概要
多くは交通事故防止のために踏切警報機と遮断機が設置されている。
踏切警報機は特徴的な形をしていることから、背景におけるアクセントとなるため、pixivにおいて、踏切を題材としているイラストは少なくない。
交通法規では自動車などは踏切を通過する際はいったん停止しなければならず、また遮断機が下りているときは当然ながら通過してはならないため、朝夕のラッシュ時などに遮断機が長時間降りている踏切では、毎日のように交通渋滞を引き起こす要因ともなっている。
この事もあり、新規で鉄道を開業させる場合では、法令により新たな踏切を作る事が出来なくなっている。また在来線とは異なる規格である新幹線や、基本的に地下を走行する地下鉄などでは営業路線内には踏切は存在しない(工場や車両基地に入る非営業の入出庫線では存在する)。
都心部の高架化や地下化、また地方線区の赤字線廃止もあって年々減少する傾向にある。
踏切の種類
踏切は主に4種類に分かれる。
第1種踏切
遮断機、警報機のついている、もしくは踏切保安係が操作する踏切。日本で一番多く存在するメジャーな踏切で、遮断棒を左右どちらか片側から下げるタイプである。
後者の有人踏切の場合は、警報機の作動と共に警告表示のついたワイヤーを保安係員の操作により上げ下げするタイプが多かったが、人身事故が多発して前者の自動式に置き換えられたこともあり、有人操作の踏切は現在の日本ではほとんど存在していない。
遮断機と警報機さえ付いていれば第1種踏切なので、×形の看板の無い構内踏切等もここに含まれる。
第2種踏切
踏切保安係が操作する踏切の中で、一定時間のみ操作されるもの。現在の日本には存在しない。
第3種踏切
遮断機のないタイプ。まず都心では見られないものの、田舎の一部の踏み切りに存在する。遮断機が無い事以外は第1種踏切に同じ。