概要
下半身が切断されて上半身だけの姿の女子中学生や女性の亡霊。
事故などで下半身が切断されてしまった女性、あるいはその人が妖怪化したものとされている(下半身だけ透明人間という説もある)。
足が無いので空中を浮遊するか肘を使って移動するのが特徴で、このときの両手だけで歩く擬音から「テケテケ」という名前が与えられた。
赤い物を身につけていると体を真っ二つにされるなど作品によって設定は違うが、性別は女性がほとんどで、襲われるのも女性の割合が多い。
主な対象法は地面に伏せてやり過ごすか、角を直角に急に曲がると良いとされる。前者はテケテケが上半身しかない為、後者はテケテケはあまりにも動きが早いので急には曲がれないからである。
フィクションでのテケテケ
学校の怪談では知名度のある存在なので「地獄先生ぬ~べ~」を始めとした、多くの漫画などに登場している。
地獄先生ぬ~べ~
『ぬ~べ~』では「テケテケの話を聞いた者のもとに現れる」存在だと言われ「追い払う呪文」があり、それを唱えれば逃げるというカシマレイコ的存在として描かれている。物語内では噂を聞かされてテケテケを恐れるようになった栗田まことのもとにやってきた。
ただし、実は「追い払う呪文」そのものがデマ情報であり、その正体は「人の噂による思念が本来成仏するべき存在を無理矢理現世に縛り付けてしまった」念縛霊と言われる存在。噂を聞いた(信じた)者の元に現れるのは、その「テケテケを怖がる念」が霊を縛っているせいであり、その念縛を無くすため。
真の対処は「テケテケになってしまった人の成仏を真摯に願い、怖がったことを詫びながら拝むこと」とされている。
逆に「追い払う呪文」は実は「テケテケの噂を広めた者」(テケテケを都市伝説の化け物に貶めて成仏できなくした者)を識別するための記号であり、その呪文を唱えた者はテケテケの怒りに触れて悲惨な末路を遂げた。
映画「テケテケ」
大島優子氏と岩田さゆり氏が劇場版のテケテケ&テケテケ2で主演を演じ、その際に長宗我部陽子氏がテケテケを演じた。
実写映画『学校の怪談』版
都市伝説として伝わる姿から大幅なアレンジが加えられており、ピンク色の体と長い腕、短いながらも足があるというのが大きな特徴。
胡坐をかいたようなポーズで、空中を飛び回る。このため、下半身の無い妖怪というより、オランウータンというか猿のお化けを思わせる姿のような印象を与える。
同シリーズに登場する妖怪の中では最も有名な部類で、マスコットキャラクター的な立ち位置に存在する。
作品によって設定が異なり、1では埴輪の中に封印されていた妖怪で、2では寺から盗まれた妖怪屏風から復活したというものになっている。
また、学校の怪談3では親戚のシャカシャカという妖怪も登場した(勿論本人も登場)。
リアリスティックホラー 学校の怪談
長い髪を生やした怪物の生首から腕が生えたようなクリーチャーじみたデザインが特徴。
映画研究部の高校生達がテケテケに立ち向かう内容となっているが、クライマックスでは『ストリートファイター』のリュウのコスプレをした(だけの普通の)高校生が波動拳を放ってテケテケを撃破していた。
学校の幽霊
収録エピソードの1つである「てけてけとぶんぶん」に登場。
作中では「ぶんぶん」という男性版テケテケが登場しており、テケテケに相当する下半身が無い看護婦の幽霊と抱き合っていた。
関連動画
関連イラスト
余談
そのモチーフの割に以外とR-18(Gではない)作品は投稿されている。
半身切断を除けばあまり人外に見えない普通の女の子だからだろうか…