名前の元ネタ
イタリアにあるカロッツェリア、ザガートが元ネタ。1919年創立と、大変長い歴史を持つ。
自動車のデザインやボディの製造を手掛けており、名車と評される車も多数。
概要
CV:小杉十郎太
セフィーロの『柱』エメロード姫の祈りを補佐する神官(ソル)。クレフの弟子の1人。
黒い装束に身を包み、冠を飾った、床近くまである黒い長髪を毛先近くでまとめている男性。
穏やかで思慮深い性格であったが、ある理由から魔法騎士を抹殺しようと刺客を向ける。
一見セフィーロの支配を目的としているように思われたが、『柱』としての使命を果たせなくなった彼女が自分自身を殺してもらうために招喚した魔法騎士からエメロード姫を護るために魔法騎士と敵対する。
実はエメロード姫とは互いを思い合う仲であるが、何よりも心が勝る意志の世界であるセフィーロにおいて『柱』は最も意志の強い存在であり、文字通りセフィーロを支えるために祈り続ける存在であり、特定の誰かを思うことで祈りが疎かになってしまえば世界は崩壊してしまうという誰かを愛することすら許されない辛い役目であった。
セフィーロが崩壊したのはザガートがエメロード姫を幽閉して祈りを妨げているためと考えられていたが、原因はザガートへの恋心から『柱』としての務めが果たせなくなったエメロード姫にある。
ザガートは神官としてエメロード姫を補佐をする一方でセフィーロの『柱』制度に疑問を覚え、エメロード姫を慮り、彼女を生かすため、彼女に普通の女性としての幸せを与えるべく魔法騎士と戦うことを決意する。
そして空中宮殿に現れた魔法騎士を自らの意志の力で創造した魔神で迎え撃ち、圧倒的な力を見せつけるが、魔法騎士達3人の意志の強さにかなわず、合体魔法「閃光の螺旋」を受け敗北。
エメロード姫に自由になるよう言い残し、消滅した。
第二部に登場する魔法剣士ランティスは弟であり、原作では髪型と瞳の色(セフィーロの空の色)以外は瓜二つというほど酷似しているが、アニメではザガートの弟であることを強調させるために同じ声優、同じ紫色の瞳という設定になっている。
ザガートはエメロード姫を『柱』という軛から解放させることを目的としていたが、セフィーロの異変の原因がエメロード姫にあるとセフィーロの民たちに知られぬためにあえて悪役を演じていた節がある。
配下の者もアニメオリジナルのイノーバを除くと、一方的にザガートに思いを寄せるあまりに勝手に暴走するアルシオーネ、魔獣を操る故に誤解され肉体的にも精神的にも未熟な少年であるアスコット、外国のチゼータ出身で金で雇われただけのカルディナ、ザガートに魔法で洗脳されたラファーガなどと情状酌量の余地のある面々。
自分が敗れた後に配下となった者たちが不当な目に合わないように慮ったとも考えられる。
アルシオーネに至っては彼女を利用するだけ利用して彼女の求愛を嫌悪して切り捨てたともとれるが、騙されて利用されただけという免罪符が与えたとも取れる上、原作では彼女を『消滅』させたように見せているが別の場所へと避難させた可能性もなきにしもあらず。
セガサターン版魔法騎士レイアースに登場するイノーバの絵日記である黒の日記には無表情だがどこかボンヤリとした様子のザガートが描かれており、弟のランティス同様に天然なところがあった印象がある。
セガサターン版ではイノーバが配下の者たちを粛清のために殺しているためにより、指示を出していないにもかかわらず冷酷な悪役といった印象を与えている。
魔法騎士レイアースがシリーズ初参戦した「スーパーロボット大戦T」にも物語中盤の大ボス格として登場し、上記の黒い魔神(名義は「魔神ザガート」)に乗って、ここまでに戦ってきた敵とは一線を画する苛烈な強さを示す。
ただでさえHPが高い上に「底力L8」と「ガードL3」を持つため、ダメージを与えて追い詰める程に防御力がどんどん跳ね上がっていき、凄まじくしぶとい。味方側の総力を結集して倒そう。
ちなみにステータス画面でパイロット能力を確認してみると、彼の精神コマンド(敵は使用しないのでゲーム的には特に意味は無いのだが)には「希望」と「愛」が備わっている……。