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プロフィール編集


概要編集

本作の主人公。

緑髪で前髪が一部白い男性で、メブキの街のガードで一番の討伐数を挙げるエース。

恋愛経験の無さからリア充に偏見があり、またメンタルでは悪口等々には耐性が低め。ただし魔物に絡まれた女性陣を救出するためにセクハラまがいの行為に及ばざるを得ない場面では、罪悪感を感じながらも断りを入れてから取り掛かる等、良識を持ち合わせていることから作中の女性陣からも一定の信頼を寄せられている。

男女の恋愛に対しては一定の憧れを持っているが、エノメの娘エシュネが自分に向ける親愛を異性に対する好意と勘違いした時のトラウマから、異性から寄せられる好意に対して臆病になっているフシがある。さらに自身の男性としての魅力に対する自己評価の低さと仕事に勤勉すぎる生真面目さからハナバタコインと言った面々のアプローチを仕事の話題で切り返すような、朴念仁を通り越して恋愛フラグブレイカーになりかけたこともある。


これまで訓練とガードの仕事一筋であったが、それゆえ交際等々華のある経験がないことを悲観し、仕事を辞めると言い出したことから、彼を引き止めたいギルドから新人ガードの教育を任せられる。キクルにとっては新人が一人前に育てば晴れてお役御免となるプランだったのだが、その彼女らはほとんどが残念な面々ばかりであり、指導に四苦八苦する苦労人となってしまう。


普段は口下手だがツッコミの際の語彙力に定評がある、作中のメインツッコミ担当。

エロハプニングに対しての反応が薄いことが多いが、性欲が一切ないわけでは無く、クエスト中など有事の時は必死に自制しているだけで、間近で起こる異性の露出やスタイルには思わず見惚れてガン見したり、女性と密着状態になった際に股間のナイフが無自覚に反応することもしばしばで、平時の反応は初心な青少年そのもの。

そして自身がいざエロハプニングの当事者になろうものなら、そんな異性への耐性のなさ且つ欲望ダダ漏れの醜態を露呈しながらボケ倒すことも頻繁に起こる。

実力はまごう事なきエースなのだが、手段を選ばず、ネームド候補の芽を未熟な内に摘むそのスタイル故にメブキの町の同業者からは「雑魚狩りエース」などと呼ばれており、評判はあまり良くない。一方でイバラの街の同業者からは事前にエース級の実力を目前で見ていた為か畏怖の念を向けられており、実力が評価されている模様……それはそれとして傍から見るとハーレム状態である為に嫉妬されている。一般人にもほとんど存在を知られておらず、「実績ゼロ・存在感ゼロ・浮いた話ゼロ」という意で「零のキクル」と呼ばれる始末であったが、11巻ではザンゾーのネットサーフィンの影響で、大型掲示板において「美少女を侍らせたプレイボーイ」という評判と共に悪い意味で有名になってしまった。


実は幼少期に「イデン連邦」という国からサイシキ国に連れて来られたらしいのだが、後述する経緯が原因なのかその時の記憶がない。


ジョブ「狩人」編集

類稀な身体能力と柔軟な対応力を武器に搦め手や死角からの攻撃を得意とする。主な得物は弓だが短剣を扱った近接戦闘や投擲も得意。


ジョブの能力とは別に戦術眼にも優れており、一筋縄では行かないネームド戦では可能な限り情報を集めた上で、仲間の力を借りながら二手三手先を読んだ行動を取って勝機を手繰り寄せる。



零式編集


 9巻以降のネタバレ注意


キクルは「武技」や「戦技」を使う明確な場面が9巻まで一切なかったのだが、実はマナが一切使えない体質だったと判明する。

幼少期に事件に巻き込まれてマナの通り道である魔道を激しく損傷し失っており、マナを必要とする各種スキルの数々が使用できない。そこで周囲の大人たちは彼を死に物狂いで鍛え上げ、気配を消す「隠密」、投擲の精度を上げる「投擲術」、瞬間的に加速する「縮地」、高速の太刀筋「刹那」といった各種ジョブのスキルに相当する超人的な技の数々を取得させた。これらを総称して「零式」と名付けられた。

その身体能力は凄まじく、イバラの街のエースであるサラン・ブレイド率いる上位ランカーの実力者三人を相手に(相手の心理を読んでブラフをかけたり所持スキルを誤認させるように立ち回っていたのも合わさって)単身で戦闘不能にまで追い込んでしまうほど。


通常のスキルと違ってオンオフが効かないことから、就寝時も含めて常時能力を発揮できるメリットを持つ一方で、「隠密・零式」で気配こそ消せども攻撃に込めた殺気は消せないなどというように、模倣できる能力はあくまでも身体能力そのものの成せる範疇であるという制約を抱えている。


一方で、この世界では離職時にジョブやスキルを返納しなくてはならないが、キクルの零式は本人が身体を鍛えた結果であるので返納せずに済むというメリット(?)もある。


使用スキル(?)編集

※作中本編で言及があったものに留める


石火・零式

一般的な忍法スキル「石火」を超えるスピードでの全力疾走。

具体的には100mを4秒(時速約90km)で駆け抜けることができる。


縮地・零式

強い踏み込みからの跳躍によって「石火・零式」よりも更に早いスピードで短距離を移動する。

その分足に負担を掛けるらしくインターバルを挟む必要があるため、常用には向かない。


余談編集

2023年の現段階でレギュラーキャラの中でも彼のみ、他と比べて由来の推測が困難なこと、また公式に明言されていないのも手伝って、彼の名前の由来については未だにファンの間で諸説が飛び交っている。以下、その一例。


間男説:キクル(気狂)・マダン(間男)から。


マナを持たない呪名説:マダン(魔断)から。

 ⇒しかしマナが無い体質は上述の通り、呪名ではなく後天的な理由と明かされている。


射手説:マダン(魔弾の射手)から。


狩人説:マタンキクル(アイヌ語で狩人の意)から。


アダム説:周囲を取り巻く「樹」にまつわる単語の数々、アダム(adam)のアナグラムから。

関連タグ編集

不徳のギルド 主人公 苦労人 不遇


サイタママッシュ・バーンデッドアスタ:魔法や超能力のような特殊能力を持たず、極限まで鍛え上げた身体能力を主武器として強敵と渡り合う共通点を持った主人公繋がり。


望月冬夜:中の人とファンタジー作品やほぼハーレム状態つながり。しかしキクルの場合周りがポンコツ揃いで振り回されがち・常識人・苦労人といった違いがある。だが、敵の多いキャラクターなので中の人が同じという理由でキクルまで影響も多少は存在している。

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