=溶岩)※1 |
概要 |
|
能力 |
|
利点 | |
弱点 |
|
色 | (実の色等は不明) |
形 | (実の形は不明) |
※1 地下でドロドロした状態になっているものを「マグマ」、それが噴火などによって地上に噴出したものを「溶岩」と呼んでいるだけなので、能力の特性は同じ。
※2 作中では「火をも焼き尽くす"マグマ"」として発言しているので一応記述しているのだが、そもそも双方の能力には力量差が生じていると思われるため、作中の描写から単純比較はできないということに注意。
自然系悪魔の実の一つであり、体中をマグマに変えたり拳型の火山弾を放つことができる「マグマ人間」になれる。
能力者は海軍元帥サカズキ(赤犬)。
鉄や岩盤を瞬時に溶かし、巨大な氷山すらたちまち蒸発させてしまう。
この能力により岩盤を溶かし、地中を移動することもできる。
さらに、作中では“マグマは火をも焼き尽くす”とされており、実際マリンフォード頂上戦争でエースの火拳を押し返し、そのまま腕を焼いたうえ、致命傷を与えた。
このことから考えて、一見するとマグマそのものが熱に耐えうるだけの耐熱性も有しているように錯覚してしまうのだが、そもそも両者の能力の衝突には、力量差が生まれていると思われるので、単純比較はできない。すなわち、サカズキが発揮した「マグマの力」の強さの方が一歩優勢だったから、エースが発揮した「火の力」そのものが焼き尽され(=搔き消され)てしまったせいで、火の効果を一切発揮しなくなってしまったという方が正確。
また、サカズキが「火山噴火による災害そのものの力を持っているのが"マグマ"なのだから、"火"をも焼き尽くせる」などと能力単体でのポテンシャルという意味で発言したのなら、マグマグの実のポテンシャルとしてはグラグラの実に匹敵する可能性が十分に考えられ、自然系最強クラスの能力であってもおかしくはないので、それは矛盾しているとは言えなくなる。詳細は『上下関係について』の項目を参照。
つまり「火をも焼き尽くす"マグマ"」という発言は状況的に考えると、あくまでも彼の戦略の一つとして能力の上下関係を利用してエース側を挑発することによって、揺さぶりをかける狙いで発言しただけに過ぎないと考える方が自然なのである。
また、肉体を遥かに凌駕するほどの量のマグマを生成することが可能で、溶岩の雨を降らせることも可能な、まさに災害級の火力を有する。
このパワーはクザン(青キジ)の持つヒエヒエの実のパワーと拮抗し、彼らが戦ったパンクハザードでは島そのものが溶岩帯と氷雪地帯に分かれてしまった。
なお、能力の絶大さは、彼の凄まじい実力と熟練度の高さ故である。
上下関係について
マグマグの実はメラメラ実の上位種とされているが、温度で比較すると確かに「マグマ」よりも「火」の方が高い。そのため、作中の描写や79巻のSBSの情報に納得がいっていないファンも多い。
しかし注意していただきたいのが、そもそも作者は双方の悪魔の実の能力の上下関係をどのようにして決めているのかということが依然として不明だということだ。つまり作者ではなく、こちら側が上下関係の見方自体を根本から勘違いしている可能性が否定できない状態だということについても考えなくてはならないので、温度の違いではなく、それ以外の別の視点から考える必要もあるだろう。
仮にマグマグの実とメラメラ実自体は、元々持っている最大級のポテンシャルとして比較していた場合は、以下の理由からファンの主張とは真逆になる「マグマグの実>メラメラ実」となってもおかしくはない。
- マグマグの実が火山噴火そのものの力、一方でメラメラ実が火災そのものの力として、比較していた場合であれば、それは能力単体での力量差の問題であり、温度云々の問題ではない
- 火でやれることは、マグマでも可能となってしまう(生物や物体に触れると燃えてしまう)
というのように、マグマグの実自体は最大で破局的噴火に発展できるほどの力量を持っていることになるのだが、その一方でメラメラ実自体にはそれに相当する力量は持っていないので、能力自体ではどんなに温度が高くてもそれは関係なくあっという間に搔き消されてしまう(エースのメラメラの実の最大級の「大炎戒」からの派生技もあるが、今回はマグマグの実なので、火山噴出物の量で決まる爆発の大きさ「火山爆発指数(VEI)」というもので例えて力の大きさを比較する。なお、火山爆発指数は原則VEIの値が1上がると、噴出物の量は10倍に膨れ上がるのだが、エース最大級のメラメラ実の技は、描写を見るに火山噴火の中では小さい部類の方に入ってしまうので、最大の破局的噴火に相当するVEI7以上には全然程遠い)。このようにマグマグの実の最大級の力は、はっきりとした描写や情報がないというだけで、「世界を滅ぼす力」と称されるグラグラの実にも引けを取らないポテンシャルを持っている可能性がある。
また、火山災害の一つ「溶岩流」などのように、溶岩に触れた物体や生物はすべて燃やしてしまうので、触れたら火災に発展する。つまり、火でやれることはマグマでもやれてしまうのだが、逆パターンである火では、マグマを形成するということはできないので、マグマ関連の力は扱えない。
しかし、これはあくまでも能力単体で見た場合の話。そもそも悪魔の実の能力は、能力者がその力に相応しい力量になった段階で、初めてその力に相応しい効果を扱えるようになるもので、能力のポテンシャルを如何に引き出せるのかについては能力者自体にかかっている以上、それは全くの別問題なのである。最も分かりやすい例では、「通常能力⇒覚醒能力」で、能力を得ただけでは覚醒能力を扱えないし、逆に覚醒能力を扱えても能力者が極端に消耗していれば、それをすぐに扱うことはできない。
実際にSBSの情報には、上下関係を記した悪魔の実の下の覧に、以下の注意書きが足されているので、悪魔の実の能力の上下関係についてもその点に注意しなければならない。
- 能力のルールは別の方向にも向かっていたりする
- 能力の強さ=キャラクター(能力者)の強さでもない
- どんな戦いも勝負の行方は分からない
このような情報から、「マグマ」と「火」による攻撃の衝突の描写をそのまま単純比較して判断したところで、それは既に双方の能力の条件が対等ではない以上、比較の仕方が根本から間違っているということになるので、すべて同じ条件で比較しなければ上下関係を判断することはできないということが分かる。
実際に戦闘においてはケースバイケースで、逆にメラメラの実の能力者が、マグマグの実の能力者を圧倒する可能性も十分に考えられるので、「マグマグの実>メラメラの実」⇒「メラメラの実>マグマグの実」と逆転してしまう可能性も出てきてしまう。最も分かりやすい事例が、マグマグの実の能力者とヒエヒエの実の能力者の戦闘で、普通に能力の相性でマグマグの実の能力者が簡単に圧倒するはずなのだが、戦闘が10日間にも及ぶほどマグマグの実の能力者が苦労してしまっていることだ。
また、双方の悪魔の実の能力者の戦闘は、覇気やその他の技術なども関わってきてしまい、描写されている双方の能力の力量は全く対等ではないケースが殆ど。それは強者であればあるほどより複雑なものとなっていく。
つまり、戦闘における「能力の上下関係」「能力の相性」については、本来はあくまでも双方の強さや勝敗を決める"一つの指標"として見るものなので、鵜吞みにするものではないのである。
余談
- 能力者について
作中では能力者が赤犬であった事により、より絶大な能力として描かれているが、『ONEPIECE magazine vol.10』によると自然系の能力も制御は練度(力量)次第とされるため非常に難しく、常人であれば望んだ部位を変化させることさえも一朝一夕ではかなわないとのこと。
つまり、結局はこの能力も使い手の力量と技術に伴って多く使用幅を広げているからこそ、より強力な使い方ができる程に昇華されたという話である。
ちなみに、大将の中で唯一実の名前が劇中で語られておらず、SBSにて名称が判明。
関連タグ
類似能力
メラメラの実…SBSにて上下関係が明確にされている悪魔の実