たんけんぼくのまち
たんけんぼくのまち
概要
NHK教育(現在のEテレ)で1984年から1992年にかけて放送されていた小学三年生の社会科授業に対応した教育番組。全160話+特別編2話。
将来的に自分の商店を持つのを目標とする主人公のチョーさんが様々な街の商店へ修行の為に下宿し、配達の仕事の傍ら地域社会の仕組みを学んだり配達の際に役立てる為に「たんけん地図」(初期の名称は「ひみつ地図」)という自作の地図風イラストを作成していくというのが番組の大筋である。
下宿先の商店の店主や客は実際に現地に住む住人で、通行人として番組スタッフがエキストラとして出演する事もままあった。
配達に使用していた自転車は「チョーさん号」と名付けられ、シリーズ途中からデコレーションもされるようになる。
8年間レギュラー放送されていただけあり当時の視聴者からの人気も高く、2009年には過去に下宿していた街の内最初の舞台の長野県諏訪市と最後の舞台の神奈川県三浦市へ再び訪れる特別編が、2022年にはチョーさんが副音声で当時の製作裏話を語る過去作の再放送が放映された。
主な登場人物
演:ながしましげる(番組途中でながしまゆういちに改名。現在のチョー)
年齢:18歳→26歳(最終回時点)
本作の主人公。紺色のキャップと黄色いジャケットに円眼鏡が特徴。
自分の商店を持った後に「日本一の店長」になる事を目指す青年。
詳しくはチョーさんの項目を参照。
- 商店のおじさん・おばさん
チョーさんの下宿先の商店で働く夫婦達。
いずれも現地で実際に働く住民達で専業俳優ではない。
このような出演者方式は後年の『ストレッチマン』などでも見られた。
主題歌
知らないことが おいでおいでしてる
出かけよう 口笛ふいてさ
ビックリしようよ あららのら
調べて納得 うん、そうか!
おもしろ地図を 広げよう
探検 発見 ぼくの町
※放送開始当初は坂本九が歌唱していたが、放送期間中の1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故に巻き込まれて急逝したため、以降はチョーさん(長島雄一)が歌うバージョンに変更になった。後に、1番しかなかった歌詞に長島の書き下ろしで2番と3番が追加された。
余談
作品裏話
チョーさんが作中で作成していたたんけん地図(ひみつ地図)は勿論チョーさん本人による手描きだが下書きはしておらず基本的に一発描きだった模様。
この地図は当初は特定の回でしか作られなかったが、番組開始から2、3年後からは定番演出として毎回作成するようになった。
劇中でチョーさんが配達に使用していた愛車「チョーさん号」は、少なくとも初代は収録先の現地住民の物を撮影用に借用していたようで、時にはその住民が配達先の客として出演する事もあった。
これは撮影用に自転車をNHKからロケ先に持っていく手間を考えての措置だったとの事。