声:福原かつみ
概要
本作の主人公。緑髪で前髪が一部白い。ジョブは狩人で20歳。
メブキの街のガードで一番の討伐数を挙げるエース。
恋愛経験の無さからリア充に偏見があり、またメンタルでは悪口等々には耐性が低め。ただし魔物に絡まれた女性陣を救出するためにセクハラまがいの行為に及ばざるを得ない場面では、罪悪感を感じながらも断りを入れてから取り掛かる等、良識を持ち合わせていることから作中の女性陣からも一定の信頼を寄せられている。
男女の恋愛に対しては一定の憧れを持っているが、エノメの娘エシュネが自分に向ける親愛を異性に対する好意と勘違いした時のトラウマから、異性から寄せられる好意に対して臆病になっているフシがある。さらに自身が男性としてモテると思ってないと言う自信の無さと仕事に勤勉すぎる生真面目さからハナバタやコインと言った面々の行為をガード関連の話題で返してしまうと言う朴念仁を通り越して恋愛フラグブレイカーになりかけたこともある。
これまで訓練とガードの仕事一筋であったが、それゆえ交際等々華のある経験がないことを悲観し、仕事を辞めると言い出したことから、彼を引き止めたいギルドから新人ガードの教育を任せられる。キクルにとっては新人が一人前に育てば晴れてお役御免となるプランだったのだが、その彼女らはほとんどが残念な面々ばかりであり、指導に四苦八苦する苦労人となってしまう。
普段は口下手だがツッコミの際の語彙力に定評がある、作中のメインツッコミ担当。
一方でラッキースケベ的な展開に見舞われるとボケ一辺倒に早変わりする。また性欲が一切ないわけでは無く、異性の胸などには見惚れるシーンなども。
ジョブ「狩人」
類稀な身体能力と柔軟な対応力を武器に搦め手や死角からの攻撃を得意とする。主な得物は弓だが短剣も扱える。
零式
9巻以降のネタバレ注意
キクルは「武技」や「戦技」を使う明確な場面が9巻まで一切なかったのだが、実はマナが一切使えない体質だったと判明する。
マナの通り道である魔道を過去に激しく損傷し失っており、マナを必要とする各種スキルの数々が使用できない。そこで周囲の大人たちは彼を死に物狂いで鍛え上げ、気配を消す「隠密」、投擲の精度を上げる「投擲術」、瞬間的に加速する「縮地」、高速の太刀筋「刹那」といった各種ジョブのスキルに相当する超人的な技の数々を取得させた。これらを総称して「零式」と名付けられた。
その身体能力は凄まじく、イバラの街のエースであるサラン・ブレイドと敵対時に(所持スキルを誤認させるように立ち回っていたのも合わさって)彼をズタボロにして敗北に追い込むほど。
通常のスキルと違ってオンオフが効かないことから、就寝時も含めて常時能力を発揮できるメリットを持つ一方で、「隠密・零式」で気配こそ消せども攻撃に込めた殺気は消せないなどというように、模倣できる能力はあくまでも身体能力そのものの成せる範疇であるという制約を抱えている。